【2026年10月09日・朝の展望】日経平均は3日続落——SQ通過と3連休前の攻防
②8日のNYダウは52ドル高の51,231ドルと小反発。ナスダック総合は−1.25%、SOX指数は3%超安だった。米10年債利回りは5.22%に低下した
③ドル円は157円80銭前後。10時台に一時158.14円まで上がったが、仲値後は158円を割った
④XAUUSDは4,173.00ドル(+1.11%)。8日終値4,133.69ドルから上昇し、4,200ドルが上値の目安
⑤WTI原油先物は90.81ドル(−0.74%)。8日のNY終値は91.49ドルだった
※本記事執筆時点(10:41〜10:52頃)のデータであり、その後変動している可能性があります
1️⃣ NY市場振り返り(前日8日)
| 指数 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| NYダウ | 51,231.64ドル | +51.77(+0.10%) |
| S&P500 | 7,765.36 | −36.41(−0.47%) |
| NASDAQ100 | 30,725.81 | −434.27(−1.39%) |
| FANG+指数 | 19,427.50 | −221.47(−1.13%) |
| VIX指数 | 15.41 | +0.33(+2.19%) |
振り返り:NYダウは、原油の急伸と長期金利の高止まりによるインフレ懸念で売り先行となった。その後、トランプ大統領が「中間選挙前にイランを攻撃することはない」と投稿し、原油が上げ幅を縮めて長期金利も下がったため、消費関連株中心に買われてプラスに転じた。ホーム・デポとシェブロンが上げた。
ナスダック総合は345.35ポイント安(−1.25%)の27,193.34と続落した。「オープンAIの売上高は従来予想を大幅に下回る見通し」との報道で半導体株が軒並み下げ、SOX指数は3%超下落した。米30年債入札は波乱なく通過し、米10年債利回りは5.22%(−0.06%)に低下した。新規失業保険申請件数は19.7万件で、予想の20.0万件を下回った。ウォラーFRB理事は「データが想定通りなら追加利上げを見込む」、ムサレム・セントルイス連銀総裁は「今後6〜9カ月で金利は上昇すべき」と述べた。(詳細は10/8振り返り記事を参照)
2️⃣ 日経平均レビュー(本日9日・取引中、10:41時点)
| 指数・先物 | 値 | 前日比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| 日経225(現物) | 68,402.23 | −639.88(−0.93%) | 10:41 |
| TOPIX | 4,086.72 | −4.74(−0.12%) | 10:41 |
| CFD日本225 | 68,445.10 | −827.70(−1.19%) | 10:41 |
| 225先物 大取mini | 68,595 | −505(−0.73%) | 10:41 |
| 225先物 大取ラージ | 68,590 | −510(−0.74%) | 10:41 |
| 225先物 SGX | 68,520 | −550(−0.80%) | 10:31 |
| 225先物 CME円建て | 68,565 | +165(+0.24%) | 10:30 |
| 225先物 CMEドル建て | 68,595 | +165(+0.24%) | 10:29 |
※前日比は各銘柄の前営業日基準。CMEは自社の前営業日清算値が基準のため、大取・SGXとは前日比の基準が異なる。データはnikkei225jp.com「世界の株価リアルタイムチャート」の集計数値を利用
本日の展望:日経平均は前日終値69,042円から393円61銭安の68,648円で寄り付いた。ロイターによると、前日の米国株安を引き継ぎ、指数寄与度の大きい半導体関連や主力株が売られた。9時15分には68,241円(−800円88銭)まで下げ、10時30分は68,368円(−673円94銭)、TOPIXは4,083.21(−8.25)だった。
Fiscoによると、値下がりが目立ったのはソフトバンクG(−4.82%)、古河電工(−4.72%)、ルネサス(−4.37%)、キオクシアHD(−4.11%)、村田製作所(−4.06%)など。一方、前日に通期経常予想を上方修正したローツェが約12%高で、リクルートHD、JT、任天堂も上げた。業種別では鉱業や石油石炭製品が堅調。日経平均が半導体株の下げに引きずられるのに対し、TOPIXは前日終値近辺と、前日(TOPIXの下げが日経平均を上回った)とは逆の形になっている。
本日は10月物の株価指数先物・オプションのSQ日で、QUICKの試算値は68,465円23銭。現物はその前後で推移している。5〜6日に約2,400円上げたあと、7日(−648円)、8日(−993円)と2日で約1,640円下げており、押し目買いも入るが、東京市場は10日から3連休で、積極的な買いは控えられている(Fisco)。
8月の家計調査(2人以上世帯の実質消費支出)は前年同月比−3.1%で、市場予想(−3.6%)より良かった。政府は本日、飲食料品の消費税率を8%から1%に下げる法案を閣議決定した。実施は2027年4月からの2年間で、財源は2年間で約10兆円に上り、具体策は先送りされた(共同)。香港ハンセン指数は23,998(+0.89%)と上げている。9日は韓国がハングルの日の祝日で、KOSPIは休場となっている。
3️⃣ 為替(ドル円)展望
| 通貨ペア | 現在値 | 前日比 | 時刻 |
|---|---|---|---|
| ドル円 | 157.808 | −0.056(−0.04%) | 10:41 |
| ユーロドル | 1.1227 | +0.0018(+0.16%) | 10:41 |
本日の展望:8日のNY終値は157円88銭(−0.20円)。NY時間は1時前に158.37円(200日移動平均線158.53円の手前)まで上げ、2時30分前に157.52円まで下げた。今朝は157.82円で始まり、仲値にかけて158.14円まで上昇したが、10時過ぎに158円を割った。共同は「米長期金利の低下で日米金利差の縮小を意識した円買いドル売りが優勢だが、方向感はない」と伝えている。
上値の目安は7日高値158.51円と200日移動平均線158.53円、下値は5日安値157.44円と一目均衡表転換線157.45円。OANDA Labの注文状況では、買い注文は156円台半ばと157円台前半、売り注文は158円台後半と160円付近に厚い。材料は米長期金利(5.22%)とイラン情勢の2つ。本日は21時30分にカナダの9月雇用統計、23時に米10月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値、予想47.7、前回48.1)が予定されている。
4️⃣ 貴金属(XAUUSD)展望
| 銘柄 | 値 | 前日比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| XAUUSD(CFDサンデーゴールド) | 4,173.00 | +45.90(+1.11%) | 10:42 |
| (参考)NY金先物 | 4,195.75 | +38.75(+0.93%) | 10:41 |
※NY金先物は限月ものの値であり、XAUUSD(現物連動)と水準差が生じるため、本欄ではXAUUSDを基準に考察する
本日の展望:XAUUSDは8日のNY17時時点で4,133.69ドル(+0.54%)と反発して終えた。8日の値幅は約42ドルと、前日より大きく縮小した。7日に約2カ月ぶりの安値水準をつけたあと、米長期金利とドル指数の低下を背景に買われた(OANDA Lab)。
日足は7日の値幅内にとどまる動きで、OANDA Labは「7日の値幅を上下どちらに抜けるか」を注目点にしている。上値は4,200ドル、下値は4,100ドルと28日安値の支持帯。XAUUSDは実質金利の逆鏡であり、米10年債利回りの低下(5.22%)が追い風になっている。10月14日に米9月CPIが予定され、結果次第で追加利上げ観測が動く。それまでは、原油と米長期金利の動きが材料になる。
5️⃣ 原油(WTI)展望
| 銘柄 | 値 | 前日比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| WTI原油先物 | 90.81ドル | −0.68(−0.74%) | 10:41 |
本日の展望:8日のNY原油(11月限)は3.21ドル高の91.49ドルと反発した。ホルムズ海峡でのタンカー攻撃の増加や、米国のイランへの大規模軍事作戦再開の可能性が報じられて買われ、その後、トランプ氏の「建設的な協議」「選挙前は攻撃しない」との投稿で上げ幅を縮めた。今朝は反落し、90ドル台後半で推移している。
トランプ氏の発言は11月3日の中間選挙までの話で、選挙後の攻撃を排除するものではない。3連休の週末は、東京市場が閉まったままイラン情勢が動くリスクがある。原油が上がれば長期金利が上がりやすく、株・為替・XAUUSDに波及する。(詳細は10/8振り返り記事の米・イラン情勢コーナーを参照)
📚 主な出典
- 共同通信(OANDA Lab配信)『東証、800円安(2026年10月9日)』
- 共同通信(OANDA Lab配信)『東京株式 9日10時30分(2026年10月9日)』
- 共同通信(OANDA Lab配信)『東京円、158円近辺(2026年10月9日)』
- 共同通信(OANDA Lab配信)『食品消費税1%法案を閣議決定(2026年10月9日)』
- 共同通信(OANDA Lab配信)『NY株反発、51ドル高(2026年10月9日)』
- 共同通信(OANDA Lab配信)『NY原油反発、終値91ドル台(2026年10月9日)』
- DZHフィナンシャルリサーチ(OANDA Lab配信)『NYマーケットダイジェスト・8日 株まちまち・金利低下・ドル失速(2026年10月9日)』
- DZHフィナンシャルリサーチ(OANDA Lab配信)『東京外国為替市場概況・10時 ドル円、小幅高(2026年10月9日)』
- DZHフィナンシャルリサーチ(OANDA Lab配信)『海外マーケットトピック(2026年10月9日)』
- OANDA Lab『FXレポート ドル/円見通し(2026年10月9日)』
- OANDA Lab『マーケットレポート 金(XAU)見通し(2026年10月9日)』
- ロイター(ニューズウィーク日本版配信)『日経平均は続落で寄り付く、米株安の流れ引き継ぎ(2026年10月9日)』
- Fisco(Investing.com配信)『日経平均は393円安でスタート、ソフトバンクGや古河電工などが下落(2026年10月9日)』
- Business Insider Japan『S&P500・オルカン 最新情報(2026年10月9日)』
- SBI証券『韓国株式 休場日(2026年)』
- ぱぶちゃんのファンダメンタルlab『【2026年10月08日・振り返り】日経平均993円安で7万円割れ、原油は91ドル台に反発(2026年10月9日)』
- 世界の株価リアルタイムチャート(nikkei225jp.com、2026年10月9日10:41〜10:52頃時点の市況数値を参照)、みんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」は、市況の数値・指標の予想値の確認のみに使用

