【2026年10月2日・朝展望】日経平均は580円超安の68,300円台で推移——急伸の反動で利益確定売り
②1日のNYダウは20ドル51セント高(+0.04%)の50,926.56ドルと4営業日ぶりに反発。10年債利回りは一時5.34%と2002年以来の水準を付けた後に低下し、5.24%で引けた。NASDAQ100は+0.31%、VIX指数は16.39
③ドル円は158円15銭前後。8時30分の9月東京都区部CPI(コア+2.7%、予想+2.4%)を受けて一時157円79銭まで下落したが、仲値にかけて買い戻され158円台に戻した
④XAUUSDはCFD基準で4,140ドル前後、前日比−36.80ドル(−0.88%)
⑤WTI原油先物は92.83ドル、前日比−0.04ドル(−0.04%)。1日のNY引けは米空母の追加派遣報道で+2.45ドルの92.87ドル
※本記事執筆時点(10:14〜10:17頃)のデータであり、その後変動している可能性があります
1️⃣ NY市場振り返り(前日1日)
| 指数 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| NYダウ | 50,926.56ドル | +20.51(+0.04%) |
| S&P500 | 7,666.45 | +14.91(+0.19%) |
| NASDAQ100 | 30,501.56 | +93.06(+0.31%) |
| FANG+指数 | 19,104.77 | −17.10(−0.09%) |
| VIX指数 | 16.39 | +0.05(+0.31%) |
振り返り:1日のNYダウは前日比20ドル51セント高の50,926.56ドルと、4営業日ぶりに小幅反発した。10月相場の初日で、朝方は273ドル高まで上げたあと、米10年債利回りが一時5.34%と2002年以来の水準に上昇し、359ドル安まで急反落する荒い値動きだった。その後は長期金利が低下に転じ、引けにかけてプラス圏を回復した。10年債利回りは5.24%(前日比約0.05%低下)で引けている。終盤には、ジェファーソンFRB副議長が「次の行動を決めるまでにもっと時間が必要になる可能性がある」と発言し、早期の追加利上げ観測が後退した。経済指標では、9月のISM製造業景気指数が54.5と予想(55.0)を下回り、新規失業保険申請件数は19.7万件と予想(20.0万件)より少なかった。業種別ではエネルギーとソフトウエア・サービスが上昇し、医薬品・バイオテクが下落した。半導体は、前日の引け後にマイクロンが好決算を発表したことでSOX指数が1.59%上昇し、マイクロンは約3%高で終えた。ただ、同社株は年初来で約270%上昇しており、「好決算の割には反応は鈍い」との指摘もある。個別では、決算を発表したアクセンチュアが15.8%上昇した。欧州市場では英30年債利回りが一時6%を超えて1998年以来の水準となり、英FTSE100が1.68%安、独DAXが1.03%安と株安だった(ロイター)。(詳細は10/1振り返り記事を参照)
2️⃣ 日経平均レビュー(本日2日・取引中、10:16時点)
| 指数・先物 | 値 | 前日比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| 日経225(現物) | 68,373.81 | −582.91(−0.85%) | 10:16 |
| CFD日本225 | 68,396.85 | −610.30(−0.88%) | 10:16 |
| 225先物 大取mini | 68,540.00 | −465.00(−0.67%) | 10:16 |
| 225先物 大取ラージ | 68,540.00 | −470.00(−0.68%) | 10:16 |
| 225先物 SGX | 68,580.00 | −300.00(−0.44%) | 10:05 |
| 225先物 CME円建て | 68,520.00 | 0.00(0.00%) | 10:05 |
| 225先物 CMEドル建て | 68,600.00 | +45.00(+0.07%) | 10:03 |
※前日比は各銘柄の前営業日基準。データはnikkei225jp.com「世界の株価リアルタイムチャート」の集計数値を利用
本日の展望:日経平均は前営業日終値(68,956.72円)比583円安の68,373円で推移している。寄り付きは643円26銭安の68,313円46銭で、9時7分には704円安の68,252円まで下げた。取引時間中の高値は68,741円、安値は68,166円だ。1日までの2日間で3,400円超上昇した反動で、戻り待ちや利益確定を目的とした売りが先行している。10月入りで国内機関投資家が含み益のある株を売る「期初の売り」も意識されており、金利上昇を追い風に買われてきた銀行株や内需株にも利益確定売りが出ている。米国防総省が中東の軍備を増強すると伝わり、原油先物が高値圏にあることも重荷だ。TOPIXも反落している。一方、前日のNY市場でSOX指数が1.59%上昇した流れから、AI・半導体関連の一角には買いが入り、アドバンテストは上場来高値を更新して下値を支えている。個別ではソフトバンクグループ、東エレク、ファストリが下落し、レーザーテックとベイカレントが上昇している。韓国のKOSPI200は0.21%高。株探に掲載された伊藤智洋氏の見立てでは、日経平均は前日の高値6万8,995円前後で上値が重くなる公算が大きいとされている。
8時30分に発表された9月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く総合、コア)は前年比+2.7%と、予想(+2.4%。配信元により+2.3%)、前回(+1.8%)を上回り、2%を超えた。事前には、前年9月に物価を押し下げた東京都の保育料・水道基本料金の無償化の影響が一巡する「前年の裏」が押し上げ要因になるとの見方が出ていた(OANDA証券)。同時に発表された8月の完全失業率は2.5%(予想2.4%、前回2.4%)、有効求人倍率は1.18倍(予想・前回とも1.18倍)だった。8時50分発表の9月マネタリーベースは前年比−15.2%(前回−15.7%)だった。東京CPIは日銀の追加利上げ判断を後押しするとの受け止めが出ている。夜は21時30分に米9月雇用統計が発表される。
3️⃣ 為替(ドル円)展望
| 通貨ペア | 現在値 | 前日比 | 時刻 |
|---|---|---|---|
| ドル円 | 158.152 | +0.082(+0.05%) | 10:16 |
| ユーロドル | 1.1236 | −0.0006(−0.06%) | 10:16 |
本日の展望:ドル円は158円15銭前後で推移している。1日のNY市場の終値は158円10銭前後だった。1日の東京市場では、日銀の「主な意見」で連続利上げ観測が後退して円売りが優勢となり、夕方には158円45銭まで上昇した。NY市場では米10年債利回りが一時5.34%に上昇したあと低下し、ジェファーソンFRB副議長の発言で早期の追加利上げ観測も後退したが、ドル円の反応は限定的で158円台を維持した。2日朝は、8時30分の東京都区部CPIが予想を上回ったことで円買い・ドル売りが入り、一時157円79銭まで下落した。しかし、時間外の米10年債利回りが小幅に上昇したことや、仲値にかけた買いで下げ幅を縮め、158円台に戻している。CME FedWatchでは、2日10時台時点で、10月28日のFOMCで25bp利上げを織り込む確率は24.9%(据え置き75.1%)。12月9日会合までの累計では、1回の利上げ(400-425)が61.3%で最多となっている。OANDA証券のオーダー情報では、158円40銭〜159円にかけて、9月下旬の高値圏で買われたロングが含み損のまま残っており、159円に近づくと戻り売りが出やすいとされる。
本日は18時にユーロ圏の9月消費者物価指数(HICP)速報(前年比予想+3.5%、前回+3.2%)、21時30分に米9月雇用統計(非農業部門雇用者数は前月比+10.0万人予想、前回+16.2万人/失業率は予想4.1%、前回4.1%)、23時に米8月の製造業新規受注(前月比予想−0.1%、前回+0.9%)と耐久財受注が発表される。雇用統計の結果次第で、利上げ観測と米長期金利、ドル円が大きく動く可能性がある。
4️⃣ 貴金属(XAUUSD)展望
| 銘柄 | 値 | 前日比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| XAUUSD(CFDサンデーゴールド) | 4,140.20 | −36.80(−0.88%) | 10:16 |
| (参考)NY金先物 | 4,169.47 | −32.83(−0.78%) | 10:15 |
※NY金先物は限月ものの値であり、XAUUSD(現物連動)と水準差が生じるため、本欄ではXAUUSDを基準に考察する
本日の展望:XAUUSDはCFD基準で4,140ドル前後、前日比約37ドル安で推移している。1日のNY金12月限は4,202.30ドル(+15.60ドル)と続伸して通常取引を終えた。米国債利回りの低下で押し目が買われた一方、原油高が上値を抑えた(みんかぶ)。2日のアジア時間に入ってからは、米10年債利回りが5.26%前後と前日引け(5.24%)から小幅に上昇しており、XAUUSDは軟調だ。XAUUSDは実質金利の影響を受けやすく、米金利が上がれば重しとなり、低下すれば支えとなる。材料は引き続き米イランの動向と米金利だ。トランプ大統領が中間選挙後のイラン攻撃再開を検討していると伝わるなか、戦闘再開への警戒が強まれば、原油高→インフレ懸念→利上げ観測→実質金利の上昇でXAUUSDに逆風となり、外交が進めば逆に働く。本日は21時30分の米雇用統計が焦点となる。
5️⃣ 原油(WTI)展望
| 銘柄 | 値 | 前日比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| WTI原油先物 | 92.83ドル | −0.04(−0.04%) | 10:14 |
本日の展望:WTI原油先物は92ドル台後半で横ばい圏にある。1日のNY原油(11月限)は2.45ドル高の92.87ドルと続伸した。米国が3隻目の空母を中東に派遣し、トランプ大統領が11月の中間選挙後にイランへの攻撃再開を検討しているとの報道で、供給混乱への懸念が強まった。ウォール・ストリート・ジャーナルは、米国防総省が中東に最大約1万人の部隊を追加投入する予定だと報じた。空母セオドア・ルーズベルトの到着時期は、AP通信が早ければ10月末とする一方、11月末とする報道もある。このほか、中国の製油所が10月の石油製品輸出を停止したとの報道も買い手掛かりとなった(みんかぶ)。ロイターは、米国がドイツとフランスに緊急用ディーゼル備蓄の放出を求め、応じなければ米国からのディーゼル輸出を禁止する可能性があると報じている。一方で、仲介者が米国とイランのそれぞれと個別に協議する動きも伝わっており、外交の窓は完全には閉じていない(詳細は10/1振り返り記事の米・イラン情勢コーナーを参照)。
📚 主な出典
- 日本経済新聞『東証寄り付き 日経平均は反落 戻り待ちの売り(2026年10月2日)』
- 日本経済新聞『日経平均株価、前日急伸の反動で売り出やすく(先読み株式相場)(2026年10月2日)』
- 日本経済新聞『日経平均株価、反落で始まる 前日までの急伸で利益確定売り(2026年10月2日)』(マーケットページ)
- 株探ニュース『伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」(10月2日記)(2026年10月2日)』
- DZHフィナンシャルリサーチ(Myforex)『【指標】9月東京都区部CPI(生鮮食料品除く総合)(前年比)+2.7%、予想 +2.3%ほか(2026年10月2日)』
- OANDA証券『【東京都区部CPI】9月分の注目点(2026年10月2日)』
- DZHフィナンシャルリサーチ(Myforex)『東京外国為替市場概況・10時 ドル円、下値堅い(2026年10月2日)』
- トレーダーズ・ウェブ(Yahoo!ファイナンス配信)『ドル円、一時157.86円まで小幅に下落 東京CPIは良好な結果(2026年10月2日)』
- 日本経済新聞『外為8時30分 円相場、上昇し157円台後半 対ユーロでは大幅上昇(2026年10月2日)』(為替ページ)
- 日本経済新聞『外為17時 円相場、大幅反落 158円台前半 日銀利上げ加速観測が後退(2026年10月1日)』
- フィスコ(Investing.com配信)『東京為替:ドル・円は強含み、夕方は一段高(2026年10月1日)』
- トレーダーズ・ウェブ(Yahoo!ファイナンス配信)『NY概況-ダウ 20.51ドル高と反発 米長期金利の低下が下支えも原油高が重し(2026年10月2日)』
- フィスコ(Investing.com配信)『NY株式:NYダウは20.51ドル高、早期の追加利上げ懸念が後退(2026年10月2日)』
- みんかぶFX/為替『ダウ平均は小幅高 第4四半期相場入り 買い先行も戻り売りに押される=米国株概況(2026年10月2日)』
- 日本経済新聞『NYダウ小幅反発、20ドル高 早期の米利上げ観測が後退(2026年10月2日)』
- 世界一やさしい投資の学校『米半導体株高も夜間先物550円安、雇用統計前に利食い優勢か|日経平均の見通し【10月2日】』
- Investing.com(Yahoo Finance配信)『Accenture shares jump on earnings beat and upbeat guidance(2026年10月1日)』
- ロイター(AOL配信)『European stocks slip to three-month lows as global yields surge(2026年10月1日)』
- Bloomberg『UK's FTSE 100 Drops as Oil, Bond Yields Hit European Stocks(2026年10月1日)』
- London Loves Business『European shares slip on elevated bond yields and French fiscal strain(2026年10月1日)』
- みんかぶFX/為替『続伸、米国債の利回り低下などが支援=NY金概況(2026年10月2日)』
- みんかぶFX/為替『続伸、米国は中東に空母を追加派遣へ=NY原油概況(2026年10月2日)』
- 共同通信(東京新聞配信)『NY原油続伸、終値92ドル台 米空母追加派遣で供給懸念(2026年10月2日)』
- 日本経済新聞『NY商品、原油続伸 米イランの不透明感で 金は続伸(2026年10月1日)』
- ロイター(Yahoo!配信)『Exclusive-US tells France and Germany to release diesel stocks or face US export ban, sources say(2026年10月1日)』
- AP通信(KSAT配信)『Third aircraft carrier and thousands of troops head to Mideast as Trump weighs new Iran strikes(2026年10月1日)』
- フィスコ(Investing.com配信)『今日の注目スケジュール:米非農業部門雇用者数変化、米失業率、米耐久財受注など(2026年10月2日)』
- ぱぶちゃんのファンダメンタルlab『【2026年10月01日・振り返り】日経平均2203円高、米長期金利は一時5.34%(2026年10月1日)』
- 世界の株価リアルタイムチャート(nikkei225jp.com、2026年10月2日10:03〜10:17頃時点の市況数値を参照)、CME FedWatchツール、みんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」は市況の数値・確率・指標結果の確認のみに使用

