【2026年08月11日振り返り】東京休場もNYダウ続落184円安・原油4日続伸、ホルムズ協議「高度な段階」も米CPI控え様子見

2026年8月12日水曜日

マーケット振り返り

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【2026年08月11日振り返り】東京休場もNYダウ続落184円安・原油4日続伸、ホルムズ協議「高度な段階」も米CPI控え様子見

📅 対象時間帯:2026年8月11日(火・山の日)07:00 〜 8月12日(水)07:00 JST
2026年熊本地震(令和8年熊本地震)により、多くの尊い命が失われましたことに深く哀悼の意を表します。また、被災された皆様、そしてご家族・ご関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早く皆様が平穏な日常を取り戻せますよう、被災地の復旧・復興を心からお祈りいたします。
📌 30秒で読む結論
8月11日は「山の日」で東京市場は終日休場。ドル円は159円台前半でもみ合い、翌12日の米CPIを控えて様子見ムードが広がった。アジア株は上海・香港ともに軟調。欧州株はロンドンが保険株安で軟調な一方、独DAXは最高値圏を維持。NYダウは続落し184.13ドル安の53,791.85ドルで終了、原油高と翌日CPI前の持ち高調整が重荷となった。ホルムズ海峡を巡ってはカタール外務省がイラン・オマーン協議が「高度な段階」に達したと発表する一方、同夜ロシアはウクライナの首都キーウ等へ大規模攻撃を実施したと伝えられた。豪中銀(RBA)は政策金利を据え置き、CME FedWatchでは「現状維持」確率が52.0%と再逆転。米決算はカーディナル・ヘルスの大幅増益が目玉となった。

📰 ニュース見出し時系列

🌏 アジアセッション(07:00〜16:00 JST)
時刻地域見出し
終日🇯🇵🔥 東京証券取引所は「山の日」祝日のため終日休場。日経平均・TOPIXともに取引なし。次の取引日は8月12日(水)
07:00〜🇯🇵ドル円は159円台前半で堅調に推移。前日までの底堅さを引き継ぐ展開
13:33🇦🇺🔥🔥 豪準備銀行(RBA)が政策金利を4.35%で据え置き。声明で「金融政策はやや引き締め的」と評価しつつ、「インフレは依然として高すぎる」との認識を維持
終日🇨🇳🇭🇰上海総合指数は3,934.09(▲32.50、▲0.82%)と軟調。香港ハンセン指数は25,652.82(▲284.67、▲1.10%)と反落。中国FTSE A50も14,972.31(▲100.88、▲0.67%)と軟調
🌍 ロンドン/欧州セッション(16:00〜21:30 JST)
時刻地域見出し
欧州時間🇬🇧ロンドン株式市場はまちまち。保険株が売られFTSE100種は10,844.19(▲18.31、▲0.17%)と続落した一方、中型株のFTSE250種は+0.22%。スタンダード・ライフ▲3.3%、プルーデンシャル▲2.9%など保険株の下げが目立った
欧州時間🇬🇧ホルムズ海峡再開交渉の停滞を受けて原油価格が値上がりし、石油大手のBPが+2.2%、シェルが+1.8%とそれぞれ上昇
欧州時間🇩🇪独DAXは26,391.42(+67.54、+0.26%)と最高値圏を維持。エンジニアリング企業スパイラックス・グループは決算内容自体は堅調だったが、通期見通しを据え置いたことを嫌気され▲5.6%
19:56🇶🇦🇮🇷🇴🇲🔥🔥🔥 カタール外務省報道官が、ホルムズ海峡における船舶航行を巡るオマーン・イラン間の交渉が「高度な段階」に達していると発表。両国から前向きな反応を得ているとした
🇺🇸 NYセッション(21:30〜翌07:00 JST、以下すべて日本時間)
時刻地域見出し
NY市場中🇺🇸個別銘柄では、ジェフェリーズが投資判断を引き下げたアップルが下落。半面、モルガン・スタンレーが投資判断を「オーバーウェイト」に引き上げたヒューレット・パッカード・エンタープライズは大幅高
NY市場中🇺🇸WTI原油(9月限)は前日比+1.07ドル(+1.3%)高の83.20ドルで4営業日続伸。パキスタン政府が「米国とイランの協議が合意に向けて進展している」と表明する場面もあったが、材料は交錯し方向感を欠いた
23:45🇺🇸ベナブル米アトランタ連銀暫定総裁が講演。「インフレ率は高すぎる」「FRBの『インフレ』と『雇用』の使命には微妙なリスクが存在する」と発言(詳細は要人発言セクション参照)
深夜🇺🇦🇷🇺現地系メディアの報道によると、8月11日深夜(現地時間)にロシア軍がウクライナの首都キーウおよびザポリージャへ攻撃を行ったとされる。詳細や被害状況は複数の一次情報源での確認が取れておらず、続報を待ちたい
NY引け🇺🇸🔥🔥🔥 主要指数は続落。ダウ工業株30種平均は53,791.85ドル(前日比▲184.13、▲0.34%)、S&P500は7,728.20(▲24.91、▲0.32%)、ナスダック100は29,525.48(▲96.32、▲0.33%)で取引を終了。原油高と翌日の米CPI発表を控えた持ち高調整の売りが重荷となった
NY引け🇺🇸ハイテク大手比率の高いFANG+指数は18,579.44(▲177.49、▲0.95%)と主要指数の中で下げが目立った。一方、恐怖指数VIXは15.28(▲0.18、▲1.16%)と株安の一方で低下
NY引け🇺🇸米10年債利回りは4.692%(▲0.006)とわずかに低下。NY金先物は4,427.80ドル(+8.10、+0.18%)とほぼ横ばいながら高値圏を維持
NY引け🇺🇸ドル円は159.27円近辺で底堅く推移。日中一時159.39円まで上昇する場面もあったが、翌12日の米CPIを控えた様子見から大きな方向感は出ず。ビットコインは1,015万7,507円(▲5万8,550円、▲0.57%)と軟調

🎙️ 要人発言|8月11日〜12日(時間はJST)

日時 / 発言者発言内容
8/11 13:33
豪準備銀行(RBA)声明
「インフレは依然として高すぎる」「金融政策はやや引き締め的と判断し、政策金利目標を据え置いた」「上振れリスクが顕在化した場合の追加利上げを含め、必要な措置を今後も講じる」「トリム平均インフレ率、2027年中頃まで3%超で推移の見込み、2028年初頭までに2.5%へ緩和」「中東紛争がインフレに与える影響はこれまでのところ予想を下回っているが、総合インフレ率は依然として高すぎる」
8/11 23:45
ベナブル米アトランタ連銀暫定総裁
「インフレ率は高すぎる。米南東部の関係者からも同様の声が聞かれている」「中心的な問題は、今後数ヶ月で物価上昇圧力が和らぐかどうかであり、その多くは中東紛争の行方次第」「労働市場はおおむね安定しているように見える」「FRBの『インフレ』と『雇用』という2つの使命には『微妙なリスク』が存在する」
8/12 01:29
グールズビー米シカゴ連銀総裁
「労働市場は良好とは言えないものの、安定している」「物価と購買力、これこそが我々が現在直面している最大の問題」「消費者が健全であり続ける限り、経済も健全であり続けるだろう」「経済が直面している最大の問題はインフレ」
要人発言の読み解き:この日はRBA・アトランタ連銀・シカゴ連銀と、3中央銀行の発言が並んだが、共通していたのは「インフレは依然として高い」というトーンだった。RBAは据え置きながらも上振れリスクへの警戒を崩さず、アトランタ連銀・シカゴ連銀も口をそろえて物価問題を最優先課題に挙げている。労働市場については両総裁とも「安定」との評価で一致しており、FRBにとっての焦点は明確に雇用からインフレへ移りつつあることがうかがえる。

📊 経済指標|8月11日(火)発表分

時刻(JST)指標結果予想前回
08:01🇬🇧BRC既存店売上高(7月)+1.0%+1.7%
10:30🇦🇺NAB企業景況感(7月)4.03.0
13:30🇦🇺豪中銀政策金利(8月)4.35%(据え置き)4.35%4.35%
18:00🇿🇦雇用統計・失業率(第2四半期)33.6%32.7%
20:00🇿🇦製造業生産高・前月比(6月)+0.9%+1.1%
23:00🇺🇸中古住宅販売件数(7月)406万件405万件409万件
指標読み解き:南アの失業率は33.6%と前回から悪化し、労働市場の厳しさが改めて浮き彫りとなった。米中古住宅販売件数は406万件と予想をわずかに上回ったものの、前回からは減少しており、住宅市場の回復ペースは緩やか。この日は東京市場が休場だったこともあり、指標そのものよりも翌日の米CPIへ市場の関心が集中する一日となった。

🎯 FedWatch(次回9月16日FOMC向け)

ターゲットレンジ確率(現在)1日前1週間前1ヶ月前
350-375bp
(現状維持)
52.0%47.8%41.6%30.4%
375-400bp
(利上げ)
48.0%52.2%58.4%51.2%
400-425bp0.0%0.0%0.0%18.4%

Data as of 2026年8月11日06:04:01 CT/CME FedWatchツール / 対象:9月16日FOMC

FedWatch読み解き:前日8/10時点では利上げ確率が51.2%と優勢だったが、8/11には「現状維持」が52.0%まで盛り返し再逆転。RBAの据え置きや、アトランタ連銀・シカゴ連銀のインフレ警戒発言が交錯する中、原油高によるインフレ再燃懸念と、利上げ確率の後退が綱引きを続けている構図。1週間前(58.4%)と比べればなお利上げ確率は低い水準で、翌12日の米CPI結果次第で振れ幅の大きい展開が続きそうだ。

💼 企業決算|8月11日発表分

🇺🇸 米国企業

カーディナル・ヘルス(CAH) NYSE・医薬品卸/4Q・通期決算(FY2026年6月期)|8/11発表 ★注目決算・大幅増益
売上高
637.0億ドル
非GAAP EPS
2.91ドル
市場予想2.42ドルを大幅超過
GAAP EPS
1.70ドル
FY27 EPSガイダンス
12.40〜12.60ドル

医薬品・専門医療分野の底堅い需要に加え、IEEPA関税還付による一時的な押し上げ(約1億ドル)も寄与し、市場予想を大幅に上回る着地となった。

H&Rブロック(HRB) NYSE・税務サービス/4Q・通期決算(FY2026年6月期)|8/11 引け後発表

直近の通期見通しは売上高39.1〜39.2億ドル、調整後EPS5.10〜5.20ドルで、堅調な申告シーズンを追い風とした着地が見込まれていた(実績の詳細は今後のフォロー記事で確認予定)。

ティッカー銘柄名セクター
BWENブロードウィンド・エナジーエネルギー機器
ABUSアービュタス・バイオファーマバイオ
DRIOダリオヘルスヘルスケア
FATEフェイト・セラピューティクスバイオ
BGSビー・アンド・ジー・フーズ食品
LITEルメンタム・ホールディングス光通信部品
SANAサナ・バイオテクノロジーバイオ
SEERシーアバイオ
他数社グロウジェネレーション(GRWG)ほか

この日の米決算は医薬・バイオ系の中小型株が中心で、指数インパクトの大きい大型株の発表は少なかった。市場の関心はすでに翌12日の米CPI、13日のPPI、そして週後半に発表を控えるアプライド・マテリアルズ、シスコシステムズ、CoreWeaveなどの決算に移っている。

🌍 日米以外の主要企業

スパイラックス・グループ ロンドン証取・エンジニアリング|1-6月期決算|8/11発表 内容堅調も見通し据え置きで下落

2026年1-6月期決算は堅調な内容を示したが、通期見通しを据え置いたことを受けて売られ、株価は▲5.6%となった。

欧州全体では大型決算の発表そのものは少なく、決算シーズンは終盤に差し掛かっている。LSEGの集計によると、STOXX欧州600種構成企業の2026年4-6月期の増益率は約21%となる見通しで、5月初旬時点の推計(約12.5%)から大幅に上方修正された。個別の決算材料よりも、ホルムズ海峡情勢や原油高がセクター全体の値動きを左右する一日だった。

🧭 ドル円・金・WTI見通し

💴 ドル円

159円台前半での小動きが続く。一目均衡表の転換線・基準線(159.5円近辺)が上値を抑え、158.93円が目先の下値サポートとして意識されている。最大の焦点は12日発表の米CPIで、ここでのレンジ突破の有無が今週のトレンドを左右しそうだ。

🥇 金(XAUUSD)

NY金は4,427.80ドル前後と高値圏を維持。原油高・地政学リスクを背景にした押し目買いが継続しており、実質金利の低下観測が支えとなっている。米CPI結果次第で振れ幅が大きくなりやすい局面。

🛢️ WTI原油

4営業日続伸の83ドル台。ホルムズ海峡協議の進展期待と、フーシによる攻撃・イラン側の強硬発言が綱引きを続けており、方向感を欠く展開。原油高が続けばインフレ懸念経由でFedWatchや株式市場への波及が続く可能性がある。

📅 8月12日水曜日の主な予定

時刻(JST)イベント
08:50🇯🇵マネーストックM2(7月)
15:00🇩🇪消費者物価指数・確報(7月)
20:00🇺🇸MBA住宅ローン申請指数
21:30🇺🇸消費者物価指数(CPI・7月)★最重要
21:30🇨🇦住宅建設許可(6月)
23:30🇺🇸週間石油在庫統計
東京市場は8月12日(水)から取引再開。市場の最大の関心はすでに同日発表の米7月消費者物価指数(CPI)に移っており、ホルムズ海峡を巡る緊張・原油高がインフレ数値にどう波及するか、そして再逆転したFedWatchの利上げ確率が今後どちらへ振れるかに注目が集まる。13日には米生産者物価指数(PPI)の発表も控える。東京市場はお盆期間に入り、市場参加者はさらに手薄になる見通し。
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年|ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
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