【2026年08月20日・振り返り】日経平均890円高、3営業日ぶり反発の66,216円~NYは財務省買い戻し効果一巡、ダウ700円超安で急反落~

2026年8月21日金曜日

マーケット振り返り

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2026年8月20日振り返り

【2026年08月20日・振り返り】日経平均890円高、3営業日ぶり反発の66,216円~NYは財務省買い戻し効果一巡、ダウ700円超安で急反落~

📅 対象時間帯:2026年8月20日(木)07:00 〜 8月21日(金)07:00 JST
2026年熊本地震(令和8年熊本地震)により、多くの尊い命が失われましたことに深く哀悼の意を表します。また、被災された皆様、そしてご家族・ご関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早く皆様が平穏な日常を取り戻せますよう、被災地の復旧・復興を心からお祈りいたします。
📌 30秒で読む結論
20日の東京市場は、前日の米国株高(財務省の国債買い戻し増額発表を好感)を引き継ぎ、日経平均が前日比890円37銭高(+1.36%)の66,216円79銭と3営業日ぶりに反発した。韓国のSKハイニックス・サムスン電子の急騰(株主還元策への期待)も投資家心理を支えた。一方、夜のNY市場ではトランプ大統領が対イラン「史上最も破壊的な経済作戦」を宣言したことや米国の債務残高が初めて40兆ドルを突破したことが伝わり長期金利が再上昇、ダウ・S&P500・ナスダックがそろって急反落した(ダウは703ドル安)。決算ではウォルマートが増収増益ながら既存店売上高の伸び鈍化を嫌気され急落、アドバンス・オート・パーツも急落する一方、ディアは増益で買われるなど小売決算がまちまちの反応となった。

📰 ニュース見出し時系列

🌏 アジアセッション(07:00〜17:35 JST)
時刻地域見出し
未明〜早朝🇺🇸🇮🇷トランプ大統領、対イランで「史上最も破壊的な経済作戦」を宣言(米東部時間19日夜のSNS投稿。ホルムズ海峡再開交渉が続くなか、対イラン取引国への制裁強化を予告する強硬な内容)
09:00🇯🇵東京市場が寄り付き。前日の米国株高(米財務省の国債買い戻し増額発表を好感)を引き継ぎ買いが先行し、日経平均は406円高でスタート
09:00〜🇰🇷韓国市場でSKハイニックスが約40兆ウォン規模の自社株買い・消却計画を発表し株価が急騰(+12.7%)。サムスン電子にも大型株主還元策への期待が波及し+5%超。KOSPI指数は取引時間中にプログラム買いを一時停止する「サイドカー」が発動される場面もあった
12時台🇯🇵財務省が20年利付国債入札を実施。応札倍率は過去12カ月平均(3.66倍)を上回り、市場では「無難な結果」との受け止めが広がった
15:30🇯🇵🔥🔥🔥 東証大引け。日経平均は前日比890円37銭高(+1.36%)の66,216円79銭と3営業日ぶりに反発。TOPIXも47.42pt高(+1.18%)の4,059.73と続伸した。東証プライムの売買高は22億5,115万株、売買代金は8兆6,034億円だった。値上がり182銘柄・値下がり42銘柄・変わらず1銘柄と全面高の展開で、プライム市場の値上がり銘柄比率は約84%に達した。業種別では輸送用機器・電気ガス業・医薬品などが上昇した一方、鉄鋼・銀行業・保険業などが下落した。日経平均の押し上げ役はソフトバンクグループ、ファーストリテイリング(この2銘柄だけで約236円分)、アドバンテスト、キオクシアHD、リクルートHD。押し下げ役は東京エレクトロン、イビデン、フジクラ、京セラ、村田製作所
16:00🇨🇳上海総合指数が大引け。前日比0.24%高の3,903.72と反発した
17:00🇭🇰香港ハンセン指数が大引け。米長期金利の低下(前日分)を好感して4日続伸し、前日比0.80%高の25,698.49で終えた
🌍 ロンドン/欧州セッション(16:00〜翌01:00頃 JST)
時刻地域見出し
00:30頃(21日)🇬🇧🇩🇪🇫🇷欧州株は現地時間の引け(ロンドン16:30BST/フランクフルト・パリ17:30CEST=日本時間00:30頃)でまちまち。英FTSE100は0.04%高の10,748.16と小幅続伸し、エネルギー・ディフェンシブ株の比率が高いことが下支えとなった。独DAXは0.42%安の25,983.04、仏CAC40は0.57%安の8,453.09とそろって反落。米長期金利の再上昇や、前夜公表されたFOMC議事要旨のタカ派的な内容への警戒がやや重荷となった
🇺🇸 NYセッション(22:30〜翌07:00頃 JST、以下すべて日本時間)
時刻地域見出し
19時台〜21時台🇺🇸現地寄り前にディア(DE)、アドバンス・オート・パーツ(AAP)、ウォルマート(WMT)が決算を発表(詳細は企業決算セクション参照)
22:30🇺🇸NY株式市場が寄り付き。ウォルマートが決算を受けて急落したことが重荷となり、主要指数は反落してスタート。前日発表されていた米連邦政府債務残高の初の40兆ドル突破も投資家心理の重荷となった
22:30〜🇺🇸前日に低下していた米長期金利がこの日は再び上昇に転じ、10年債利回りは4.65%から4.70%まで上昇。ダウの下げ幅は一時500ドルを超える場面もあった。ブレント原油は前日比2.4%高の1バレル93.78ドルまで上昇し、ホルムズ海峡を巡る不透明感がインフレ懸念を再燃させた
21:30🇺🇸新規失業保険申請件数・8月フィラデルフィア連銀景況指数がいずれも市場予想を上回る強い内容となり、長期金利の押し上げ要因となった(詳細は経済指標セクション参照)
05:00頃(21日)🇺🇸🔥🔥🔥 NY引け。主要3指数がそろって急反落し、約3週間ぶりの大幅下落となった。S&P500は66.82pt安(-0.9%)の7,641.16と、先週付けた史上最高値更新から数えて5営業日で4度目の下落。ダウ工業株30種平均は703.84ドル安(-1.3%)の52,759.21ドル。ナスダック総合は263.92pt安(-1.0%)の26,067.17で取引を終えた
05:30〜05:50(21日)🇺🇸VIX恐怖指数は前日比7.5%上昇の16.01まで上昇し、警戒感が強まった。米10年債利回りは終値4.708%。ドル円は159円台前半で推移(前日は財務省発表を機に一時158円割れを試す場面があった)。ユーロドルは1.1677近辺で概ね横ばい。NY金先物は4,575ドル近辺、WTI原油は前日比高で86ドル台前半での推移となった

🎙️ 要人発言|8月20日〜21日(時間はJST)

日時 / 発言者発言内容
8/20 16:36
スウェーデン中銀(リクスバンク)声明
「年内の利上げの可能性は依然として存在する」「夏の予想外に高いインフレが、より大規模かつ持続的な上昇の始まりとなるなら、引き締め方向へ政策を修正する構え」
8/20 18:30
テデーン・スウェーデン中銀総裁
「直近のインフレ結果について多少の懸念を抱いている」「インフレによる差し迫った脅威はない」
8/20 19:07
独連邦銀行(ブンデスバンク)
「今四半期の独経済は良くてわずかな成長にとどまる可能性」「ライン川の減水と輸送コストの急拡大が工業生産・輸出の伸びを著しく阻害」
8/20 21:42
デイリー米サンフランシスコ連銀総裁
「長期金利の上昇は世界的な問題であり、FRBのシグナルを鈍化させる」「FRBの信認が危機に瀕しているとは考えていない」「7月のFRBによる金利据え置きを『非常に強く支持』していた」
8/21 00:06
ベッセント米財務長官
「国債の買い入れ消却(バイバック)は発表した40億ドルを上回る可能性がある」「米国の利回りは、根底にあるファンダメンタルズを反映していない」「財政赤字はかなり高い確率でピークを過ぎた」
8/21 00:31
ムサレム米セントルイス連銀総裁
「FRBの信頼性に疑問の余地はない」「強い成長と投資が債券市場に影響を与えている」「金融政策は現在、中立的または緩和的」
要人発言の読み解き:欧州勢の発言はインフレへの多少の警戒を残しつつも「差し迫った脅威ではない」との比較的落ち着いたトーンだった一方、この日最大の材料はトランプ大統領による「史上最も破壊的な経済作戦」発言だった。ホルムズ海峡再開交渉が続くなかでの強硬な言い回しは、前日までのやや軟化した姿勢からの再転換とも受け取れ、原油相場や地政学リスクプレミアムの先行きを占ううえで注目される。米連銀勢の発言は総じて「金融政策は中立的〜緩和的」「FRBの信認に問題はない」とのトーンで、長期金利急上昇そのものへの過度な警戒は示さなかった。

📊 経済指標|8月20日(木)発表分

時刻(JST)指標結果予想前回
08:50🇯🇵機械受注・前月比(6月、コア)+9.7%+7.7%-12.4%
08:50🇯🇵機械受注・前年比(6月、コア)+16.9%+9.8%-1.9%
08:50🇯🇵通関ベース貿易収支(7月)-6,345億円-6,650億円-4,069億円
10:00🇨🇳中国最優遇貸出金利(1年/5年)3.00%/3.50%据え置き予想3.00%/3.50%
10:30🇦🇺雇用統計(7月)雇用者数-1.58万人/失業率4.5%+1.2万人/4.4%+7.63万人/4.4%
15:00🇩🇪生産者物価指数・前月比(7月)+1.1%+0.6%-0.3%
18:00🇪🇺建設業生産高・前月比(6月)-1.3%+0.4%
21:30🇺🇸新規失業保険申請件数20.6万件21.0万件20.9万件
21:30🇺🇸フィラデルフィア連銀景況指数(8月)47.425.041.4
23:00🇺🇸景気先行指数・前月比(7月)+0.2%+0.1%-0.2%

※予想・前回値はみんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」に準拠

指標読み解き:日本の機械受注(船舶・電力を除くコア民需)は前月比+9.7%と市場予想を上回り2カ月ぶりに反発、設備投資の底堅さを示した。米国側は新規失業保険申請件数の改善とフィラデルフィア連銀景況指数の大幅な上振れが重なり、労働市場・製造業マインドともに底堅さを再確認する内容に。皮肉にも、この「強い経済指標」が長期金利の押し上げ要因となり、この日のNY株安の一因となった。独PPIは前月比+1.1%と予想を上回って加速し、エネルギー価格の高止まりが川上物価に波及していることを示唆した。

🎯 FedWatch(次回9月16日FOMC向け)

ターゲットレンジ確率(現在)1日前1週間前1ヶ月前
350-375bp
(現状維持)
63.2%66.9%66.1%35.7%
375-400bp
(利上げ)
36.8%33.1%33.9%55.0%

CME FedWatchツール / 対象:9月16日FOMC(Data as of 2026年8月20日04:34:21 CT)

FedWatch読み解き:現状維持確率は前日の66.9%から63.2%へ低下し、金利先高観がやや強まった格好。強い米経済指標(失業保険申請件数の改善、フィラデルフィア連銀景況指数の大幅上振れ)と長期金利の再上昇を素直に織り込んだ動きといえる。1カ月前(35.7%)との比較では依然としてハト派方向(利上げ見送り観測)への傾きが大きいものの、この日のような強い指標が続けば9月FOMCに向けて綱引きが一段と激しくなる可能性がある。

💼 企業決算|8月20日発表分(米国企業)

※国内企業は本日該当なし(決算カレンダー確認済み)

ディア(DE) NYSE・農業機械|3Q(会計年度)|8/20寄り前発表 ★増収増益・通期上方修正
純売上高・収益
126.08億ドル
前年同期比+5%、予想超え
機械部門売上高
109.99億ドル
前年同期比+6%、営業利益率14.4%
純利益
13.79億ドル
EPS5.10ドル(前年4.75ドル)
通期純利益見通し
47.5億〜50億ドル
上方修正

建設・林業部門の営業利益が84%増と大幅増益となり、軟調な農業機械部門を相殺した。関税還付1.1億ドルも寄与。経営陣は今期を「農業機械サイクルの底」と位置づけ、受注動向から来年以降の加速を示唆。株価は決算を好感し上昇した。

ウォルマート(WMT) NYSE・総合小売|2Q(会計年度2027)|8/20寄り前発表 増収増益も既存店売上高が失速懸念
総収益
約1,879億ドル
前年同期比+5.9%
調整後EPS
0.81ドル
予想0.74ドルを上回る
米既存店売上高
+2.6%
予想+3.7〜3.8%に届かず
3Q調整後EPS見通し
0.62〜0.64ドル
保守的なガイダンス
株価反応
-8.9%
4年ぶりの大幅安

eコマース売上高が世界で+23%と伸びた一方、米既存店売上高の伸びが市場予想に届かず、消費の実力に対する懸念が広がった。約29億ドルの関税還付が今期の利益を押し上げており、投資家はこの一時要因を除いた「地力」の伸びを見極めたい局面。会社側の説明によれば、調整後営業利益は前年比+17.4%(コンスタント通貨ベース)だったが、このうち約750ベーシスポイント分は関税還付の純効果によるもので、これを除いた実質的な営業利益成長は当初ガイダンス(+7〜10%)の上限水準にとどまったという。通期ガイダンスは引き上げられたが、還付分を値下げ原資に充てる方針が示された3Q見通しの保守性が嫌気され、株価は急落した。

アドバンス・オート・パーツ(AAP) NYSE・自動車部品小売|2Q|8/20寄り前発表 EPS予想上回るも売上未達・株価急落
純売上高
約20億ドル
市場予想未達
調整後EPS
1.03ドル
うち約0.31ドルは関税還付分
通期売上高ガイダンス
84.85億〜85.75億ドル
コンセンサス(85.8億ドル)を下回る中間値
株価反応
-21〜26%
3年ぶりの大幅安

プロ向け(法人)チャネルは低ー中一桁の増収と想定通りだったが、DIY(個人)チャネルが「想定以上に家計の予算圧迫の影響を受けた」(オケリーCEO)と減速。出店計画も従来の40〜45店から30〜35店へ引き下げられ、消費者の値ごろ感志向の広がりを裏付ける内容となった。

ロス・ストアーズ(ROST) NASDAQ・オフプライス小売|2Q(会計年度)|8/20引け後発表 大幅増収増益・通期上方修正
総売上高
62.6億ドル
前年同期比+13.3%、予想超え
既存店売上高
+10%
主に客数増が牽引
EPS
2.66ドル
予想1.95ドルを大幅超過
営業利益率
17.6%
関税還付(約2.53億ドル)が寄与

営業利益率は前年から6.1ポイント改善し、うち関税還付を除いても2.05ポイントの改善と会社計画(1.3〜1.5ポイント)を上回った。通期EPS見通しも中間値8.69ドルへ引き上げ、値ごろ感志向の高まりを追い風にオフプライス業態の強さを示した。

フラワーズ・フーズ(FLO) NYSE・包装ベーカリー食品|2Q|8/20引け後発表 減収減益・通期下方修正
純売上高
11.93億ドル
前年同期比-4.0%
純利益
4,070万ドル
前年同期比-30.3%
調整後EPS
0.21ドル
予想0.22ドルをわずかに下回る
通期EPS見通し
0.75〜0.85ドル
下方修正

パン販売数量が前年比-5.8%と減速し、主力ブランド「ネイチャーズ・オウン」を含むBranded Retail部門は数量ベースで-7.6%。値ごろ感を求める消費者の値下げシフトが響き、価格・ミックスによる押し上げでも補いきれなかった。Tastykakeブランドについては戦略的選択肢を検討中とされる。

📅 8月21日金曜日の主な予定

時刻(JST)イベント
08:30🇯🇵全国消費者物価指数(7月)
15:00🇬🇧小売売上高(7月)
16:30🇩🇪製造業・非製造業PMI速報値(8月)
17:00🇪🇺製造業・サービス業PMI速報値(8月)
17:30🇬🇧製造業・サービス業PMI速報値(8月)
22:45🇺🇸PMI速報値(8月)
23:00🇪🇺消費者信頼感指数速報値(8月)
翌21日は国内全国CPIと日米欧のPMI速報値が焦点となる。ホルムズ海峡を巡る緊張とトランプ大統領の対イラン強硬発言の余波が続くなか、原油・金利・為替の反応を引き続き注視したい。週末を控え持ち高調整の動きにも要警戒。

📚 主な出典

▼一次ソース(公的機関・企業公式発表)
▼報道・二次メディア
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年|ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
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