【2026年10月15日・NY展望】ダウ高・ナスダック安で明暗——PPI大幅上振れでも米金利は5.05%に低下
②21時30分の米9月PPIは前月比+1.3%(予想+0.5%)と大幅に上振れ、小売売上高も+0.8%(予想+0.3%)だった。それでも米10年債利回りは5.0550%まで低下している
③NYは、ダウが+211.90ドル(+0.41%)と上げる一方、NASDAQ100は−1.12%で、AI・半導体株の売りが続いている
④ドル円は157.803円で、朝の157.695円から小動き。東京時間の安値は157.583円だった
⑤XAUUSDは4,160.30ドル(+1.55%)、WTIは95.97ドル(+0.93%)。WTIは朝の93ドル台から2ドル以上戻した
※本記事執筆時点(22:41〜22:43頃)のデータであり、その後変動している可能性があります
📊 主要指標一覧(22:25〜22:42)
| 指標 | 値 | 前日比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| 日経平均 | 64,425.95円 | −3,318.34(−4.90%) | 15日終値 |
| TOPIX | 3,999.34 | −97.44(−2.38%) | 15日終値 |
| グロース250 | 756.53 | −25.05(−3.21%) | 15日終値 |
| 香港ハンセン指数 | 24,062.72 | −251.45(−1.03%) | 15日終値 |
| 中国FTSE A50 | 13,499.29 | −118.71(−0.87%) | 15日終値 |
| 韓国KOSPI200 | 860.70 | −76.12(−8.13%) | 15日終値 |
| 英FTSE100 | 10,807.88 | +83.02(+0.77%) | 22:42(取引中) |
| 独DAX | 25,250.87 | −47.74(−0.19%) | 22:42(取引中) |
| NYダウ | 51,833.38ドル | +211.90(+0.41%) | 22:42(取引中) |
| S&P500 | 7,699.75 | −19.19(−0.25%) | 22:42(取引中) |
| NASDAQ100 | 29,617.00 | −333.82(−1.12%) | 22:42(取引中) |
| VIX指数 | 17.53 | +0.66(+3.91%) | 22:25 |
| ドル円 | 157.803 | −0.502(−0.32%) | 22:42 |
| XAUUSD | 4,160.30ドル | +63.70(+1.55%) | 22:42 |
| WTI原油先物 | 95.97ドル | +0.88(+0.93%) | 22:41 |
| 米10年債利回り | 5.0550% | −0.1340(−2.58%) | 22:42(参考) |
※欧州株・米国株は取引中の値。XAUUSDはCFD(サンデー)の値。データはnikkei225jp.com「世界の株価リアルタイムチャート」の集計数値を利用
| 指標 | 朝(10:58頃) | 夜(22:42頃) | 差 |
|---|---|---|---|
| 日経平均 | 64,611.05 | 64,425.95(15日終値) | −185.10 |
| TOPIX | 3,999.57 | 3,999.34(15日終値) | −0.23 |
| KOSPI200 | 859.14 | 860.70(15日終値) | +1.56 |
| 225先物 大取mini | 64,780 | 64,790 | +10 |
| CFD日本225 | 64,638.40 | 64,573.75 | −64.65 |
| CFDサンデーダウ | 51,648.50 | 51,871.00 | +222.50 |
| CFD S&P500 | 7,693.61 | 7,698.25 | +4.64 |
| CFD NAS100 | 29,670.00 | 29,589.00 | −81.00 |
| ドル円 | 157.695 | 157.803 | +0.108 |
| XAUUSD | 4,140.30 | 4,160.30 | +20.00 |
| WTI原油先物 | 93.68 | 95.97 | +2.29 |
| 米10年債利回り | 5.1000% | 5.0550% | −0.0450 |
1️⃣ 日経平均振り返り(本日15日)
本日の振り返り:日経平均は15日、前日比3,318円34銭(4.90%)安の6万4,425円95銭で大引けし、6営業日続落した。下げ幅は過去3番目の大きさで、一時は3,600円を超えて下げた。TOPIXは2.38%安の3,999.34、グロース250は3.21%安の756.53だった(日経、共同)。朝の動きは朝の展望記事を参照。
米FRBの早期追加利上げ観測の再燃と、米AIクラウド企業コアウィーブの社債価格の急落が投資家心理の重荷となり、朝方から半導体関連に売りが集まった。アドバンテスト1銘柄だけで日経平均を1,300円超押し下げ、東京エレクトロンやソフトバンクグループも下げた(日経QUICKニュース)。
東証プライムの値上がりは561銘柄、値下がりは946銘柄だった。業種別では医薬品、不動産、小売などが上昇した一方、非鉄金属、電気機器、ガラス・土石が下落率の上位に並んだ(株探)。指数ほど全面安ではなく、売りはAI・半導体に集中した。アジアでは、KOSPI200が−8.13%の860.70、ハンセン指数が−1.03%の24,062.72で終えた。
15時から決算説明会が開かれた台湾TSMCは、7〜9月期の売上高が467.2億ドル(前年比+41.2%)と会社ガイダンスの上限を上回り、純利益も7,630.6億元(同+68.7%)と過去最高だった。2026年通期の売上の伸びは約44%に引き上げている。ただ、市場からは「想定の範囲内」との受け止めが聞かれ、発表前に下げ渋っていた日経平均は、発表後も戻りの鈍い展開が続いた(日経QUICKニュース)。決算の詳細はTSMC決算記事にまとめている。
| 先物・CFD | 値 | 終値との差 | 時点 |
|---|---|---|---|
| CFD日本225 | 64,573.75 | +147(+0.23%) | 22:41 |
| 225先物 大取mini | 64,790 | +364(+0.57%) | 22:42 |
| 225先物 大取ラージ | 64,790 | +364(+0.57%) | 22:42 |
| 225先物 SGX | 64,540 | +114(+0.18%) | 22:32 |
| 225先物 CME円建て | 64,550 | +124(+0.19%) | 22:31 |
| 225先物 CMEドル建て | 64,555 | +129(+0.20%) | 22:31 |
| TOPIX先物 大取 | 4,026.00 | +26(+0.67%) | 22:42 |
※「終値との差」はnikkei225jp.comの指数比表示
夜間の先物は日経平均の終値をやや上回っており、16日(金)は小幅に戻して始まる水準だ。ただし、NY市場でのAI・半導体株の動き次第で変わりうる。
2️⃣ NYSE・NASDAQレビュー(NY市場取引中)
| 指数 | 現在値(22:42) | 前日比 | CFD参考(22:42) |
|---|---|---|---|
| NYダウ | 51,833.38ドル | +211.90(+0.41%) | CFD 51,871.00(+275.50、+0.53%) |
| S&P500 | 7,699.75 | −19.19(−0.25%) | CFD 7,698.25(−24.20、−0.31%) |
| NASDAQ100 | 29,617.00 | −333.82(−1.12%) | CFD 29,589.00(−328.30、−1.10%) |
| ラッセル2000 | 2,731.70 | +2.17(+0.08%) | CFD 2,751.15(+4.80、+0.17%) |
| VIX指数 | 17.53 | +0.66(+3.91%、22:25) | ― |
※CFDの括弧内は、各銘柄の前日終値との差(nikkei225jp.com表示)
展望:14日のNYは、米9月CPIの上振れとコアウィーブの社債利回り急上昇を受けてハイテク株が売られ、NASDAQ100は−2.02%だった。ダウは48ドル安と小幅にとどまった。14日の詳細は10/14振り返り記事を参照。
今夜もダウとハイテク株で明暗が分かれている。寄り付き前から、ダウ先物が上昇する一方でナスダック先物は大きく下げていた。AIインフラの資金調達リスクを嫌った資金が、伝統的な大型株やディフェンシブ株に移る動きとみられる(TradingKey)。
21時30分には米指標が集中した。
| 指標 | 結果 | 予想 | 前回(改定) |
|---|---|---|---|
| PPI 前月比(9月) | +1.3% | +0.5% | +0.5% |
| PPI 前年比 | +6.3% | +5.3% | +5.6% |
| PPIコア 前月比 | +0.7% | +0.3% | +0.2% |
| PPIコア 前年比 | +5.0% | +4.4% | +4.8% |
| 小売売上高 前月比(9月) | +0.8% | +0.3% | +1.3% |
| 小売売上高 自動車除くコア | +0.9% | +0.5% | +1.4% |
| 新規失業保険申請件数 | 19.9万件 | 19.9万件 | 19.8万件 |
| 継続受給者数 | 171.0万件 | 171.0万件 | 171.4万件 |
| NY連銀製造業景気指数(10月) | 25.5 | 12.5 | 7.6 |
| フィラデルフィア連銀景況指数(10月) | 20.9 | 26.8 | 37.8 |
※予想・前回はみんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」による
PPIの財はエネルギー主導で+2.6%と、2009年12月の統計開始以来最大の上昇だった。小売売上高は伸びの約7割がガソリンスタンドで、自動車・ガソリン除くは+0.2%にとどまった。製造業の景況感は、NY連銀が予想を大きく上回った一方、フィラデルフィア連銀は予想を下回り、方向が分かれた。それでも、CMEのFedWatchツールによる10月FOMCでの利上げ確率は、22時10分時点で27.1%と前日の33.2%から低下している。複数の指標が同時に出ているため、どの指標がどう効いたかは切り分けられない。詳細はPPI記事、小売売上高記事にまとめている。
今夜は23時に米8月企業在庫(前月比の予想+0.4%、前回+0.8%)が発表される。16日は、21時30分に米9月輸入物価(前月比の予想+0.6%、前回+0.7%)、22時15分に米9月鉱工業生産(前月比の予想+0.3%、前回0.0%)が予定されている。焦点は、NASDAQ100の下げが前日に続いて広がるか、ダウへの資金シフトが続くかだ。
3️⃣ 為替(ドル円)展望
| 通貨ペア | 現在値 | 前日比 | 時刻 |
|---|---|---|---|
| ドル円 | 157.803 | −0.502(−0.32%) | 22:42 |
| ユーロドル | 1.1212 | +0.0057(+0.51%) | 22:42 |
展望:14日のドル円は、米CPIの上振れで158.95円まで上げたあと、米長期金利の低下で158.05円まで押し戻された。NY終値は158.33円だった(DZH)。
15日の東京時間は円高が進んだ。SF連銀のデイリー総裁が、10月会合で利上げを急ぐ必要はないとの考えを示したことに加え、日銀の小枝審議委員が「利上げに過度に慎重になることはない」と述べ、円が買われた(ロイター、みんかぶ)。今日の安値は157.583円、高値は158.328円。夜のPPI・小売売上高の上振れ後も米10年債利回りは5.0550%まで低下しており、ドル円は157.80円前後と朝の水準から大きく動いていない。ユーロドルは1.1212と、朝から一段とドル安が進んでいる。
米10年債利回りの低下が続けば、ドル円の上値は重くなりやすい。158円台を回復できるか、今日の安値157.583円を割り込むかが目先の分かれ目になる。
4️⃣ 貴金属(XAUUSD)展望
| 銘柄 | 値 | 前日比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| XAUUSD(CFDサンデーゴールド) | 4,160.30 | +63.70(+1.55%) | 22:42 |
| (参考)NY金先物 | 4,179.07 | +71.17(+1.73%) | 22:40 |
※NY金先物は限月ものの値であり、XAUUSD(現物連動)と水準差が生じるため、本欄ではXAUUSDを基準に考察する
展望:14日は米CPIの上振れで米金利が急上昇し、金は売られた。15日朝7時52分時点のXAUUSDは4,108.30ドルだった。
15日は東京時間から反発が続き、夜には4,160ドル台まで上げた。サンデーゴールドの今日の高値は4,171.10ドル、安値は4,090.30ドル(チャート表示)。PPIが大幅に上振れしても、米10年債利回りが5.0550%まで下がったことが追い風になっている。当ブログでは「ゴールドは安全資産ではなく実質金利の鏡」と考えているが、今日も米金利の低下にそのまま反応した1日だった。
米10年債利回りが5%を割り込めば、XAUUSDは今日の高値4,171ドルを試す展開が考えられる。一方で、原油高からインフレ懸念が強まり米金利が再上昇すれば、戻りは抑えられやすい。
5️⃣ 原油(WTI)展望
| 銘柄 | 値 | 前日比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| WTI原油先物 | 95.97ドル | +0.88(+0.93%) | 22:41 |
展望:14日のWTI11月限は5営業日続伸し、95.09ドルで終えた。フーシ派によるサウジアラムコ本社への攻撃で、供給混乱への警戒が強まった(共同)。
15日の東京時間は利益確定売りなどで93ドル台まで下げたが(みんかぶ)、夜にかけて買い戻され、一時96.32ドルまで上昇した。今日の安値は93.59ドル(チャート表示)。夜の反発の材料を伝える報道は、本稿執筆時点で確認できていない。
翌16日1時には、祝日の影響で1日遅れた米週間石油在庫統計が発表される(原油在庫の前回−318.6万バレル)。96ドル台を維持して6日続伸となるかが焦点だ。フーシ派とサウジの攻撃の応酬が続けば、供給不安から上値を試す展開も考えられる。
📚 主な出典
- 日本経済新聞『日経平均大引け 6日続落 3318円安の6万4425円(2026年10月15日)』
- 日経QUICKニュース(野村證券配信)『東証大引け 日経平均は6日続落 3318円安 歴代3位の下げ幅(2026年10月15日)』
- 共同通信(Yahoo!ニュース配信)『東証3318円安、過去3番目下げ幅(2026年10月15日)』
- 株探『日経平均15日大引け=6日続落、3318円安の6万4425円(2026年10月15日)』
- TradingKey『【US Pre-Market】TSMC's Record Profit Fails to Save Chip Stocks as Nvidia, Micron Fall Ahead of US PPI(2026年10月15日)』
- ロイター『FRB、追加利上げ必要の公算も緊急性ない=SF連銀総裁(2026年10月15日)』
- みんかぶFX『やや円買い、日銀中立派委員「利上げ過度に慎重になる必要ない」(2026年10月15日)』
- みんかぶFX『NY原油 時間外取引 反落(2026年10月15日)』
- DZHフィナンシャルリサーチ(OANDA Lab配信)『NYマーケットダイジェスト・14日 株安・原油高・金利低下・ドル伸び悩み(2026年10月15日)』
- 共同通信(OANDA Lab配信)『NY原油続伸、終値95ドル台(2026年10月15日)』
- Reuters(BOE Report配信)『Schedule for US energy data in holiday week(2026年10月9日)』
- ぱぶちゃんのファンダメンタルlab『TSMC決算 2026年Q3(2026年10月15日)』
- ぱぶちゃんのファンダメンタルlab『2026年9月PPI(2026年10月15日)』
- ぱぶちゃんのファンダメンタルlab『2026年9月米小売売上高(2026年10月15日)』
- ぱぶちゃんのファンダメンタルlab『【2026年10月15日・朝の展望】日経平均3,000円超安、AI債務懸念で半導体総崩れ(2026年10月15日)』
- ぱぶちゃんのファンダメンタルlab『【2026年10月14日・振り返り】日経平均5日続落、米CPI上振れでNASDAQ100は2%安(2026年10月15日)』
- 世界の株価リアルタイムチャート(nikkei225jp.com、2026年10月15日22:25〜22:43頃の市況数値を参照)、みんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」、CMEのFedWatchツールは、市況の数値・指標の結果と予想値・利上げ確率の確認のみに使用

