【2026年10月15日・NY展望】ダウ高・ナスダック安で明暗——PPI大幅上振れでも米金利は5.05%に低下

2026年10月15日木曜日

マーケット展望

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2026年10月15日NY展望 ダウ高・ナスダック安で明暗、PPI大幅上振れでも米金利は5.05%に低下

【2026年10月15日・NY展望】ダウ高・ナスダック安で明暗——PPI大幅上振れでも米金利は5.05%に低下

📅 2026年10月15日(木)22:42時点|東京市場は大引け・欧州取引中・NY市場取引中(開場は22:30)
📌 本日のポイント
①日経平均は3,318円34銭安の64,425.95円で6日続落。下げ幅は過去3番目の大きさで、一時は3,600円を超えた。TSMCの好決算も「想定の範囲内」と受け止められ、戻りは鈍かった
②21時30分の米9月PPIは前月比+1.3%(予想+0.5%)と大幅に上振れ、小売売上高も+0.8%(予想+0.3%)だった。それでも米10年債利回りは5.0550%まで低下している
③NYは、ダウが+211.90ドル(+0.41%)と上げる一方、NASDAQ100は−1.12%で、AI・半導体株の売りが続いている
④ドル円は157.803円で、朝の157.695円から小動き。東京時間の安値は157.583円だった
⑤XAUUSDは4,160.30ドル(+1.55%)、WTIは95.97ドル(+0.93%)。WTIは朝の93ドル台から2ドル以上戻した
※本記事執筆時点(22:41〜22:43頃)のデータであり、その後変動している可能性があります

📊 主要指標一覧(22:25〜22:42)

指標値前日比時点
日経平均64,425.95円−3,318.34(−4.90%)15日終値
TOPIX3,999.34−97.44(−2.38%)15日終値
グロース250756.53−25.05(−3.21%)15日終値
香港ハンセン指数24,062.72−251.45(−1.03%)15日終値
中国FTSE A5013,499.29−118.71(−0.87%)15日終値
韓国KOSPI200860.70−76.12(−8.13%)15日終値
英FTSE10010,807.88+83.02(+0.77%)22:42(取引中)
独DAX25,250.87−47.74(−0.19%)22:42(取引中)
NYダウ51,833.38ドル+211.90(+0.41%)22:42(取引中)
S&P5007,699.75−19.19(−0.25%)22:42(取引中)
NASDAQ10029,617.00−333.82(−1.12%)22:42(取引中)
VIX指数17.53+0.66(+3.91%)22:25
ドル円157.803−0.502(−0.32%)22:42
XAUUSD4,160.30ドル+63.70(+1.55%)22:42
WTI原油先物95.97ドル+0.88(+0.93%)22:41
米10年債利回り5.0550%−0.1340(−2.58%)22:42(参考)

※欧州株・米国株は取引中の値。XAUUSDはCFD(サンデー)の値。データはnikkei225jp.com「世界の株価リアルタイムチャート」の集計数値を利用

朝(10:58頃)との比較
指標朝(10:58頃)夜(22:42頃)差
日経平均64,611.0564,425.95(15日終値)−185.10
TOPIX3,999.573,999.34(15日終値)−0.23
KOSPI200859.14860.70(15日終値)+1.56
225先物 大取mini64,78064,790+10
CFD日本22564,638.4064,573.75−64.65
CFDサンデーダウ51,648.5051,871.00+222.50
CFD S&P5007,693.617,698.25+4.64
CFD NAS10029,670.0029,589.00−81.00
ドル円157.695157.803+0.108
XAUUSD4,140.304,160.30+20.00
WTI原油先物93.6895.97+2.29
米10年債利回り5.1000%5.0550%−0.0450

1️⃣ 日経平均振り返り(本日15日)

本日の振り返り:日経平均は15日、前日比3,318円34銭(4.90%)安の6万4,425円95銭で大引けし、6営業日続落した。下げ幅は過去3番目の大きさで、一時は3,600円を超えて下げた。TOPIXは2.38%安の3,999.34、グロース250は3.21%安の756.53だった(日経、共同)。朝の動きは朝の展望記事を参照。

米FRBの早期追加利上げ観測の再燃と、米AIクラウド企業コアウィーブの社債価格の急落が投資家心理の重荷となり、朝方から半導体関連に売りが集まった。アドバンテスト1銘柄だけで日経平均を1,300円超押し下げ、東京エレクトロンやソフトバンクグループも下げた(日経QUICKニュース)。

東証プライムの値上がりは561銘柄、値下がりは946銘柄だった。業種別では医薬品、不動産、小売などが上昇した一方、非鉄金属、電気機器、ガラス・土石が下落率の上位に並んだ(株探)。指数ほど全面安ではなく、売りはAI・半導体に集中した。アジアでは、KOSPI200が−8.13%の860.70、ハンセン指数が−1.03%の24,062.72で終えた。

15時から決算説明会が開かれた台湾TSMCは、7〜9月期の売上高が467.2億ドル(前年比+41.2%)と会社ガイダンスの上限を上回り、純利益も7,630.6億元(同+68.7%)と過去最高だった。2026年通期の売上の伸びは約44%に引き上げている。ただ、市場からは「想定の範囲内」との受け止めが聞かれ、発表前に下げ渋っていた日経平均は、発表後も戻りの鈍い展開が続いた(日経QUICKニュース)。決算の詳細はTSMC決算記事にまとめている。

先物・CFD値終値との差時点
CFD日本22564,573.75+147(+0.23%)22:41
225先物 大取mini64,790+364(+0.57%)22:42
225先物 大取ラージ64,790+364(+0.57%)22:42
225先物 SGX64,540+114(+0.18%)22:32
225先物 CME円建て64,550+124(+0.19%)22:31
225先物 CMEドル建て64,555+129(+0.20%)22:31
TOPIX先物 大取4,026.00+26(+0.67%)22:42

※「終値との差」はnikkei225jp.comの指数比表示

夜間の先物は日経平均の終値をやや上回っており、16日(金)は小幅に戻して始まる水準だ。ただし、NY市場でのAI・半導体株の動き次第で変わりうる。

2️⃣ NYSE・NASDAQレビュー(NY市場取引中)

指数現在値(22:42)前日比CFD参考(22:42)
NYダウ51,833.38ドル+211.90(+0.41%)CFD 51,871.00(+275.50、+0.53%)
S&P5007,699.75−19.19(−0.25%)CFD 7,698.25(−24.20、−0.31%)
NASDAQ10029,617.00−333.82(−1.12%)CFD 29,589.00(−328.30、−1.10%)
ラッセル20002,731.70+2.17(+0.08%)CFD 2,751.15(+4.80、+0.17%)
VIX指数17.53+0.66(+3.91%、22:25)―

※CFDの括弧内は、各銘柄の前日終値との差(nikkei225jp.com表示)

展望:14日のNYは、米9月CPIの上振れとコアウィーブの社債利回り急上昇を受けてハイテク株が売られ、NASDAQ100は−2.02%だった。ダウは48ドル安と小幅にとどまった。14日の詳細は10/14振り返り記事を参照。

今夜もダウとハイテク株で明暗が分かれている。寄り付き前から、ダウ先物が上昇する一方でナスダック先物は大きく下げていた。AIインフラの資金調達リスクを嫌った資金が、伝統的な大型株やディフェンシブ株に移る動きとみられる(TradingKey)。

21時30分には米指標が集中した。

指標結果予想前回(改定)
PPI 前月比(9月)+1.3%+0.5%+0.5%
PPI 前年比+6.3%+5.3%+5.6%
PPIコア 前月比+0.7%+0.3%+0.2%
PPIコア 前年比+5.0%+4.4%+4.8%
小売売上高 前月比(9月)+0.8%+0.3%+1.3%
小売売上高 自動車除くコア+0.9%+0.5%+1.4%
新規失業保険申請件数19.9万件19.9万件19.8万件
継続受給者数171.0万件171.0万件171.4万件
NY連銀製造業景気指数(10月)25.512.57.6
フィラデルフィア連銀景況指数(10月)20.926.837.8

※予想・前回はみんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」による

PPIの財はエネルギー主導で+2.6%と、2009年12月の統計開始以来最大の上昇だった。小売売上高は伸びの約7割がガソリンスタンドで、自動車・ガソリン除くは+0.2%にとどまった。製造業の景況感は、NY連銀が予想を大きく上回った一方、フィラデルフィア連銀は予想を下回り、方向が分かれた。それでも、CMEのFedWatchツールによる10月FOMCでの利上げ確率は、22時10分時点で27.1%と前日の33.2%から低下している。複数の指標が同時に出ているため、どの指標がどう効いたかは切り分けられない。詳細はPPI記事、小売売上高記事にまとめている。

今夜は23時に米8月企業在庫(前月比の予想+0.4%、前回+0.8%)が発表される。16日は、21時30分に米9月輸入物価(前月比の予想+0.6%、前回+0.7%)、22時15分に米9月鉱工業生産(前月比の予想+0.3%、前回0.0%)が予定されている。焦点は、NASDAQ100の下げが前日に続いて広がるか、ダウへの資金シフトが続くかだ。

3️⃣ 為替(ドル円)展望

通貨ペア現在値前日比時刻
ドル円157.803−0.502(−0.32%)22:42
ユーロドル1.1212+0.0057(+0.51%)22:42

展望:14日のドル円は、米CPIの上振れで158.95円まで上げたあと、米長期金利の低下で158.05円まで押し戻された。NY終値は158.33円だった(DZH)。

15日の東京時間は円高が進んだ。SF連銀のデイリー総裁が、10月会合で利上げを急ぐ必要はないとの考えを示したことに加え、日銀の小枝審議委員が「利上げに過度に慎重になることはない」と述べ、円が買われた(ロイター、みんかぶ)。今日の安値は157.583円、高値は158.328円。夜のPPI・小売売上高の上振れ後も米10年債利回りは5.0550%まで低下しており、ドル円は157.80円前後と朝の水準から大きく動いていない。ユーロドルは1.1212と、朝から一段とドル安が進んでいる。

米10年債利回りの低下が続けば、ドル円の上値は重くなりやすい。158円台を回復できるか、今日の安値157.583円を割り込むかが目先の分かれ目になる。

4️⃣ 貴金属(XAUUSD)展望

銘柄値前日比時点
XAUUSD(CFDサンデーゴールド)4,160.30+63.70(+1.55%)22:42
(参考)NY金先物4,179.07+71.17(+1.73%)22:40

※NY金先物は限月ものの値であり、XAUUSD(現物連動)と水準差が生じるため、本欄ではXAUUSDを基準に考察する

展望:14日は米CPIの上振れで米金利が急上昇し、金は売られた。15日朝7時52分時点のXAUUSDは4,108.30ドルだった。

15日は東京時間から反発が続き、夜には4,160ドル台まで上げた。サンデーゴールドの今日の高値は4,171.10ドル、安値は4,090.30ドル(チャート表示)。PPIが大幅に上振れしても、米10年債利回りが5.0550%まで下がったことが追い風になっている。当ブログでは「ゴールドは安全資産ではなく実質金利の鏡」と考えているが、今日も米金利の低下にそのまま反応した1日だった。

米10年債利回りが5%を割り込めば、XAUUSDは今日の高値4,171ドルを試す展開が考えられる。一方で、原油高からインフレ懸念が強まり米金利が再上昇すれば、戻りは抑えられやすい。

5️⃣ 原油(WTI)展望

銘柄値前日比時点
WTI原油先物95.97ドル+0.88(+0.93%)22:41

展望:14日のWTI11月限は5営業日続伸し、95.09ドルで終えた。フーシ派によるサウジアラムコ本社への攻撃で、供給混乱への警戒が強まった(共同)。

15日の東京時間は利益確定売りなどで93ドル台まで下げたが(みんかぶ)、夜にかけて買い戻され、一時96.32ドルまで上昇した。今日の安値は93.59ドル(チャート表示)。夜の反発の材料を伝える報道は、本稿執筆時点で確認できていない。

翌16日1時には、祝日の影響で1日遅れた米週間石油在庫統計が発表される(原油在庫の前回−318.6万バレル)。96ドル台を維持して6日続伸となるかが焦点だ。フーシ派とサウジの攻撃の応酬が続けば、供給不安から上値を試す展開も考えられる。

📚 主な出典

✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年|ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
【免責事項】本記事は特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。市場価格は常に変動しており、本記事の情報の正確性・完全性・最新性を保証するものではありません。執筆者は金融商品取引業者ではなく、投資助言業の登録も受けていません。投資に関する最終決定はご自身の責任で行ってください。FX・先物・CFD取引はレバレッジにより元本を超える損失が生じる可能性があります。本記事に含まれる情報は執筆時点(2026年10月15日22:25〜22:43頃)のものであり、その後の値動きにより内容が変化する可能性があります。実際の売買の際は最新の値をご確認ください。
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