【2026年10月19日・振り返り】日経平均407円安、仏暴動で欧州安・WTIは8日続伸

2026年10月20日火曜日

マーケット振り返り

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2026年10月19日振り返り 日経平均407円安、仏暴動で欧州安・WTIは8日続伸

【2026年10月19日・振り返り】日経平均407円安、仏暴動で欧州安・WTIは8日続伸

📅 対象時間帯:2026年10月19日(月)07:00 〜 10月20日(火)07:00 JST
📌 30秒で読む結論
19日の日経平均は407円59銭安の6万4,916円70銭と反落しました。ただ一時1,400円超下げた後に戻し、TOPIXはプラスで終えています。欧州は週末のフランス暴動を受けて株と国債が売られ、米国ではAI関連の買い戻しでナスダックが反発しました。WTI11月限は8日続伸で103ドル台に乗りましたが、取引の中心の12月限は下げており、原油の「強さ」は数字ほど一枚岩ではありません。

①日経平均は64,916.70円(−407.59円)、TOPIXは4,067.48(+1.48)
②NYダウは51,966.03ドル(−36.38ドル)、NASDAQ100は29,529.34(+1.17%)
③WTI11月限は103.66ドルと8日続伸、米10年債利回りは5.14%に上昇

1️⃣ 市況一覧(10/19終値ベース)

※先物・CFD・DEX銘柄は除き、現物・スポットの終値のみ掲載しています(XAUUSDのみCFDサンデー銘柄)。

指標終値前日比
日経平均64,916.70円−407.59円(−0.62%)
TOPIX4,067.48+1.48(+0.04%)
香港ハンセン指数24,186.83休場(10/16終値)
上海総合指数3,730.92+14.64(+0.39%)
韓国KOSPI200891.30+13.14(+1.50%)
英FTSE10010,764.69−117.21(−1.08%)
独DAX25,319.77−302.84(−1.18%)
NYダウ51,966.03ドル−36.38ドル(−0.07%)
S&P5007,690.73+31.29(+0.41%)
NASDAQ10029,529.34+341.79(+1.17%)
VIX恐怖指数18.44−1.55(−7.75%)
ドル円158円50銭(NY終値)+48銭
XAUUSD4,134.50ドル前後―
WTI原油103.66ドル+2.25ドル(+2.22%)
米10年債利回り5.14%+0.07%

※ドル円・米10年債利回りはDZHの19日終値です。WTIはNY原油先物11月限の通常取引終値で、11月限は20日に満期を迎えるため取引は薄く、主力の12月限は98.54ドルで下げています(ロイター)。XAUUSDはCFD(サンデー)銘柄の20日朝の水準を参考値として掲載しています。香港は19日が重陽節の振替休日で休場でした。指数・為替水準の確認にはnikkei225jp.com「世界の株価リアルタイムチャート」も参照

2️⃣ ニュース見出し(時系列)

※時間はすべて日本時間。経済指標・要人発言・決算はそれぞれ専用欄に記載

🌏 アジアセッション(10/19 07:00〜18:00 JST)
時刻地域見出し
13:36🇯🇵日本東京:三菱重工業が、休眠していた岡山県玉野市の造船設備を2027年度に再稼働させる方針であることが分かった。防衛予算の増額や艦艇輸出の動きで需要が高まっており、防衛省向けの新型補給艦の建造を視野に入れる(共同)
15:09🇯🇵日本大阪:阪急阪神百貨店の親会社エイチ・ツー・オー リテイリングは、予約サイトを経由した不正アクセスで約126万件の個人情報が漏えいしたと発表した。不正利用は確認されていない(共同)
15:30🇯🇵日本東京:日経平均は反落し、407円安の6万4,916円で引けた。前週末の米ハイテク株安を受けて500円超安で始まり、1,400円超下げて6万3,800円台まで売られた後は戻り基調に転じた。終盤には6万5,000円を上回る場面もあり、TOPIXは後場にプラスに浮上した。業種別では鉱業、海運、石油・石炭が上昇し、非鉄金属、電気機器、繊維が下落。原油高でINPEXが大幅高となった。プライム市場の売買代金は概算6兆7,800億円(DZH)
15:30🇰🇷韓国ソウル:KOSPIは1.76%高の5,768.01と続伸した。3%超安で始まったが、機関投資家の買いで切り返した。サムスン電子は1.16%高、SKハイニックスは0.39%高にとどまった(中央日報)
16:00🇨🇳中国上海:上海総合指数は0.39%高の3,730.92と続伸した。一時3,700を割り込んだが、7〜9月期GDPが4〜6月期から加速したことなどが好感され、終盤に上げ幅を広げた。銀行株が全面高(DZH)
17:06🇯🇵日本東京:飲食料品の消費税を1%に下げる減税関連法案が20日に衆院で審議入りする。減税は2027年4月から2年間に限るが、2年で約10兆円の財源は「歳出・歳入の見直しで確保する」との表現にとどまっている(共同)
🌍 ロンドン/欧州セッション(10/19 18:00〜22:00 JST)
時刻地域見出し
18:04🇯🇵日本東京:三菱電機と台湾の鴻海精密工業は、共同運営で合意した自動車機器子会社の売上高を2030年度に1兆円へ引き上げる目標を示した。2026年度見込みの8,200億円から22%増(共同)
18:26🇫🇷フランス・パリ:G7が農相会合を開いた。中東情勢の悪化で高騰した窒素肥料の安定供給など、中長期の対策を協議する(共同)
21:13🇯🇵日本東京:経産省は財政制度等審議会の分科会で、ラピダスに2027〜29年度に計4,000億円を追加出資する方針を示した。実現すれば政府出資は累計6,500億円になる(共同)
欧州引け🇪🇺欧州株は下落した。STOXX600は0.8%安の639.56。週末に各地で暴動が起きたフランスのCAC40は1.1%安と約2週間ぶりの大きな下げで、BNPパリバ、ソシエテ・ジェネラル、クレディ・アグリコルが2.5〜3.4%安、カルフールが2.2%安。来月に総選挙を控えるスペインのIBEX35も1.5%安。英中銀がプライベートクレジット融資の評価を調べていると英FTが報じたバークレイズは3.5%安。英FTSE100は1.08%安、独DAXは1.18%安(ロイター)
🇺🇸 NYセッション(10/19 22:00〜10/20 07:00頃 JST、以下すべて日本時間)
時刻地域見出し
22:13🇯🇵日本東京:ユニクロは商品全体の平均販売価格を約4%引き上げると発表した。「感動ジャケット」は11月10日に6,990円から7,990円にする。原材料費や物流費の上昇と円安が理由(共同)
3:30🇺🇸米国ニューヨーク:WTI11月限は2.25ドル高の103.66ドルと8日続伸し、終値で約1カ月ぶりの高値をつけた。フーシ派によるサウジ攻撃で供給不安が高まった。一方、北海ブレントは0.31ドル安の109.55ドル、WTI12月限は98.54ドルで終えた(共同、ロイター)
5:00🇺🇸米国ニューヨーク:NY引け。ダウは36.38ドル安の51,966.03ドルと小幅続落した。前週に売られた半導体などAI関連に買い戻しが入り、上昇に転じる場面もあったが、消費や金融関連が売られた。JPモルガンと3Mの下げが目立ち、アマゾンは上昇。ナスダック総合は290.86ポイント高の26,430.89と反発し、SOX指数は9営業日ぶりに反発した(共同、DZH)
5:53(報道)🇺🇸米国ニューヨーク:イーロン・マスク氏は、スペースXの株式を2027年に米国のすべての子どもに無償で譲渡するとXに投稿した。米CNBCによると対象は約7,200万人、総額は約105億ドル相当になる(共同)

3️⃣ 🇮🇷🇺🇸 米・イラン情勢

イラン革命防衛隊海軍は19日未明、ホルムズ海峡南側の「許可のない航路」を通ろうとしたタンカーが機雷に触れ、機関室で爆発と火災が起きたと発表しました。17日の2隻に続く被害です。イランのペルシャ湾海峡庁は、通航規則に違反した122隻を「不適合リスト」に載せ、40隻超に措置を取ったと公表しています。これに対し米中央軍は、海峡を通ろうとした船の約97%が被弾せずに通過しており、海峡は開いていると説明しました(イラン・インターナショナル、FOXニュース)。紅海側ではフーシ派がヤンブーのアラムコ施設、シャイバ油田、リヤド国際空港などを攻撃したと主張し、イエメン南部シャブワ州の政府軍訓練施設への攻撃では多数が死亡しました(ロイター)。サウジは26〜29日に予定していた国際投資会議「砂漠のダボス会議(FII)」を2027年に延期しています(CNBC、アラブニュース)。

外交では、ロシアのラブロフ外相がテヘランでアラグチ外相、ペゼシュキアン大統領と会談し、パキスタンのムニール陸軍参謀長が20日にテヘランを訪れると伝わりました。トランプ大統領は記者団に、ロシアと中国はイランをほとんど助けておらず、それは前向きなことだと述べています。ネタニヤフ首相はトランプ氏との電話の動画を公開し、「やり残した仕事を共に終える」と強調しました(FOXニュース、イラン・インターナショナル)。

🔍 行間を読む:事実として確認できるのは、この日も米国の直接の軍事行動はなく、機雷とフーシ派の攻撃という「イラン側の手」だけが増えたことです。ここからは筆者の読みですが、サーブ権は引き続きイラン側にあり、しかも打ち方がホルムズの機雷と紅海のフーシ派の二本立てになってきました。注目したいのは、トランプ氏が「ロシアがイランを助けていない」と評価し、ウクライナ交渉を壊したくないと語った点です。16日の対ロ制裁法の見送りは原油価格対策であると同時に、ロシアをイランから引き離す取引の一部とも読めます。選挙まではまず値段、という優先順位に、ロシアの中立化が加わってきたように見えます。

4️⃣ 要人発言|10月19日〜10月20日(時間はJST)

日時 / 発言者発言内容(要旨)
19日 08:34 ケント豪準備銀行総裁補佐国内外で中立金利が上がっている合理的な証拠があるとした。政策はやや引き締め的だが、十分に引き締め的かが問題だと述べた
19日 09:07 植田日銀総裁基調物価を2%で安定させる観点がより重要になっているとし、足元で基調物価は2%にかなり近づいていると述べた
19日 09:32 植田日銀総裁物価上振れへの懸念や不確実性が高まったと市場が受け止めれば、長期金利が上がる可能性があるとした
19日 09:51 高市首相強い経済で円の信認を高めていくと述べた。「高市円安・高市高金利」との見方ははっきり否定するとした
19日 21:45 ハセット米国家経済会議委員長米国の好景気を受けて人々は高揚感に浸っていると述べた
20日 04:43 トランプ米大統領ウクライナ問題でプーチン大統領と交渉し、ロシア・中国との3カ国首脳会談を行う意向を示した。イランの状況は良好だとした。欧州が国境を閉鎖しなければ欧州は終わりだと述べ、フランスの抗議は移民の問題だとした

5️⃣ 経済指標|10月19日7:00〜10月20日7:00発表分

8:01 英国・ライトムーブ住宅価格(10月):前月比1.0%(前回0.7%)、前年比−0.1%(前回−0.8%)

10:30 中国・新築住宅販売価格(9月):前月比−0.14%(前回−0.17%)

11:00 中国・実質GDP(7〜9月期):前年比4.5%(予想4.5%、前回4.3%)、前期比1.2%(予想1.0%、前回0.9%)

11:00 中国・小売売上高(9月):前年比1.1%(予想0.5%、前回0.4%)、年初来1.1%(前回1.1%)

11:00 中国・鉱工業生産(9月):前年比5.5%(予想5.4%、前回5.2%)、年初来5.3%(前回5.3%)

13:30 日本・第3次産業活動指数(8月):前月比−0.1%(予想−0.5%、前回0.4%から0.2%に改定)

18:30 南ア・SACCI景況感指数(9月):134.3(前回125.4)

21:30 カナダ・消費者物価指数(9月):前月比0.1%(予想0.3%、前回−0.1%)、前年比3.1%(予想3.2%、前回3.0%)

23:00 米国・NAHB住宅市場指数(10月):29(予想31、前回32)

指標読み解き:中国の7〜9月期GDPは4.5%と加速し、通年目標「4.5〜5.0%」の下限にぎりぎり収まりました。予想(4.5%)どおりの結果ですが、予想を4.4%とする集計もあり、市場では上振れと受け止める向きもありました(DZH)。小売売上高も予想の倍以上の伸びでしたが、1〜9月の固定資産投資は前年比−7.2%と弱いままで(Newsquawk)、上海株の反応も限られました。米NAHB住宅市場指数は29と予想を下回り、5%台の長期金利が住宅を冷やしていることを示しています。ただ相場は住宅より原油を見ていました。WTIが一時104ドル台に乗るとインフレ懸念で米国債が売られ、10年債利回りは5.14%台へ上昇しました。ドル円はこれに沿って2時前に158.55円まで上げ、200日移動平均線が位置する158.57円や14日高値の158.95円が上値の目安とされています(DZH)。カナダCPIは予想を下回り、米国と対照的な結果でした。

6️⃣ 企業決算|10月19日〜10月20日朝発表分

🇯🇵 国内

マネックス証券の決算カレンダーでは、19日に東証で決算を発表した企業はありませんでした。

🇺🇸 米国

金額はすべてSEC提出の8-Kによります。事前予想はZacks・FactSetのコンセンサスです。

クリーブランド・クリフス(CLF)|鉄鋼|2026年7〜9月期
予想を上回る
調整後EPS
0.28ドル
事前予想0.24ドル
売上高
56.1億ドル
事前予想55.8億ドル
調整後EBITDA
6.12億ドル
会社見通し5.75億ドル

3年ぶりの好決算で、鋼材の平均販売価格は1トン1,177ドルと前年から14%上がりました。10〜12月期の調整後EBITDAは約7.15億ドルを見込み、2027年は新契約と価格予想から40億ドル超になるとしています。カナダのステルコでは供給過剰の亜鉛めっき鋼板ラインを無期限で止めました。株価は16%超上昇しました(モトリーフール)。

フィフス・サード・バンコープ(FITB)|銀行|2026年7〜9月期
予想を上回る
調整後EPS
1.13ドル
事前予想1.10ドル(FactSet)
売上高
32.8億ドル
事前予想33.4億ドル
純金利収入
22.8億ドル
前期比+3%

コメリカ買収のシステム統合を終え、合併関連費用2.15億ドルを除く調整後の利益は予想を小幅に上回りました。売上高は期末の市場の荒れでM&A助言などが鈍り、予想をわずかに下回っています。NIMは3.34%、貸倒償却率は0.31%、CET1比率は10.02%でした。10〜12月期の純金利収入は前期比2.5〜3.5%増を見込み、株価は寄り付き前に2%上げました(Investing.com)。

銘柄(ティッカー)EPS主な数値
ザイオンズ・バンコープ(ZION)1.78ドル/予想1.64ドル純利益2.62億ドル(前年比+19%)、NIM 3.23%、貸倒償却率0.02%、CET1 11.8%、自社株買い7,500万ドル。引け後発表
🌍 ほか(日米以外)
銘柄内容
モウィ(ノルウェー)7〜9月期の営業利益(EBIT)2.75億ユーロ(予想1.99億ユーロ)、水揚げ量は過去最高の18.6万トン。株価は3.5%高
バーヴァグ・グループ(オーストリア)7〜9月期EPS3.18ユーロ(予想3.09ユーロ)、純利益2.48億ユーロ(前年比+13%)。通期目標を据え置き
トゥルーコーラー(スウェーデン)7〜9月期の売上高4.64億クローナ(予想4.33億クローナ)。広告収入は前年の2.90億クローナから2.46億クローナに減少

7️⃣ 📅 本日の予定

本日10月20日(火)は、10時に中国の最優遇貸出金利(予想は1年3.00%、5年3.50%で据え置き)が発表されます。15時にはドイツの9月生産者物価指数(前年比予想6.3%)と英国の雇用統計(ILO失業率予想5.0%)、18時にはドイツとユーロ圏のZEW景況感指数(ドイツ予想30.2)が出ます。21時30分は米国の9月住宅着工件数(予想131.0万件)と建築許可件数(予想139.0万件)、23時は米国の9月中古住宅販売成約指数(前月比予想0.0%)です。

📚 主な出典

✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年|ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
【免責事項】本記事は特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。市場価格は常に変動しており、本記事の情報の正確性・完全性・最新性を保証するものではありません。執筆者は金融商品取引業者ではなく、投資助言業の登録も受けていません。投資に関する最終決定はご自身の責任で行ってください。FX・先物・CFD取引はレバレッジにより元本を超える損失が生じる可能性があります。本記事に含まれる情報は執筆時点(2026年10月20日)のものであり、その後の値動きにより内容が変化する可能性があります。実際の売買の際は最新の値をご確認ください。
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