【2026年10月08日・朝の展望】日経平均は続落——7万円回復なるか

2026年10月8日木曜日

マーケット展望

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2026年10月8日朝の展望 日経平均は続落、7万円回復なるか

【2026年10月08日・朝の展望】日経平均は続落——7万円回復なるか

📅 2026年10月8日(木)11:26時点|東京市場は取引中(対象期間:10/7(水)NY引け〜10/8(木)11:26頃 JST)
📌 本日のポイント
①日経平均は11:09時点で69,399円、前日比637円安(−0.91%)と続落し、7万円を割り込んでいる。寄り付きは195円安の69,840円。TOPIXは−1.54%と日経平均より下げが大きい。サムスン電子の7〜9月期営業益は107.4兆ウォンと聯合インフォマックスの予想を1.6%上回ったが、買いは続かなかった
②7日のNYダウは341ドル41セント安の51,179.87ドルと5営業日ぶりに反落。S&P500は−0.22%、NASDAQ100は−0.21%。米10年債利回りは一時5.36%台と2002年以来の高水準をつけたが、入札後は5.28%前後に低下した
③ドル円は157円78銭前後で、NY終値(158.08円)から小幅な円高。5営業日連続で158円を挟むもみ合いが続く。9月FOMC議事要旨は、大半が年内の追加利上げを想定していたことを示した
④XAUUSDはCFD基準で4,138.60ドル、前日比−21.85ドル(−0.53%)。今朝の値幅は4,097.80〜4,142.80ドルと狭く、細かいレンジの動き
⑤WTI原油先物は89.55ドル、前日比+1.27ドル(+1.44%)。7日のNY引けは1.16ドル安の88.28ドルだった
※本記事執筆時点(11:09〜11:26頃)のデータであり、その後変動している可能性があります

1️⃣ NY市場振り返り(前日7日)

指数終値前日比
NYダウ51,179.87ドル−341.41(−0.66%)
S&P5007,801.77−17.16(−0.22%)
NASDAQ10031,160.08−64.61(−0.21%)
FANG+指数19,648.97+131.83(+0.68%)
VIX指数15.08+0.07(+0.47%)

振り返り:7日のNYダウは前日比341ドル41セント安の51,179.87ドルと5営業日ぶりに反落した。朝方に米10年債利回りが一時5.36%台と2002年以来の高水準をつけ(CNBCは5.365%)、ダウは一時600ドルあまり下げた。米連邦取引委員会(FTC)と米農務省(USDA)が農機業界の調査を始めたことが分かり、キャタピラーが大幅安となって指数を押し下げた。S&P500は17.16ポイント安の7,801.77、ナスダック総合は61.20ポイント安の2万7,538.69と6営業日ぶりに反落し、前日の最高値から一服した。ラッセル2000は1.31%安で、米国株の3分の2超が下落した一方、大型ハイテクで構成するFANG+指数は0.68%高と底堅かった。

午後の米10年債入札(390億ドル)は、最高落札利回りが5.300%と2000年11月入札以降で最高だったが、入札前取引の5.317%を1.7bp下回り、応札倍率も2.77倍と強い結果だった。長期金利は低下に転じ、引けでは5.28%前後と前日並みになり、ダウは下げ幅を縮めた。FOMC議事要旨(9月15〜16日分)では、19人全員が9月の利上げを支持し、大半が年内の追加利上げを想定していたことが分かったが、市場の反応は限定的だった。NY原油(WTI11月限)は1.16ドル安の88.28ドルと続落した。(詳細は10/7振り返り記事を参照)

2️⃣ 日経平均レビュー(本日8日・取引中、11:09時点)

指数・先物値前日比時点
日経225(現物)69,399.01−636.70(−0.91%)11:09
TOPIX4,090.15−63.96(−1.54%)11:09
CFD日本22569,424.15−795.20(−1.13%)11:09
225先物 大取mini69,575.00−775.00(−1.10%)11:09
225先物 大取ラージ69,580.00−780.00(−1.11%)11:09
225先物 SGX69,625.00−680.00(−0.97%)10:58
225先物 CME円建て69,660.00−190.00(−0.27%)10:57
225先物 CMEドル建て69,715.00−160.00(−0.23%)10:56

※前日比は各銘柄の前営業日基準。データはnikkei225jp.com「世界の株価リアルタイムチャート」の集計数値を利用

本日の展望:日経平均は前日終値(70,035.71円)比637円安の69,399円で推移している。寄り付きは195円07銭安の69,840円64銭と続落で始まり、前日安値の70,017円を割り込んで7万円も下回った。5日と6日の2日間で2,374円(2,400円近く)上昇し、7日に648円反落した後で、目先は利益確定売りが出やすい地合いが続いている。ロイターによると、寄り付きはAI・半導体関連を中心に売りが優勢だった。注目はTOPIXの下げ幅で、4,090.15(−1.54%)と日経平均(−0.91%)を上回っており、半導体株以外にも売りが広がっている可能性がある。大和証券の坪井裕豪氏は7日、日経平均が7万円を値固めするには原油が80ドル台に落ち着くことが条件と指摘していた。

8時過ぎに、サムスン電子が7〜9月期の暫定決算を発表した。営業利益は107兆4,000億ウォン(前年同期比8.8倍)、売上高は195兆ウォンで、聯合インフォマックスのまとめた市場予想(105兆7,533億ウォン)を1.6%上回った。四半期の営業利益が100兆ウォンを超えたのは初めてで、4四半期連続の過去最高でもある。ただ、KOSPIは寄り付き後に反落し、サムスン株の反応は鈍かった。KOSPI200は11時9分時点で0.38%安、香港ハンセン指数は24,082.04(−0.20%)で、休場明けの中国本土は、FTSE中国A50が0.39%高となっている。

今朝発表の国内指標では、8月の国際収支で経常収支が4兆620億円の黒字(予想3兆1,000億円)、貿易収支が6,877億円の赤字(予想8,000億円の赤字)と、ともに予想より良い数字だった。財務省の対外・対内証券投資(9/26〜10/2)では、海外勢の日本株の買い越しが2兆1,919億円と、前週の3,542億円の売り越しから大きく転じた。14時には9月の景気ウォッチャー調査が発表される。ファーストリテイリングの2026年8月期の本決算は本日発表予定で、11時台の時点では未発表だ。指数への寄与が大きく、発表後の値動きに注意したい。明日9日は株価指数オプションのSQ日で、3連休(10〜12日)を控えており、積極的な売買は手掛けにくく、7万円ライン付近では神経質な動きになりやすい。

3️⃣ 為替(ドル円)展望

通貨ペア現在値前日比時刻
ドル円157.782−0.277(−0.18%)11:09
ユーロドル1.1210+0.0015(+0.14%)11:09

本日の展望:ドル円は157円78銭前後で推移している。7日のNY終値は158円08銭とほぼ横ばいで、外為どっとコムによると、ドル円は5営業日連続で158円を挟むもみ合いが続いている。今朝は9時頃に158.11円まで上昇したが、東京の売りに押され、前日安値157.85円と6日安値157.77円を割り込んで157.59円まで下げた(10時時点)。仲値にかけて買い戻しが入り、下げ幅はいったん縮小している。

米長期金利が5.30%前後で高止まりし、FOMC議事要旨でも大半が年内の追加利上げを想定していたことは円売り・ドル買いの材料だが、日米協調介入への警戒が上値を抑えている。7月下旬の日米協調介入について、議事要旨には、NY連銀が財務省の財政代理人として財務省資金で実施し、SOMAは使っていないと記されている。国内では、時事通信が日銀が基調的な物価上昇率を「2%程度に到達」と判断する方向で検討に入ったと報じており(6日)、利上げ観測は円の下支えになる。外為どっとコムは、上値のポイントを200日移動平均線や一目均衡表の雲下限が重なる158.50〜60円台、下値を転換線が通る157.40円台とみており、予想レンジは157.40〜158.60円としている。夜は21時30分に米新規失業保険申請件数、23時に米卸売在庫が発表されるほか、米30年債入札で長期金利が動く可能性がある。

4️⃣ 貴金属(XAUUSD)展望

銘柄値前日比時点
XAUUSD(CFDサンデーゴールド)4,138.60−21.85(−0.53%)11:26
(参考)NY金先物4,161.45+20.75(+0.50%)11:08

※NY金先物は限月ものの値であり、XAUUSD(現物連動)と水準差が生じるため、本欄ではXAUUSDを基準に考察する

本日の展望:XAUUSDはCFD基準で4,138.60ドル、前日比21.85ドル安(−0.53%)で推移している。7日夜は、米10年債利回りが一時5.36%台に上昇した日本時間22時台にかけて、一時4,069ドルまで急落した。その後は下げ幅を戻し、今朝は4,097.80〜4,142.80ドルの狭い値幅で細かく上下している。10時前に4,100ドル台前半から4,138ドル台へ切り返したが、前日終値(4,160.45ドル)には届いていない。筆者は、この4,160ドルを実体(終値ベース)で上抜ければ、上方向が意識されると見ている。

XAUUSDは実質金利の影響を受けやすく、米10年債利回りが5.30%前後と2002年以来の水準で高止まりしているうちは、利息を生まない金の上値は重くなりやすい。FOMC議事要旨が年内の追加利上げを示したことも、金利面からは逆風だ。一方、原油が落ち着いてインフレ懸念が和らぐ方向に動けば、利上げ観測の後退と実質金利の低下を通じて支えになる。本日は米新規失業保険申請件数と米30年債入札があり、米長期金利の動きに注意が必要だ。

5️⃣ 原油(WTI)展望

銘柄値前日比時点
WTI原油先物89.55ドル+1.27(+1.44%)11:08

本日の展望:WTI原油先物は89.55ドルと、90ドルに近づいている。7日のNY原油(11月限)は1.16ドル安の88.28ドルと続落した。時間外取引では一時90.98ドルまで上昇したあと88.02ドルまで下げ、ホルムズ海峡経由の供給回復とG7の協調放出が意識された(フィスコ)。EIA統計では、原油在庫が318.6万バレル減少し(前回は92.2万バレル増)、ガソリンは38.2万バレル増、留出油は4.2万バレル減だった。

手掛かりは三つある。一つ目は、メキシコ湾の熱帯暴風雨「Isaias」だ。2026年大西洋シーズン初のハリケーンに発達する見通しで、ロイター報道(Mezha経由)では、メキシコ湾の海上油田は米原油生産の約15%、天然ガスの約5%を占め、嵐は6カ所の製油所の操業にも影響する可能性がある。シェルは一部の海上施設から要員の退避を始めた(Newsquawk)。二つ目は、ホルムズ海峡の供給だ。調査会社Kplerの集計では中東の原油輸出は戦前を上回っているが、革命防衛隊は新たにできた航路を近く塞ぐと主張しており、見方は割れている。サウジの空港へのフーシ派の攻撃も続く。三つ目は、供給の下支えで、IEAが追加放出に備えがあると表明し、G7が先週決めた1億バレルの放出も進む。

トランプ大統領は7日、戦争は「まもなく」終わり、終われば原油は「石のように落ちる」と述べたが、同じ言葉は3月9日から繰り返されている。イランのペゼシュキアン大統領とプーチン大統領は金曜日にトルクメニスタンで会談する予定だ。原油が90ドル台に乗せればインフレ警戒から長期金利が上がりやすく、株や為替にも波及する。本日は21時30分の米新規失業保険申請件数など米指標と、米30年債入札後の長期金利の動きに注意したい。(詳細は10/7振り返り記事の米・イラン情勢コーナーを参照)

📚 主な出典

✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年|ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
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