【2026年08月31日・振り返り】日経平均反落も66,311円、後場に急速な下げ渋り~米・イラン軍事衝突が約1カ月ぶりに再燃、NYダウは374ドル安~
📅 対象時間帯:2026年8月31日(月)07:00 〜 9月1日(火)07:00 JST
📌 30秒で読む結論
31日、米中央軍がホルムズ海峡のイラン領ラーラク島でロケット発射拠点2カ所を攻撃したと発表し、イランが即座にヨルダン・UAE方面へ反撃、米・イラン間の軍事衝突が約1カ月ぶりに再燃した。原油相場が急伝するなか、東京市場では前週末のウォーシュFRB議長タカ派発言も重荷となり日経平均は寄り付き直後から大きく下落、ザラ場では一時1,573円46銭安の64,832円10銭まで下げる場面があったが、後場に入ると急速に買い戻され、終値は前週末比93円63銭安の66,311円93銭で着地した(TOPIXは続伸)。NY市場でもダウ・S&P500・ナスダック総合がそろって下落し、ダウは2営業日続落。ただし8月の月間ベースでは3指数ともプラス圏を維持した。
①米・イランが約1カ月ぶりに交戦、原油急伝で地政学リスクが再燃
②日経平均はザラ場で1,573円超安も後場に急速な下げ渋り、66,311円で終了
③NY3指数そろって下落もダウは5カ月連続の月間プラスを確保
📋 目次
📰 ニュース見出し時系列
🌏 アジアセッション(07:00〜17:35 JST)
| 時刻 | 地域 | 見出し |
|---|---|---|
| 未明 | 🇮🇷🇺🇸 | 🔥🔥🔥 米中央軍(CENTCOM)が、ホルムズ海峡のイラン領ラーラク島でロケット発射拠点2カ所を攻撃したと発表。イラン革命防衛隊が機雷搭載ロケットの発射準備をしていたと説明し、米・イラン間では約1カ月ぶりの軍事衝突となった |
| 未明 | 🇮🇷 | イラン革命防衛隊が攻撃による死傷者の発生を認め、「報復する」と表明 |
| 早朝 | 🇮🇷🇯🇴🇦🇪 | イランがヨルダンのキング・フセイン空軍基地/アル・アズラク空軍基地にミサイル・ドローンで反撃したと発表。UAEは基地への直撃を否定しつつ、領海上でのドローン迎撃は認めた |
| 09:00 | 🇯🇵 | 東京市場が寄り付き。前週末28日の米市場軟調(ウォーシュFRB議長のタカ派発言を受けた利上げ観測)を嫌気し、日経平均は737円05銭安の65,668円51銭と反落してスタート |
| 午前中 | 🇯🇵 | 日経平均はザラ場で1,573円46銭安の64,832円10銭まで下落。この日の安値をつけた |
| 12:40 | 🇯🇵 | 前引けの日経平均は1043円96銭安の65,361円60銭。月末の機関投資家リバランス売りも重なり下げ幅を拡大 |
| 15:30 | 🇯🇵 | 🔥🔥🔥 東証大引け。日経平均は前週末比93円63銭安(▲0.14%)の66,311円93銭と反落。後場に買い戻しが広がり下げ幅を大きく縮小した。TOPIXは9.58pt高(+0.23%)の4,156.29と続伸。売買代金は概算9兆3583億円、売買高は26億7487万株。日経平均構成銘柄(225銘柄)ベースでは値上がり131・値下がり91・変わらず3。値下がり寄与トップはアドバンテスト、値上がり寄与トップはファーストリテイリングだった |
| 16:00頃 | 🇨🇳 | 上海総合指数は前営業日比0.86%高の3,986.30ptと反発 |
| 17:00頃 | 🇭🇰 | 香港ハンセン指数は17.80pt安(▲0.07%)の25,566.99ptと小反落。半導体・製薬株が下落する一方、銀行・ソフトウェア株は買われた |
🌍 ロンドン/欧州セッション(16:00〜翌01:00頃 JST)
| 時刻 | 地域 | 見出し |
|---|---|---|
| 21:00 | 🇩🇪 | 独連邦統計局が8月消費者物価指数(速報値)を発表。前年比+2.9%と7月+2.8%から加速したが、市場予想+3.0%は下回った。エネルギー価格の押し上げが主因 |
🇺🇸 NYセッション(22:30〜翌07:00頃 JST、以下すべて日本時間)
| 時刻 | 地域 | 見出し |
|---|---|---|
| 22:30 | 🇺🇸 | NY株式市場が寄り付き。イラン情勢の緊迫化を嫌気し3指数そろって下落してスタート |
| 深夜 | 🇺🇸 | トランプ大統領がSNSで「イランを強く叩く」と発言、フォックスニュースにも「対応がある」と述べた。CENTCOMは今回の攻撃について「機雷敷設を試みる部隊への限定的・精密な対応だった」と説明 |
| 深夜 | 🇺🇸 | 🔥🔥🔥 NY引け。ダウ工業株30種平均は前週末比374ドル09セント安(▲0.70%)の53,185.90ドルと2営業日続落。S&P500は▲0.33%の7,686.14、ナスダック総合は▲0.12%の26,370.89。8月の月間ベースではダウが5カ月連続高、S&P500・ナスダックも月間ではプラスを確保した |
| 深夜 | 🇺🇸 | NY引け時点でWTI原油先物は+2.83%の85.76ドル、Brent原油は+2.71%の90.49ドルと急伝。米10年債利回り(NY引け時点)は前週末の4.73%から4.75%に上昇した |
| 深夜 | 🇺🇸 | ゲームストップが2.9%高。第2四半期の暫定業績見通しが前年実績を上回ったことを好感した買いが入った |
🎙️ 要人発言|8月31日〜9月1日(時間はJST)
| 日時 / 発言者 | 発言内容 |
|---|---|
| 8/31 07:39 ベッセント米財務長官 | 「円の動きは『かなり抑制されている』、無秩序ではない」「日銀総裁は首相の後ろ盾を得て、金融政策で『正しい判断』を下すと期待」「G20財務相会合で世界的な不均衡是正のため中国に貿易条件の見直しを促す」「世界は中国が1兆2000億ドルもの貿易黒字を継続的に計上することを容認できない」「米中の直接貿易関係は改善」 |
| 8/31 23:38 ベッセント米財務長官(続) | 「ウォーシュFRB議長とは国債に関して見解を共有」「国債の方向転換を試みているとは言っていない」「日本政府と日銀は、円高につながるような行動を見せるだろう」「円相場は現在、市場の予想を織り込みつつあると見ている」 |
| 9/1 04:53 トランプ米大統領 | 「金利は高すぎる」「ウォーシュFRB議長はやるべきことをやるだろう」 |
要人発言の読み解き:植田総裁は31日〜9月1日、米ノースカロライナ州アシュビルで開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議に出席しており(ジャクソンホール会議は欠席)、ベッセント長官の発言はこの会合の場でのもの。日銀への直接的な利上げ時期の言及は避けつつ、円安けん制と対中貿易圧力の両方に触れる内容だった。トランプ大統領の「金利は高すぎる」発言は従来からの持論の踏襲で、目新しさはない。
📊 経済指標|8月31日(月)発表分
| 時刻(JST) | 国 | 指標 | 結果 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 08:00 | 🇰🇷 | 鉱工業生産指数(7月) | 0.2% | ― | ― |
| 08:50 | 🇯🇵 | 小売業販売額(7月・前年比) | +4.0% | +3.3% | +0.6%改 |
| 08:50 | 🇯🇵 | 鉱工業生産・速報値(7月・前月比/前年比) | +0.1%/+4.1% | ▲0.7%/+3.3% | +1.9%/+4.9% |
| 10:30 | 🇨🇳 | 製造業PMI(8月) | 49.8 | 49.5 | 49.2 |
| 10:30 | 🇨🇳 | 非製造業PMI(8月) | 49.0 | ― | 49.0 |
| 21:00 | 🇩🇪 | 消費者物価指数・速報値(8月・前年比) | +2.9% | +3.0% | +2.8% |
※予想・前回値はみんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」等に準拠
指標読み解き:日本の7月鉱工業生産は前月比+0.1%と、米・イラン戦争による混乱にもかかわらず市場予想(▲0.7%)を上回り、自動車・電子部品・半導体向けの輸出需要が下支えとなった。小売業販売額も前年比+4.0%と予想・前回を大きく上回る伸びを見せた。中国の8月製造業PMIは49.8まで改善したものの、好不況の節目である50を2カ月連続で下回っており、内需の弱さは依然として残る。独CPIは前年比+2.9%とエネルギー価格上昇で加速したが、市場予想には届かなかった。
💼 企業決算|8月31日発表分
この日は日米ともに日経225・S&P500採用クラスの主力銘柄による決算発表はなく、小型株の発表にとどまった。国内ではパーク24〈4666〉が第3四半期累計の経常利益267億2600万円(前年同期比+20.0%、通期会社予想に対する進捗率67.7%)を発表したほか、東和フードサービス〈3329〉、ラクーンホールディングス〈3031〉、トリケミカル研究所〈4369〉、サイバーソリューションズ〈436A〉の計4社が決算を発表した。米国ではCBAKエナジー・テクノロジー〈CBAT〉(NASDAQ)の決算が予定されていた。日米以外の主要企業による大型決算発表は確認されなかった。
📅 9月1日火曜日の主な予定
| 時刻(JST) | 国 | 予定 |
|---|---|---|
| 08:50 | 🇯🇵 | 設備投資(第2四半期) |
| 10:30 | 🇦🇺 | 経常収支(第2四半期)/住宅建設許可(7月) |
| 10:45 | 🇨🇳 | RatingDog製造業PMI(8月) |
| 14:00 | 🇯🇵 | 消費者態度指数(8月) |
| 15:00 | 🇩🇪 | 小売売上高(7月) |
| 16:55 | 🇩🇪 | 製造業PMI確報値(8月) |
| 17:00 | 🇪🇺 | 製造業PMI確報値(8月) |
| 17:30 | 🇬🇧 | 消費者信用残高/マネーサプライM4/製造業PMI確報値(いずれも7〜8月分) |
| 18:00 | 🇪🇺 | HICP速報値(8月)/雇用統計(7月) |
| 22:45 | 🇺🇸 | PMI確報値(8月) |
| 23:00 | 🇺🇸 | ISM製造業景気指数/建設支出(7〜8月分)/JOLTS求人件数(7月) |
今後の主なイベント:1日はISM製造業景気指数・JOLTS求人件数など米指標が集中するほか、今週後半にかけては8月の米雇用統計の発表を控える。米・イラン情勢の緊迫化が続く場合、原油相場を通じたインフレ再燃リスクが金融政策観測に与える影響にも注意したい。
📚 主な出典
▼一次ソース(公的機関)
- 経済産業省「鉱工業指数(生産・出荷・在庫、生産能力・稼働率)、製造工業生産予測指数」(2026年8月31日)
- 中新網「国家统计局:8月份制造业采购经理指数为49.8%」(2026年8月31日)
- CNBC「U.S. strikes Iranian rocket launchers near Strait of Hormuz」(2026年8月30日)
▼報道・二次メディア
- The Washington Post「U.S. strikes Iran missile sites on Larak Island, prompting retaliation」(2026年8月30日)
- CNN「US and Iran trade attacks, marking first major military escalation in a month」(2026年8月30日)
- The Washington Times「Iran launches retaliatory strikes on Jordan, UAE after U.S. attacks in Strait of Hormuz」(2026年8月31日)
- CNBC「Dow tumbles 370 points after U.S. strikes Iran, but index posts fifth straight winning month」(2026年8月31日)
- TVNewsCheck「Dow Drops 374, Nasdaq Falls 32, S&P 500 Loses 26」(2026年8月31日)
- 日本経済新聞「日経平均終値93円安 AI半導体に売り、FRBタカ派的発言が冷や水」(2026年8月31日)
- 財経新聞(フィスコ)「日経平均寄与度ランキング(大引け)」(2026年8月31日)
- 財経新聞(フィスコ)「31日の香港市場概況:ハンセン指数は小反落」(2026年8月31日)
- Investing.com「日本の鉱工業生産、7月に予想外の増加―小売売上高も急伸」(2026年8月31日)
- Investing.com「ドイツの8月インフレ率、予想下回る2.9%に上昇」(2026年8月31日)
みんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」、みんかぶFX/為替「31日の主な要人発言」、マネックス証券国内株式・米国株式決算カレンダー、nikkei225jp.com「世界の株価リアルタイムチャート」(数値参照のみ)
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年|ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
【免責事項】本記事は特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。市場価格は常に変動しており、本記事の情報の正確性・完全性・最新性を保証するものではありません。執筆者は金融商品取引業者ではなく、投資助言業の登録も受けていません。投資に関する最終決定はご自身の責任で行ってください。FX・先物・CFD取引はレバレッジにより元本を超える損失が生じる可能性があります。本記事に含まれる情報は執筆時点のものです。
ぱぶちゃんのファンダメンタルlab|director-pablo.blogspot.com

