【2026年08月10日・振り返り】日経平均3日ぶり反発・1,363円高/NY株はホルムズ海峡協議長期化で反落、FedWatch利上げ確率が逆転
📅 対象時間帯:2026年8月10日(月)07:00 〜 8月11日(火)07:00 JST
2026年熊本地震(令和8年熊本地震)により、多くの尊い命が失われましたことに深く哀悼の意を表します。また、被災された皆様、そしてご家族・ご関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早く皆様が平穏な日常を取り戻せますよう、被災地の復旧・復興を心からお祈りいたします。
📌 30秒で読む結論
週明け10日の東京市場は3日ぶりに反発、日経平均は前週末比1,363円51銭高(+2.08%)の66,970円22銭で取引を終え、一時67,000円台を回復する場面もあった。TOPIXも25.68pt高(+0.63%)の4,100.61と続伸。山の日連休を控え後場は様子見姿勢が強まり、上値は限定的だった。決算ではソニーフィナンシャルグループが赤字転落予想から一転黒字化、住友金属鉱山やスクウェア・エニックスHDも会社予想・コンセンサスを大幅に超過する好決算となった。一方、夜のNY市場は米長期金利の上昇に加え、ホルムズ海峡を巡るイラン・オマーン協議の長期化とサウジ石油施設への攻撃報道を受けた原油高も一因となり、ダウ・ナスダックともに反落。CME FedWatchでは9月FOMCの利上げ確率が前週末の44.4%から51.2%へ再逆転し、週末を挟んでタカ派方向への振れが強まった。
📋 目次
📰 ニュース見出し時系列
🌏 アジアセッション(07:00〜16:00 JST)
| 時刻 | 地域 | 見出し |
|---|---|---|
| 07:00〜 | 🇯🇵 | ドル円は159円台前半で堅調に推移。前週末の米雇用統計の下振れを受けた早期利上げ観測後退の余韻が続く |
| 09:00〜 | 🇯🇵 | 🔥🔥 東京市場は3日ぶり反発でスタート。前週末の米国株高、とりわけ半導体株の上昇を好感した買いが先行 |
| 午前 | 🇯🇵 | アドバンテスト・東京エレクトロンなど値がさ半導体株が指数を牽引。決算を好感しリクルートホールディングス<6098>がストップ高 |
| 前場中盤 | 🇯🇵 | 日経平均は上げ幅を拡大し、一時67,006円84銭まで上昇して67,000円台を回復 |
| 午後 | 🇯🇵 | 67,000円の心理的節目に達したところで日経平均は上げ一服。山の日連休を控え積極的な売買は手控えられ、後場は高値圏での横ばい推移となった |
| 終日 | 🇭🇰🇨🇳 | 香港ハンセン指数は25,937.49(+269.46、+1.05%)と上昇した一方、中国FTSE A50は15,073.19(▲7.18、▲0.05%)とほぼ横ばいで推移 |
| 15:30 | 🇯🇵 | 🔥🔥🔥 東証大引け。日経平均は前週末比1,363円51銭高(+2.08%)の66,970円22銭と3日ぶり反発。TOPIXも25.68pt高(+0.63%)の4,100.61と続伸。プライム市場では値上がり121銘柄・値下がり102銘柄。決算を手掛かりにした銘柄選別色も強かった |
| 15:30〜 | 🇯🇵 | 🔥🔥🔥 決算ラッシュ(243社超が発表)。ソニーフィナンシャルグループ、住友金属鉱山、スクウェア・エニックスHD、DIC、横浜ゴム、CKD、近鉄グループHD、東映、楽天グループ、物語コーポレーション、サンリオ、ラウンドワン、マツキヨココカラ&カンパニーなど多数が発表(詳細は企業決算セクション参照) |
🌍 ロンドン/欧州セッション(16:00〜21:30 JST)
| 時刻 | 地域 | 見出し |
|---|---|---|
| 欧州時間 | 🇪🇺 | 🔥🔥 ストックス欧州600種指数が5営業日連続で終値ベースの過去最高値を更新。ホルムズ海峡再開に向けたイラン・オマーン協議の進展期待と原油高を受け、エネルギー・ガス株指数が+1.29%、資源株指数が+0.94%とそれぞれ上昇 |
| 欧州時間 | 🇩🇪🇬🇧 | 一方、通信株指数は▲2.11%(独テレコム▲3.2%、ボーダフォン▲3.1%)、メディア株指数も▲1.62%(英WPP▲5.0%、仏ピュブリシス▲1.4%)と軟調。指数全体としては小幅な続伸にとどまった |
| 欧州時間 | 🇮🇷🇴🇲 | イラン外務省報道官が、ホルムズ海峡の航路を巡るオマーンとの協議について「順調かつ建設的に進展している」と説明。一方で共同声明に関する実務的な調整事項はなお残っているとした |
| 欧州引け | 🇪🇺 | 週内に発表されるユーロ圏雇用統計や米CPIが金融政策見通しの手掛かりとして注目される中、決算シーズン終盤のSTOXX600構成企業の4-6月期増益率は約21%と、5月初旬時点の推計(約12.5%)から大幅に上方修正される見通し(LSEG) |
🇺🇸 NYセッション(21:30〜翌07:00 JST、以下すべて日本時間)
| 時刻 | 地域 | 見出し |
|---|---|---|
| NY寄り付き | 🇺🇸 | 🔥🔥🔥 ホルムズ海峡を巡る交渉の長期化に加え、イエメンの親イラン武装組織フーシによる9日のサウジ石油施設攻撃も伝わり、原油先物が一時1バレル=80ドル前後まで上昇。これも一因となり、ダウ平均・ナスダックともに反落してスタート |
| NY市場中 | 🇺🇸 | 個別銘柄では、アナリストが投資判断を引き下げたアップルが軟調。シャーウィン・ウィリアムズ、ホーム・デポ、ナイキも下落。半面、シスコシステムズとシェブロンは上昇 |
| NY市場中 | 🇺🇸 | 米10年債利回りは4.707%(+0.049、+1.05%)まで上昇。VIX指数も15.46(+0.56、+3.76%)に上昇し、リスク回避姿勢がやや強まった |
| NY引け | 🇺🇸 | 🔥🔥🔥 主要指数は反落。ダウ工業株30種平均は53,975.98ドル(前日比▲60.95、▲0.11%)、S&P500は7,753.11(▲4.53、▲0.06%)、ナスダック100は29,621.80(▲100.50、▲0.34%)で取引を終了 |
| NY引け | 🇺🇸 | 金先物は4,451.40ドル(+2.95、+0.07%)とほぼ横ばいながら高値圏を維持。WTI原油は82.16ドル(▲0.15、▲0.18%)と、時間外での80ドル超えからは幾分落ち着いた |
| NY引け | 🇺🇸 | ドル円は159.29円近辺で底堅く推移。ビットコインは1,020万297円(▲10万3,384円、▲1.00%)と軟調に推移 |
🎙️ 要人発言|8月10日〜11日(時間はJST)
| 日時 / 発言者 | 発言内容 |
|---|---|
| 8/10 16:57 イラン外務省報道官 | 「ホルムズ海峡の再開には、米国の封鎖解除と補償が必要」 |
| 8/10 20:54 ハセット米NEC委員長 | 「円相場に関してはベッセント米財務長官の管轄であり、ノーコメント」 |
| 8/10 23:54 イラン外務省報道官 | 「交渉が続けばオマーンとの理解は手の届くところにある」「過去の違反が対処されるまで、ホルムズ海峡は安全とはみなせない」「米国のエスカレートする行動は依然として続いている」 |
| 8/11 01:36 トランプ米大統領 | 「イランは軍事紛争による損害への補償を求めている」「同様に、イランに対して補償を要求する」「戦闘で命を落とした数千人を含むすべてに対する賠償を求めるよう、担当者に指示した」 |
| 8/11 03:54 ハマック米クリーブランド連銀総裁 | 「おそらく『ある程度の回数』の利上げが必要になるだろう」「今こそ行動を開始すべき時だ」「現在の金利水準は経済を著しく抑制するものではない」「労働市場に問題は生じていないと見ている」「インフレが自然に低下していくとは見ていない」 |
| 8/11 04:37 トランプ米大統領 | 「数日前にウォーシュFRB議長と一度だけ少し話した」「ホルムズ海峡は現在、開放されている」「機雷を除去し、100%われわれが掌握」 |
要人発言の読み解き:週末にかけて最も目を引いたのは、雇用統計直後のハト派的なムードから一転、クリーブランド連銀のハマック総裁が明確に追加利上げの必要性へ言及した点。ホルムズ海峡についても、「補償がなければ再開しない」とするイラン側の主張と、「すでに開放され100%掌握している」とするトランプ大統領の説明が食い違ったままで、情勢の実態は依然として不透明な状況が続いている。
📊 経済指標|8月10日(月)発表分
| 時刻(JST) | 国 | 指標 | 結果 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 08:50 | 🇯🇵 | 経常収支(6月) | ▲923億円 | +1兆2,250億円 | +3兆9,683億円 |
| 08:50 | 🇯🇵 | 経常収支・季調済(6月) | +1兆3,969億円 | +2兆3,500億円 | +3兆645億円 |
| 08:50 | 🇯🇵 | 貿易収支(6月) | ▲1,352億円 | ▲905億円 | +69億円 |
| 14:00 | 🇯🇵 | 景気ウォッチャー調査・現状判断(7月) | 45.7 | - | 44.0 |
| 14:00 | 🇯🇵 | 景気ウォッチャー調査・先行き判断(7月) | 45.8 | - | 45.7 |
指標読み解き:6月の経常収支は季節調整前ベースで予想(+1兆2,250億円)を大幅に下回り赤字に転落したものの、季調済ベースでは黒字を維持しており、単月の振れによる部分が大きいとみられる。貿易収支も赤字幅が予想より拡大した。一方、7月の景気ウォッチャー調査は現状判断・先行き判断ともに前回・前月から改善し、街角の景況感はやや持ち直した。もっとも、日本の経済指標は米国と異なり相場を大きく動かしにくい構造にあり、この日も材料視は限定的だった。
🎯 FedWatch(次回9月16日FOMC向け)
| ターゲットレンジ | 確率(現在) | 1日前 | 1週間前 | 1ヶ月前 |
|---|---|---|---|---|
| 350-375bp (現状維持) | 48.8% | 55.6% | 32.8% | 30.4% |
| 375-400bp (利上げ) | 51.2% | 44.4% | 67.2% | 51.2% |
| 400-425bp | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 18.4% |
Data as of 2026年8月10日05:13:34 CT/CME FedWatchツール / 対象:9月16日FOMC
FedWatch読み解き:雇用統計を受けて前週末に55.6%まで高まっていた「現状維持」確率は、週末を挟んで48.8%へ後退し、利上げ確率が再び51.2%と過半を回復した。ホルムズ海峡情勢の緊迫化に伴う原油高と、ハマック・クリーブランド連銀総裁による明確な利上げ示唆が背景とみられる。1週間前(67.2%)との比較ではなお利上げ確率は低い水準にとどまるが、週明けにかけて振れ幅の大きい展開が続いている。
💼 企業決算|8月10日発表分
🇯🇵 国内企業(243社超発表、主要銘柄)
住友金属鉱山(5713)
東証プライム・非鉄金属|1Q(2027年3月期)|8/10発表
★注目決算・大幅増益
経常利益
1,180.40億円
前年同期比+211.44%
コンセンサス比
781.50億円超過
大幅超過
通期進捗率
36.43%
通期予想3,240億円
会社側の期初計画は10.4%の経常減益見通しだったが、実際にはメタル価格の上昇を背景に真逆の大幅増益で着地。株探でも当日の「注目決算」の一角として取り上げられた。
ソニーフィナンシャルグループ(8729)
東証プライム・金融持株|1Q|8/10発表
★注目決算・黒字転換サプライズ
経常利益
137.23億円
黒字確保
コンセンサス
▲375億円想定から一転
大幅なサプライズ
通期進捗率
37.09%
通期予想370億円
会社の期初計画は経常赤字転落見通しだっただけに、実際の黒字確保は市場に大きなサプライズとなった。
スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)
東証プライム・ゲーム|1Q|8/10発表
大幅増益・コンセンサス大幅超過
経常利益
187.66億円
前年同期比+172.41%
コンセンサス比
80.44億円超過
大幅超過
通期進捗率
38.30%
通期予想490億円
主力タイトルの好調な販売がけん引し、四半期としては高水準の増益率となった。
サンリオ(8136)
東証プライム・キャラクター事業|1Q|8/10発表
増益もコンセンサスにわずかに届かず
経常利益
226.24億円
前年同期比+11.97%
コンセンサス比
236.18億円に届かず
小幅未達
通期進捗率
25.08%
通期予想902億円
増益自体は確保したものの、市場の高い期待にはわずかに届かなかった。
| 銘柄 | 経常利益(前期比) | 備考 |
|---|---|---|
| DIC(4631) | 523.08億円(+157.74%) | コンセンサス335.00億円を超過 |
| 横浜ゴム(5101) | 1,108.18億円(+118.74%) | コンセンサス976.00億円を超過。通期予想は非開示 |
| CKD(6407) | 82.42億円(+122.52%) | コンセンサス60.70億円を大幅超過 |
| 近鉄グループホールディングス(9041) | 210.90億円(+1.76%) | コンセンサス192.31億円を超過 |
| 東映(9605) | 103.76億円(+4.88%) | コンセンサス96.61億円を超過 |
| 物語コーポレーション(3097) | 121.22億円(+34.17%) | コンセンサス113.15億円を超過 |
| 楽天グループ(4755) | 178.83億円 | コンセンサス非公表 |
| ラウンドワン(4680) | 52.67億円(+2.13%) | コンセンサス41.75億円を超過 |
| マツキヨココカラ&カンパニー(3088) | 228.22億円(+8.77%) | コンセンサス227.57億円をわずかに超過 |
| ヨネックス(7906) | 70.96億円(+19.18%) | コンセンサス57.00億円を超過 |
| 他233社超 | ニプロ、ダスキン、ミルボン、ワコールホールディングス、大栄環境、サワイグループホールディングス、日本ドライケミカル、大東建託系列、鈴木、ハピネット、太平洋興発、東急、SBIアルヒ、プレミアグループほか | |
※コンセンサス数値は株式会社アイフィスジャパン提供データに基づく
🇺🇸 米国企業
この日は米企業の大型決算がおおむね一巡し、比較的閑散な一日となった。個別銘柄では、アナリストによる投資判断引き下げを受けてアップルが下落した一方、シスコシステムズは決算期待から上昇。市場の関心はすでに週内の消費者物価指数(12日)・生産者物価指数(13日)や、週後半に発表を控えるアプライド・マテリアルズ、シスコシステムズ、CoreWeaveなどの決算に移っている。
🌍 日米以外の主要企業
欧州でもこの日は大型決算の発表そのものは少なく、決算シーズンは終盤に差し掛かっている。LSEGの集計によると、STOXX欧州600種構成企業の2026年4-6月期の増益率は約21%となる見通しで、5月初旬時点の推計(約12.5%)から大幅に上方修正された。個別の決算材料よりも、ホルムズ海峡情勢や原油高がセクター全体の値動きを左右する一日だった。
📅 8月11日火曜日の主な予定
| 時刻(JST) | 国 | イベント |
|---|---|---|
| 08:01 | 🇬🇧 | BRC既存店売上高(7月) |
| 10:30 | 🇦🇺 | NAB企業景況感(7月) |
| 13:30 | 🇦🇺 | 豪中銀政策金利(8月) |
| 18:00 | 🇿🇦 | 雇用統計・失業率(第2四半期) |
| 20:00 | 🇿🇦 | 製造業生産高・前月比(6月) |
| 23:00 | 🇺🇸 | 中古住宅販売件数(7月) |
8月11日(火)は「山の日」で東京市場は休場のため、次の取引日は8月12日(水)となる。11日は豪中銀の政策金利発表が焦点で、南ア雇用統計・製造業生産高、米中古住宅販売件数も控える。もっとも市場の最大の関心はすでに水曜発表の米消費者物価指数(7月分)に移っており、ホルムズ海峡を巡る緊張と原油高がインフレ数値にどう波及するか、そして週明けで再逆転したFedWatchの利上げ確率が今後どちらへ振れるかに注目が集まる。13日には米生産者物価指数の発表も控える。東京市場はお盆期間に入り、市場参加者はさらに手薄になる見通し。
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年|ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
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