【2026年7月23日】日経平均、307円高で反発——アルファベット設備投資増額を好感、AI関連に見直し買い

2026年7月23日木曜日

マーケット展望

t f B! P L

【2026年7月23日】日経平均、307円高で反発——アルファベット設備投資増額を好感、AI関連に見直し買い

📅 2026年7月23日(木)東京市場引け後(16:05時点)
📎 今朝の振り返りはこちら→「日経平均、半導体主導で続伸600円超高——米ハイテク決算の時間外反応が重荷に、ドル円は163円台で高値圏定着」
📌 本日のポイント
①日経平均は前日比307円00銭(0.46%)高の66,422円60銭で反発。寄り付き後に上げ幅は一時900円を超えたが、後場にかけて利益確定売りに押され伸び悩んだ。市場の注目はアルファベットの設備投資計画増額——朝方こそ「収益化への不透明感」と受け止められたが、日本の「AIツルハシ銘柄」にはAIインフラ需要の強さを好感した見直し買いが入り、レーザーテックは一時8%超上昇した
②前日(7/22)のNY市場は、ダウ平均が前日比6.06ドル(0.01%)安の52,218.58ドルとほぼ横ばい、ナスダック総合は146.30ポイント(0.56%)安の25,690.90と反落。半面、主要半導体銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は0.44%高と底堅く、米アンソロピックへの出資を発表したAMDやエヌビディアが上昇した
③為替はドル円が163円台前半で一進一退。約40年ぶりの高値圏での値固めが続く一方、為替介入への警戒感からじり安となる場面もあった
④金は前日のNY市場で1.9%高の4,151.9ドルと続伸したが、本日は一転して調整に入り、16:04時点では4,117.92ドル(-0.82%)まで水準を切り下げている
⑤原油(WTI)は前日のNY市場で3.0%高の86.83ドルと大幅続伸、一時88.61ドルと期近物として約1カ月ぶりの高値を付けたが、本日はさらに上値を伸ばし、16:03時点で88.87ドル(+2.35%)と前日の高値も上抜けている

1️⃣ 日経振り返り

指数・銘柄前日比
日経225(終値)66,422.60+307.00(+0.46%)
TOPIX(15:46時点)4,053.88+20.75(+0.51%)
グロース250(15:46時点)699.52+2.98(+0.43%)
225先物mini(15:46時点)66,340.00-82(-0.12%)
日経225 寄与度ランキング(15:30時点)
寄与度上位寄与度前日比
アドバンテスト+293.25+4.11%
ソフトバンクグループ+172.97+3.77%
レーザーテック+28.69+4.98%
寄与度下位寄与度前日比
ファーストリテイリング-119.87-1.9%
キオクシアホールディング-56.08-3.72%
信越化学工業-17.60-1.48%
日経平均は前日比307円00銭(0.46%)高の66,422円60銭で反発した。前引けまでは前日の米半導体株高(SOX+0.44%)や韓国KOSPIの堅調を追い風に上げ幅を一時900円超まで拡大したが、後場は伸び悩んだ。

きょう最大の注目材料は、引け後に発表されていたアルファベットの2026年設備投資見通し(最大2,050億ドルへの引き上げ)だった。朝方のNY時間外ではアルファベット株自体が「収益化への不透明感」から下落する場面があったが、SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長は「日本はAIインフラ構築に不可欠な製品やサービスを提供する『AIツルハシ銘柄』が多いとあって、ひとまずAIインフラの需要の強さを好感した買いが入った」と指摘。半導体関連装置のレーザーテックは一時8%あまり上昇し、アドバンテスト・ソフトバンクグループとともに寄与度上位を占めた。

一方、上値では利益確定売りも目立った。米国とイランの軍事衝突が一段と激化するとの警戒感から22日のNY原油先物相場が1カ月ぶりの高値を付けたことを受け、23日の国内長期金利が上昇。インフレ圧力の高まりを背景に株式には相対的な割高感を意識した売りも出やすく、寄与度下位ではファーストリテイリングやキオクシアホールディングスの下げが目立った。TOPIXは続伸、グロース250も小幅高で推移している。

2️⃣ NYSE・NASDAQレビュー

指標前日比時点
NYダウ(7/22引け)52,218.58-6.06(-0.01%)7/22引け
CFD NYダウ52,069.80-204.50(-0.39%)16:05
NYダウ先物CME52,309.00-140.00(-0.27%)15:52
ナスダック100(7/22引け)28,998.10-157.08(-0.54%)7/22引け
CFD ナスダック10028,892.90-105.90(-0.37%)16:05
S&P500(7/22引け)7,498.96-10.24(-0.14%)7/22引け
CFD S&P5007,477.42-20.87(-0.28%)16:05
FANG+(7/22引け)17,277.82-181.92(-1.04%)7/22引け
CFD FANG+17,186.40-90.70(-0.52%)16:05

※CFD・先物値はJST時間帯の時間外気配であり、実際のNY現地取引開始後の値動きとは異なる場合がある。

前日(7/22)のNY市場は主要3指数がそろって反落。ダウ平均は前日比6.06ドル(0.01%)安の52,218.58ドルとほぼ横ばいで着地し、イラン情勢を巡る不透明感とインフレ懸念(原油高・長期金利上昇)が重荷となった。構成銘柄ではセールスフォース・IBM・マイクロソフトの下げが目立ち、ナイキ・ユナイテッドヘルス・グループ・アマゾンも売られた一方、エヌビディア・J&J・ボーイングは上昇。ハイテク株比率の高いナスダック総合は146.30ポイント(0.56%)安とより大きく反落した。

半面、主要半導体銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は前日比0.44%高と小幅ながら上昇した。米新興AI企業アンソロピックへの出資を発表したAMDや、エヌビディアなどが買われたことが押し上げ要因となり、日本株にも好材料として波及した。ダウ構成銘柄以外では、600億ドル超の新規受注を発表したスーパー・マイクロ・コンピューターが急伸し、AIサーバー関連にも買いが及んだ。

引け後に発表されたアルファベット・テスラの決算は、いずれも時間外で軟調な反応となった。テスラは売上高が予想を上回ったもののEPSが未達でフリーキャッシュフローが2年超ぶりに赤字転落し時間外で下落。アルファベットは設備投資見通しの上方修正を受けて時間外で売りが再度強まる場面があったが、23日の東京市場では前述の通り「AIインフラ需要の強さ」として好感される展開となった。

もっとも16:05時点のCFD・先物はそろって軟調に推移している。CFD NYダウは52,069.80ドル(-204.50、-0.39%)、NYダウ先物CMEも52,309.00ドル(-140.00、-0.27%)と前日終値を下回り、CFD ナスダック100(-0.37%)・CFD S&P500(-0.28%)・CFD FANG+(-0.52%)も軒並みマイナス圏にある。東京市場の日経平均が後場に伸び悩んだ流れや、原油続伸に伴う長期金利上昇への警戒が、NY市場の寄り前気配にも波及している可能性がある。今夜の本国市場が、アルファベットの設備投資増額をどう消化するかが焦点となる。

3️⃣ 為替(ドル円)

通貨ペア現在値前日比時刻
ドル円163.148+0.018(+0.01%)16:05
ユーロドル1.1423+0.0013(+0.11%)16:05
米10年債利回り4.6650%+0.0080(+0.17%)16:04
ドル円は163円台前半で一進一退の展開が続き、16:05時点では163.148円と前日比わずかに円安・ドル高で推移している。本日午前の取引レンジは162円99銭〜163円15銭で、12時時点では163円06〜07銭と前日17時時点比13銭の円安・ドル高だった。原油高によって日本の貿易収支が悪化するとの思惑が円売り材料となった一方、約40年ぶりの高値水準への切り上げを受けて為替介入への警戒感から下押し圧力もかかっており、方向感の定まらない値動きとなっている。米10年債利回りは4.665%まで上昇しており、原油高に伴うインフレ再燃観測が金利面からもドル買いを支えている。

片山財務相は本日も「為替、姿勢は変わってない、必要あれば果断に行動する」「為替水準、具体的なコメントはしない」と従来通りの円安けん制を繰り返した。ユーロドルは、23日のECB理事会での政策金利据え置き見込みの中でも、原油高に伴う9月以降の利上げ思惑からユーロ買い・ドル売りが入り、1.14ドル台前半で上昇している。

4️⃣ 貴金属(ゴールド)

銘柄前日比時点
NY金先物(8月物・7/22引け)4,151.9+75.5(+1.9%)7/22引け
NY金先物(現在値)4,117.92-33.98(-0.82%)16:04
金は前日(7/22)のNY市場で続伸し、COMEXの中心限月(8月物)は前日比75.5ドル(1.9%)高の1トロイオンス4,151.9ドルで取引を終えた。外国為替市場でドルが主要通貨に対して下落する場面で、ドルの代替投資先として金に買いが入った。本日(23日)の東京時間は、午前11時30分時点の商品市場では中東情勢の緊迫を意識した安全資産への買いが続き上げ幅を拡大する場面があったが、午後にかけては一転して調整が入り、16:04時点では4,117.92ドル(-33.98、-0.82%)まで水準を切り下げている。米長期金利が4.665%まで上昇していることが、金利を生まない資産である金の相対的な魅力を薄れさせている可能性がある。

5️⃣ 原油(WTI)

銘柄前日比時点
WTI原油先物(9月物・7/22引け)86.83+2.49(+3.0%)7/22引け
WTI原油先物(現在値)88.87+2.04(+2.35%)16:03
WTIは前日(7/22)のNYMEXで大幅続伸し、この日から期近となった9月物は前日比2.49ドル(3.0%)高の1バレル86.83ドルで取引を終えた。取引時間中には一時88.61ドルと、期近物として約1カ月ぶりの高値を付ける場面もあった。背景には、ルビオ米国務長官が「イランは真剣ではないようだ」と対イラン交渉への悲観的な見方を示したことに加え、トランプ大統領が「イランがホルムズ海峡で船舶を攻撃するたびに米軍がイランの橋か発電所を攻撃する」との考えをSNSで示したことがある。中東情勢の悪化でエネルギー輸送が停滞するとの見方から買いが続いた形だ。

本日(23日)の東京時間も上昇が加速しており、16:03時点では88.87ドル(+2.04、+2.35%)と、前日引け値を上回るだけでなく前日の取引時間中高値(88.61ドル)をも上抜けている。供給不安を織り込んだ地政学プレミアムが積み上がる展開が続いており、金が上値の重い動きとなっているのとは対照的に、原油は本日むしろ上げ足を強めている点が目を引く。
📚 主な出典
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年
ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
【免責事項】本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終決定はご自身の責任で行ってください。本記事に含まれる情報は執筆時点(2026年7月23日16:05頃)のものであり、その後の値動きにより内容が変化する可能性があります。また、本記事は特定の立場や見解を代表するものではなく、事実と考察は本文中で区別しています。NY市場はまだ開始前であり、実際の値動きは今後の続報でお伝えします。
ぱぶちゃんのファンダメンタルlab|director-pablo.blogspot.com

ほうもんしゃ

Translate

PVアクセスランキング にほんブログ村
このブログについて
当ブログ「ぱぶちゃんのファンダメンタルlab」では、
世界の株式・為替・商品・金利市場の振り返りや、
マクロ経済の動向や重要経済指標を中立・事実ベースで徹底解析しています。
投資判断を目的としたものではなく、
情報整理と理解を目的とした内容を提供しています。

ニュースや経済指標は数が多く分かりづらいため、
当ブログでは日々のマーケット情報を整理し、 冷静に読み解くことを目的としています。

このブログを検索

人気の投稿

ブログ アーカイブ

カテゴリー

自己紹介

自分の写真
ぱぶちゃん|投資歴6年
ゴールド・マクロ・FXを事実ベースで解説するブログを運営中。
相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。
ナンピンは得意です。
X @pablo29god

QooQ