【2026年10月27日・振り返り】日経1078円高で急反発、ダウは小幅続伸
①日経平均は63,268円(+1,078円)。TOPIXは+0.61%にとどまり、日経平均との差が目立つ
②ダウは52,377ドル(+15.99ドル)と小幅続伸。NASDAQ100は+1.29%と大きく上昇した
③WTIは99.90ドル(−1.86ドル)と100ドルを割り込む。イラン・サウジ・トルコ・パキスタンの協議継続が意識された
📈 市況一覧(各市場の10/27終値/為替・商品・金利はNY終値)
| 指標 | 値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均 | 63,268.37円 | +1,078.72円(+1.73%) |
| TOPIX | 3,997.37 | +24.39(+0.61%) |
| グロース250 | 784.22 | +20.73(+2.72%) |
| NYダウ | 52,377.57ドル | +15.99ドル(+0.03%) |
| NASDAQ100 | 29,651.44 | +378.04(+1.29%) |
| S&P500 | 7,722.60 | +45.83(+0.60%) |
| ラッセル2000 | 2,818.87 | +32.45(+1.16%) |
| 独DAX | 25,590.77 | +179.93(+0.71%) |
| 英FTSE100 | 10,686.54 | −80.79(−0.75%) |
| 韓国KOSPI200 | 881.07 | +29.56(+3.47%) |
| 香港ハンセン | 23,041.32 | −170.49(−0.73%) |
| 中国FTSE A50 | 13,021.24 | −153.18(−1.16%) |
| ドル円(NY終値) | 157円95銭 | +0.45円 |
| WTI原油先物(NYMEX・12月限・清算値) | 99.90ドル | −1.86ドル |
| XAUUSD(CFDサンデー、10/28 07:22) | 4,063.10ドル | +50.60ドル(+1.26%) |
| 米10年債利回り | 5.00% | +0.01% |
| VIX恐怖指数 | 17.52 | −0.87(−4.73%) |
※XAUUSDの前日比は、前回記事の掲載値(4,012.50ドル)との差です。米10年債利回りはNY終値ベース(DZH)です。
📰 ニュース見出し(時系列)
| 時刻 | 地域 | 見出し |
|---|---|---|
| 09:34 | 🇺🇸米国・ワシントン | トランプ政権2期目のガソリン平均価格が1ガロン3.472ドルとなり、バイデン前政権の平均(3.471ドル)をわずかに上回った(AAA調べ)。ホワイトハウスは「紛争が終われば大幅に下がる」としている |
| 10:56 | 🇯🇵日本・東京 | 経済産業省が、全国の中小企業向け支援拠点「よろず支援拠点」にサイバー対策の無料相談窓口を27日から設置。GMOのFX向けサービスへの不正アクセス問題などでサイバー攻撃への警戒が強まるなかでの対応 |
| 14:54 | 🇯🇵日本・東京 | 農林水産省が、2025年に放出した政府備蓄米10万トンを追加で買い戻す方向で調整。民間在庫が過剰に積み上がっているため。27年産主食用米の生産量の目安は693万トンとする方向で、26年産の予想収穫量約740万トンから大幅な減産になる(共同) |
| 15:30 | 🇯🇵日本・東京 | 日経平均は63,268.37円(+1,078.72円)と4日ぶりに急反発。寄り付きから300円超高く始まり、上げ幅は一時1,500円近くに達した。10時以降は上値が重くなり、後場は伸び悩んだものの、4桁の上昇を保って引けた。アドバンテスト1銘柄で600円以上を押し上げたほか、レーザーテック、ディスコ、ソフトバンクグループも上昇。TOPIXは+0.61%、グロース250は+2.72%。プライムの値上がりは704銘柄で、値下がり798銘柄のほうが多かった。業種別では非鉄、電機、銀行が上昇し、不動産、医薬品、陸運が下落。プライム売買代金は約6兆9,360億円 |
| 15:30 | 🇰🇷韓国・ソウル | KOSPI200は881.07(+3.47%)と大幅反発。サムスン電子とSKハイニックスが大きく上昇した |
| 15:32 | 🇯🇵日本・東京 | オムロンとNTTドコモビジネスが、工場の制御システムをサイバー攻撃から守る対策で協業すると発表 |
| 16:00 | 🇨🇳中国・上海 | 上海総合は3,648.30(−1.33%)と3日ぶりに反落。ペトロチャイナ、AI向け半導体設計の中科寒武紀、海光信息などが売られた |
| 17:00 | 🇭🇰香港 | ハンセン指数は23,041.32(−0.73%)と3日ぶりに反落。龍湖集団、石薬集団、網易などが下落し、李寧と長江実業は買われた |
| 17:09 | 🇯🇵日本・東京 | 政府が10月の月例経済報告を公表。景気の基調判断は「緩やかに回復しているが、中東情勢の影響を注視する必要がある」で据え置いた。注視する対象から自然災害を外し、企業の業況判断は「全体としては改善の動きがみられる」に引き上げた。AI・半導体関連の需要の強さが製造業の景況感を押し上げている |
| 時刻 | 地域 | 見出し |
|---|---|---|
| 19:00 | 🇫🇷フランス・パリ | フランス10年債とドイツ10年債の利回り差が161bpに拡大。財政と政局への不安が根強く、ユーロ売りにつながった |
| 19:11 | 🇯🇵日本・東京/🇩🇪ドイツ・ベルリン | 独シーメンスエナジーが北海道恵庭市に風力発電事業の拠点を置く。経産省が誘致を主導し、浮体式洋上風力で協力の覚書も締結。28日からのメルツ独首相の来日に合わせて公表される見通し(共同) |
| 翌1:30 | 🇩🇪ドイツ・フランクフルト/🇬🇧英国・ロンドン | DAXは25,590.77(+0.71%)、FTSE100は10,686.54(−0.75%)と明暗が分かれた。原油安で投資家心理は改善したが、ロンドンでは銀行株や、原油安を受けたBP・シェルなどエネルギー株が重荷になった。ストックス欧州600は+0.5% |
| 時刻 | 地域 | 見出し |
|---|---|---|
| 翌3:30 | 🇺🇸米国・ニューヨーク | NYMEXのWTI12月限は99.90ドル(−1.86ドル)と続落し、100ドルを割り込んだ。中東での協議継続への期待から売りが先行し、一時99ドル台半ばまで下げた |
| 翌5:00 | 🇺🇸米国・ニューヨーク | ダウは52,377.57ドル(+15.99ドル)と小幅続伸、ナスダック総合は26,477.81(+308.43)と続伸。コアウィーブやネビウスなどAI向けクラウド企業が上昇し、キャタピラー、アマゾン、エヌビディアも買われた。一方、S&P500の構成銘柄の過半は下落しており、一部のAI株が指数を支えた形。米10年債利回りは5.00% |
この日の焦点の一つはイスラエルでした。2023年10月7日のハマスによる襲撃以降で初めてとなる総選挙が行われ、日本時間28日早朝に投票が締め切られています。地元テレビ局の出口調査では、ネタニヤフ首相のリクードが24〜25議席で第1党を維持する見通しです。ただ、アイゼンコット元参謀総長が率いる中道ヤシャルを中心とした反ネタニヤフ陣営は52議席前後となり、与党陣営の約50議席をわずかに上回りました。どちらの陣営も過半数の61議席には届かず、連立交渉は難航しそうです。午後8時時点の投票率は74.3%で、前回2022年の同時刻を8ポイント上回りました。ネタニヤフ氏は投票日当日、アラブ系有権者の投票率の高さに警戒感を示し、支持者に投票を呼びかけています。
湾岸では戦闘が続きました。リヤド上空で爆発音が響き、サウジ当局はフーシ派の弾道ミサイル2発を迎撃したと発表しましたが、破片による物的被害が出ています。フーシ派は、サウジ最大の製油所であるラス・タヌラを弾道ミサイルで攻撃し、火災が起きたと主張しました。米国務省は、サウジに駐在する緊急要員以外の政府職員と家族に国外退避を命じています。ホルムズ海峡では、イラン海軍が「船舶自動識別装置(AIS)を切っていた違法タンカー」が機雷に触れて炎上したと発表し、海峡は許可のない船舶には閉ざされているとあらためて警告しました。米中央軍(CENTCOM)は、米軍が海峡から退いたとする革命防衛隊の主張を「虚偽」と否定しています。外交面では、UAE紙ザ・ナショナルが前日のテヘラン協議の内幕を報じました。サウジ・トルコ・パキスタンはフーシ派の攻撃停止への働きかけを求めましたが、イラン側は逆に、ホルムズ海峡を段階的に再開する見返りとして地域全体で2週間戦闘を止める案を米国に受け入れさせるよう、3カ国に仲介を求めたといいます。カタール外務省は、イランが善意を示しホルムズ海峡を開くことが仲介成功の条件だと述べました。
- (日本時間27日午前) トランプ米大統領(26日夜のミシシッピ州の集会):イランが平和を口にしながら機雷で海峡を脅かしていると批判。「我々がイランと戦争を始めたのではない。イランが我々に戦争を仕掛けたのだ」と述べた
- 13:42 片山財務相:「必要なら断固たる措置をとる。市場動向をずっと注視している」と述べ、為替市場で大胆な措置を講じる用意があると示した。サイバー攻撃の脅威が急速に高まっているとして、金融機関に迅速な対応も促した
- (時刻不明) レザイ・イラン国家安全保障最高評議会書記(X投稿):米国は域内のどの国にも安全をもたらしておらず、安全保障は域内国自身でつくるべきだと主張した
- 翌0:44 トランプ米大統領:「選挙が公正であれば、選挙結果を受け入れる」と述べた
📊 経済指標(発表結果)
| 時刻(JST) | 国 | 指標と結果 |
|---|---|---|
| 08:50 | 🇯🇵 日本 | 9月企業向けサービス価格指数:前年比3.7%(予想3.7%、前回3.7%) |
| 08:50 | 🇰🇷 韓国 | 7〜9月期実質GDP(速報値):1.0%増 |
| 10:30 | 🇨🇳 中国 | 9月工業企業利益:前年比14.4%(前回4.2%)、年初来15.5% |
| 18:00 | 🇪🇺 ユーロ圏 | 9月マネーサプライM3:前年比3.5%(予想3.5%、前回3.5%) |
| 20:32 | 🇺🇸 米国 | 9月住宅建築許可件数(確報値):139.8万件(予想140.0万件) |
| 21:30 | 🇺🇸 米国 | 9月耐久財受注(速報値):前月比1.8%(予想1.3%、前回改定0.1%)、輸送除くコア0.5%(予想0.6%、前回改定0.3%) |
| 22:00 | 🇺🇸 米国 | 8月FHFA住宅価格指数:前月比0.3%(予想0.2%)/8月S&Pケース・シラー住宅価格(20都市):前年比2.65%(予想2.60%、前回2.47%) |
| 23:00 | 🇺🇸 米国 | 10月リッチモンド連銀製造業指数:−2(予想−1、前回−2) |
| 23:00 | 🇺🇸 米国 | 9月新築住宅販売件数:67.6万件(予想65.5万件、前回改定68.0万件) |
| 23:00 | 🇺🇸 米国 | 10月コンファレンスボード消費者信頼感指数:91.7(予想80.4、前回改定84.2) |
※予想値はみんかぶFX/為替の経済指標カレンダー基準
💼 企業決算
| 銘柄 | 発表 | 中間期・四半期 経常利益 | コンセンサス | 通期予想に対する進捗率 |
|---|---|---|---|---|
| 日本取引所グループ(8697)2Q | 12:00 | 854.69億円(+66.00%) | 871.69億円 | 54.61%(通期1,565億円) |
| 信越化学工業(4063)2Q | 15:30 | 4,151.08億円(+13.00%) | 4,063.33億円 | 53.91%(通期7,700億円) |
| オービック(4684)2Q | 15:30 | 628.26億円(+20.29%) | 589.49億円 | 52.35%(通期1,200億円) |
| オービックビジネスコンサルタント(4733)2Q | 15:30 | 148.09億円(+23.98%) | 133.00億円 | 49.69%(通期298億円) |
| MARUWA(5344)2Q | 15:30 | 176.40億円(+58.59%) | 186.50億円 | 46.06%(通期383億円) |
| 横河ブリッジHD(5911)2Q | 15:30 | 37.31億円(−15.55%) | 45.00億円 | 33.31%(通期112億円) |
| テセック(6337)2Q | 15:30 | 8.61億円(+183.22%) | 8.00億円 | 66.23%(通期13億円) |
| 山崎製パン(2212)3Q | 15:30 | 498.88億円(+7.71%) | ― | 74.46%(通期670億円) |
| シマノ(7309)3Q | 15:30 | 518.64億円(+71.46%) | ― | 83.25%(通期623億円) |
| キヤノン(7751)3Q | 15:30 | 3,584.42億円(+14.10%) | ― | 74.21%(通期4,830億円) |
| ナガセ(9733)2Q | 15:30 | 18.08億円(−19.32%) | 23.00億円 | 28.09%(通期64.37億円) |
| カプコン(9697)2Q | 15:40 | 612.12億円(+67.51%) | 592.70億円 | 73.75%(通期830億円) |
| 日東電工(6988)2Q | 16:00 | 1,064.30億円(+11.83%) | 1,022.50億円 | 53.22%(通期2,000億円) |
| 中外製薬(4519)3Q | 17:00 | 5,339.06億円(+24.77%) | ― | ―(通期予想は非開示) |
| 他17社 | ||||
※iFIS集計(マネックス証券の決算カレンダー掲載値)。信越化学工業・カプコン・テセックの通期予想とコンセンサスとの比較は、アイフィス株予報の決算速報によります。
コンセンサスのある10社のうち、予想を上回ったのは6社、下回ったのは4社でした。上振れした3社(信越化学、カプコン、テセック)は、いずれも通期予想を据え置き、その予想はコンセンサスより低い水準です。
- コカ・コーラ(KO):通期見通しを引き上げ、オーガニック売上高を5%以上の増加(従来は約5%)、比較可能EPSを11%以上の増加(従来は9〜10%)とした。
- このほか、コーニング、S&Pグローバル、ロイヤル・カリビアン、テラダイン、NXPセミコンダクターズ、シーゲイトなども決算を発表した。
- HSBC(英国・ロンドン|銀行|7〜9月期):大幅増益だったが、利益は市場予想に届かなかった。
- ポルシェ(ドイツ・シュツットガルト|自動車|7〜9月期):売上高は大きく減ったものの、黒字は保った。
9時30分に豪州の9月CPI(前年比の予想4.2%)と7〜9月期CPI(前期比の予想1.3%、刈り込み平均の前年比3.6%)が出ます。10時にはNZ中銀の政策金利発表があり、2.75%から3.00%への利上げが予想されています。16時に独11月GfK消費者信頼感(予想−30.2)、20時に米MBA住宅ローン申請指数、21時30分に米9月卸売在庫(予想0.5%)が続きます。22時45分にカナダ中銀の政策金利(予想2.25%で据え置き)、23時30分に米週間石油在庫統計(原油在庫の予想−30.0万バレル)があり、日付が変わった翌午前3時にFOMCの結果が公表されます(上限4.00%・下限3.75%で据え置きの予想)。
📚 主な出典
- 共同通信(OANDA Lab配信):「東証反発、終値は6万3268円」/「サイバー対策で無料相談窓口設置」/「備蓄米10万トン追加買い戻し」/「サイバー攻撃対策で協業」/「10月も景気緩やかに回復と政府」/「洋上風力推進へ海外勢誘致」/「NY株小幅続伸、15ドル高」/「ネタニヤフ首相陣営やや劣勢か 総選挙出口調査、第1党は維持」
- DZHフィナンシャルリサーチ:「日経平均サマリー(27日)」/「欧州マーケットダイジェスト・27日」/「NYマーケットダイジェスト・27日」
- みんかぶFX:「東京株式(大引け)=1078円高、米アンソロピック効果で4日ぶり急反発」/「東京時間に伝わった指標・ニュース」/「アジア株 まちまち、韓国株は大幅反発」/「【恐怖指数】警戒感は低下」
- 米国株・欧州株:AP「How major US stock indexes fared Tuesday 10/27/2026」/Bloomberg「【欧州市況】株上昇、原油安や米経済指標を好感」/ザイFX!「欧州主要株式指数、まちまち」
- イスラエル総選挙:AFPBB News「イスラエル総選挙、出口調査で野党陣営が僅差で優勢」/時事通信「与党リクード、第1党か 全体では反ネタニヤフ陣営優勢」
- 米・イラン情勢:Fox News(ライブ)/The National「Inside Tehran talks」/Khaleej Times(ライブ)
- 国内決算(アイフィス株予報):「信越化学工業、中間経常415,108百万。アナリスト予想を上回る」/「カプコン、中間経常61,212百万。アナリスト予想を上回る」/「テセック、中間経常861百万。アナリスト予想を上回る」
- 米国決算(SEC提出書類):Boeing「Third Quarter Results」/UPS「3Q 2026 Earnings」/PayPal「Third Quarter 2026 Results」/Visa「Fiscal Fourth Quarter 2026」/Coca-Cola「Third Quarter 2026」

