【2026年7月29日】日経平均930円安、AI株安「第3弾」——寄り付きは自律反発も、SKハイニックス決算「力不足」で失速、一時1,800円超安の場面も

2026年7月29日水曜日

マーケット展望

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【2026年7月29日】日経平均930円安、AI株安「第3弾」——寄り付きは自律反発も、SKハイニックス決算「力不足」で失速、一時1,800円超安の場面も

📅 2026年7月29日(水)東京市場引け後(15:31時点)
📎 本日朝の展望はこちら→「FOMC結果発表を目前に原油が3%超急伸——半導体不安が一服し日経225はプラス転換、ドル円163円台後半でもみ合い」
📌 本日のポイント
①日経平均は前日比930.73円(▲1.49%)安の61,434.19円と続落。寄り付きは前日の急落に対する自律反発で+369.76円高の62,734.68円と好スタートを切ったが、韓国SKハイニックスの決算が「好内容でも力不足」と受け止められたことをきっかけに失速し、前場中ごろにマイナス転換。午後には一時1,800円超安の6万500円台まで下落する場面もあった
②値がさ半導体・AI関連株への売りが止まらず、東京エレクトロンが595.35円、ソフトバンクグループが284.80円、キオクシアホールディングスが144.78円それぞれ日経平均を押し下げ、指数寄与度下位を独占。一方でTOPIXは+10.44(+0.26%)とプラスで終えており、コナミグループ(+12.74%)・トヨタ自動車(+7.18%)・キーエンス(+9.36%)など内需・非半導体株の物色が下支えした
③為替は163円50銭前後で小動き、金はほぼ横ばい、原油WTIは朝方に続き+3.9%前後の82ドル台で高止まり。NY市場はまだ取引開始前で、CFD・先物はナスダック100・FANG+がマイナス圏、ダウはほぼ横ばいと様子見ムードが強い。FOMC結果は日本時間30日未明3時に公表予定で、今夜のNY市場はその前哨戦となる

1️⃣ 日経振り返り

指数・銘柄前日比
日経22561,434.19▲930.73(▲1.49%)
TOPIX3,974.03+10.44(+0.26%)
CFD日経22561,685.00+292.40(+0.48%、15:31)
225先物 大取mini61,805.00▲600.00(▲0.96%)
225先物 大取ラージ61,800.00▲600.00(▲0.96%)
225先物 SGX61,355.00▲1,160.00(▲1.86%、15:20)
225先物 CME円建て61,370.00▲1,175.00(▲1.88%、15:20)
225先物 CMEドル建て61,465.00▲1,130.00(▲1.81%、15:19)

※日本225レバレッジは▲2.69%、日本ダブルインバは+2.71%(いずれも07/29)。先物・CFDの前日比は基準となる時点が銘柄ごとに異なるため、下落率の見た目に差が出る点に留意。

29日の日経平均は、前日28日の急落(▲2,566円)に対する自律反発を狙った買いが先行し、寄り付きは+369.76円高の62,734.68円とプラススタート。しかし日本時間の寄り付き前に決算を発表した韓国SKハイニックスの株価が「好決算でも力不足」と受け止められて失速したことをきっかけに、指数寄与度の大きい半導体・AI関連株への売りが再燃。前場中ごろにマイナス転換し、前引けは675.06円安の61,689.86円、午後には下げ幅が一段と拡大し一時1,800円超安の6万500円台まで売り込まれる場面もあった。終値にかけてはやや値を戻し、930.73円安(▲1.49%)の61,434.19円で着地。格付け会社フィッチが前日に続き「AI大規模投資が主要な信用リスクになり得る」との見方を示したことも、ガス抜きが一巡しない半導体株売りの重荷となった。なお熊本県で発生した最大震度7の地震により、ソニーグループの半導体子会社やホンダの一部工場が稼働停止となったほか、日本製紙・東京エレクトロンなど現地に工場を持つ銘柄にも売りが出た。台湾積体電路製造(TSMC)など半導体関連の集積が進む地域だけに、被害の詳細が判明するまでサプライチェーン(供給網)への影響を警戒した売りが出やすいとの見方があった一方、あくまで短期的な材料であり、稼働停止が長引かない限り業績への長期的な影響は限定的とみる声が多い。

日経平均への寄与度下位は、東京エレクトロンが595.35円(▲10.59%)、ソフトバンクグループが284.80円(▲6.95%)、キオクシアホールディングスが144.78円(▲13.85%、前日のストップ安に続く大幅安)、イビデンが92.86円(▲9.32%)、TDKが91.26円(▲6.2%)に加え、アドバンテスト74.82円(▲1.22%)、村田製作所74.18円(▲12.89%)、SCREENホールディングス65.57円(▲17.25%)も下位に並び、値がさ半導体・AI関連株が軒並み指数を押し下げた。一方、寄与度上位はコナミグループが85.98円(+12.74%)とトップに立ち、リクルートホールディングス50.79円(+4.01%)、KDDI46.26円(+3.84%)、トヨタ自動車36.20円(+7.18%)、ファーストリテイリング36.20円(+0.56%)に加え、テルモ25.07円(+4.08%)、ソニーグループ24.64円(+4.01%)も上位に食い込んだ。TOPIXがプラスで終えた一方、半導体の指数ウエートが大きい日経平均は続落するという明確な指数間の乖離が生じており、内需・非半導体株への資金シフトがうかがえる展開だった。

2️⃣ NYSE・NASDAQレビュー

指標前日比時点
NYダウ(7/28引け)52,747.32+537.24(+1.03%)3日続伸7/28引け
CFD NYダウ52,725.20+14.70(+0.03%)15:31
ナスダック100(7/28引け)27,763.13▲276.08(▲0.98%)7/28引け
CFD ナスダック10027,687.60▲123.70(▲0.44%)15:31
S&P500(7/28引け)7,428.78+15.60(+0.21%)7/28引け
CFD S&P5007,430.06▲1.91(▲0.03%)15:31
FANG+(7/28引け)16,776.71▲132.21(▲0.78%)7/28引け
CFD FANG+16,743.70▲26.40(▲0.16%)15:31

※CFD・先物値はJST時間帯の時間外気配であり、実際のNY現地取引開始後の値動きとは異なる場合がある。

前日(7/28)のNY市場はダウが537.24ドル高で3日続伸した一方、格付け会社フィッチのAI投資リスク警告を受けナスダック100・FANG+は軟調に終えた(詳細は決算まとめ記事参照)。15時台のCFD・先物は、ダウがほぼ横ばい(+0.03%)にとどまる一方、ナスダック100(▲0.44%)・FANG+(▲0.16%)はマイナス圏で推移しており、アジア市場での半導体株続落を受けた警戒感が時間外にも波及している。米10年債利回りは4.61%台で小幅上昇しており、29日のFOMC結果公表(日本時間30日未明3時)を控えた持ち高調整とみられる。今夜のNY市場は二つの軸で見る必要がありそうだ。一つは半導体波及リスクで、KLA・NXPなど米決算銘柄の株価反応や、日本・韓国株安がナスダック100・SOX指数にどこまで波及するかが焦点となる。もう一つはFOMC自体の金利見通しで、据え置きが有力視される中でもウォーシュ議長の記者会見トーン次第では、利下げ観測の後退・前進いずれの方向にも振れうる。両者が重なるタイミングだけに、株式・債券・為替とも荒い値動きになりやすい点には注意したい。

3️⃣ 為替(ドル円)

通貨ペア現在値前日比時刻
ドル円163.548▲0.274(▲0.17%)15:31
ユーロドル1.1394+0.0009(+0.08%)15:31
米10年債利回り4.6110%+0.0070(+0.15%)15:30
ドル円は163円50銭台で小動きにとどまっており、日経平均が一時1,800円超安となる荒い値動きを見せた割には、為替はほぼ無風の展開が続いている。半導体株安が日本株固有のセクター要因である一方、為替市場は明確な方向感を欠いたまま29日のFOMC結果公表(日本時間30日未明3時)待ちのムードが強い。政府・日銀による円買い介入への警戒感も引き続き上値を抑える一因となっている。

4️⃣ 貴金属(ゴールド)

銘柄前日比時点
NY金先物4,039.35+0.65(+0.02%)15:29
CFD金4,041.30+18.30(+0.45%)15:30
金はほぼ横ばいで4,040ドル前後を維持している。日本株が半導体株安で大荒れとなった一方、金がほとんど反応していない点は前日に続き示唆的だ。今回の混乱が広範なリスクオフではなく、AI・半導体セクター固有の需給・センチメント要因であることを裏付けている。FOMC結果発表を控え、方向感に乏しい値動きが続いている。

5️⃣ 原油(WTI)

銘柄前日比時点
WTI原油先物82.34+3.08(+3.89%)15:28
CFD原油81.52+2.94(+3.75%)15:30
WTIは朝方に付けた82ドル台の上昇分をそのまま維持し、+3.9%前後の高止まりが続いている。米中央軍が28日、中東駐留の米軍部隊がイランから複数の弾道ミサイル攻撃を受けたものの全て迎撃したと発表したほか、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海でサウジアラビアの石油タンカーに弾道ミサイルを発射したと表明したと報じられており、地政学リスクが再燃する形で供給不安が意識されている。前日までの「米・イラン対話進展による戦争プレミア巻き戻し」の流れとは逆行する形で下値を支えており、FOMC結果発表を控え株式市場が半導体不安で荒れる中でも、原油市場は独自の材料で堅調地合いを維持している点が対照的だ。
📚 主な出典
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年
ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
【免責事項】本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終決定はご自身の責任で行ってください。本記事に含まれる情報は執筆時点(2026年7月29日15:31頃)のものであり、その後の値動きにより内容が変化する可能性があります。また、本記事は特定の立場や見解を代表するものではなく、事実と考察は本文中で区別しています。NY市場はまだ開始前であり、実際の値動きは今後の続報でお伝えします。
ぱぶちゃんのファンダメンタルlab|director-pablo.blogspot.com

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