【2026年07月07日】欧州・米国時間の展望——日経平均は「サムスン利益確定売り」で大幅続落、ドル円は162円台で一進一退、金は4,130ドル台に軟化

2026年7月7日火曜日

マーケット展望

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【2026年07月07日】欧州・米国時間の展望——日経平均は「サムスン利益確定売り」で大幅続落、ドル円は162円台で一進一退、金は4,130ドル台に軟化

📌 本日のポイント
①日経平均は大幅続落——サムスン電子の暫定決算が市場予想を上回ったにもかかわらず「材料出尽くし」で急落し、半導体関連株を中心に波及。15時48分時点で1,480円超安の6万8,256円
②ドル円は162円台で一進一退——30年債入札は「好調」(応札倍率2019年以来の高水準)となったが、10年債利回りは財政悪化懸念から一時2.830%と30年ぶり高水準を維持
③金は4,130ドル台に軟化、原油は69ドル台半ばまで上昇——米・イラン協議の先行き不透明感が原油の下支えに。NATO首脳会議はアンカラで開幕

🇺🇸 米国株

前日の振り返り

6日のNY株式市場は3指数そろって上昇し、NYダウは155.84ドル高(+0.29%)の5万3,055.91ドルで史上最高値を更新した。S&P500は+0.72%の7,537.43、ナスダック総合は+1.12%の2万6,121.16。6月ISM非製造業景況指数やPMI確報値が低調な結果となる場面ではダウが一時下落に転じたが、ハイテク株の底堅さが相場を支え、終盤にかけてダウもプラス圏を回復して過去最高値を更新した。

本日の注目ポイント

7日15時48分時点でNYダウ先物(CME)は5万3,371.00(前日比ほぼ変わらず)で推移しており、様子見ムードとなっている。もっとも本日はアジア時間に半導体セクターで大きな動きがあった点に注意したい。韓国サムスン電子は7日朝、4〜6月期の暫定決算で営業利益89兆4,000億円ウォン(約9兆円)と市場予想を5兆ウォン近く上回る好決算を発表したが、AIデータセンター向けメモリー需給の逼迫を受けた価格上昇が既に織り込み済みとされ、発表後の同社株は一時6%超下落。これを受けてSKハイニックスも売られ、日本ではキオクシアが大幅続落するなど、AI関連株への過熱警戒感が改めて意識される展開となった。米国市場でも半導体関連の反応が焦点となる。

注目イベント・指標

本日は米5月貿易収支(21:30)が予定される。8日にはイマージョン・コーポレーション、リーバイ・ストラウスの決算、9日にはペプシコの決算とFOMC議事要旨(6月分)、10日にはデルタ航空の決算が控える。次回FOMCは7月29日。

💴 為替(ドル円中心)

前日の振り返り

6日のドル円は162円台を回復し、終値は前週末比約0.5%ドル高・円安の162円10銭前後。日銀の当座預金増減要因見通しが民間予想の範囲内にとどまり「介入の形跡なし」との見方が広がったことで円売りが加速し、一時162円42銭前後まで上昇した。日本の新発10年国債利回りが「骨太の方針」に基づく財政悪化懸念を背景に一時2.82%まで上昇(1996年10月以来約30年ぶりの高水準)したことが、金利上昇・円安の一因となった。

本日の注目ポイント

7日15時48分時点でドル円は162円01銭(前日比-0.06円)と、162円台でほぼ一進一退の値動きとなっている。本日実施された30年債入札は、応札倍率が4.55倍と2019年5月以来の高水準となり「好調」との評価が聞かれた。もっとも10年債利回りは財政悪化への警戒感から一時2.830%まで上昇し、30年ぶりの高水準を維持しており、金利と為替の綱引きが続いている。日経平均が大幅安となる場面ではリスク回避的な円買いも一部見られたが、上値・下値ともに勢いを欠く展開だ。

注目イベント・指標

米5月貿易収支(21:30)に加え、FRB高官や日銀関係者の発言、本邦通貨当局による「不意打ち介入」の思惑にも引き続き注意したい。9日午前3時のFOMC議事要旨(6月分)が次の大きな材料になる見込み。次回FOMCは7月29日、日銀会合は7月31日。

🥇 貴金属(金・銀)

前日の振り返り

NY金は6日、4,200ドルの節目に迫る4,199ドル台まで上昇した。利上げ観測の後退やドル安に加え、ホルムズ海峡の航行回復による原油安を受けたインフレ懸念の緩和が支援材料となっていた。もっとも中東の地政学リスクによる安全資産需要は薄れつつあり、値動きはドルや金利予想主導に変わりつつある。

本日の注目ポイント

7日15時48分時点でサンデーゴールド(CFD金)は4,130.20ドル(-33.80、-0.81%)と軟化している。実質金利の上昇(10年債利回り2.830%)とドルの底堅さが重荷となっている一方、地政学リスクを背景とした安全資産需要は後退気味であり、「実質金利上昇」と「安全資産需要の減退」という2つの下押し要因が重なっている形だ。円建て(国内)金価格は円安の影響でドル建てほど下落していない点には留意したい。

注目イベント・指標

9日午前3時発表予定のFOMC議事要旨(6月分)が実質金利の方向性を左右する材料になりやすい。NATO首脳会議(アンカラ、7〜8日)での中東・ウクライナ関連の発言内容も、安全資産需要の変化を通じて金相場に波及し得る。

🛢️ 原油(WTI中心)

前日の振り返り

WTI原油は6日、68ドル台半ばで推移し、中東紛争が2月末に勃発する前の水準に近い状態が続いた。ホルムズ海峡を通る商業航行は緩やかな回復基調にあり、日本関連のタンカー12隻が同日、開戦以来足止めされていたペルシャ湾を離脱してホルムズ海峡を通過したことも報じられている。

本日の注目ポイント

7日15時46分時点でWTIは69.44ドル(+0.89、+1.30%)まで水準を切り上げている。ホルムズ海峡の航行回復に伴う供給過剰観測は根強いものの、米・イラン協議の先行き不透明感が下値を支えている。OPECプラスの有志7カ国は5日、8月からの増産で合意しており、これを受けて一時原油安となる場面もあったが、米ガソリン在庫が記録的な速度で減少していると報じられたことで下げ渋った。米・イラン間の協議は故ハメネイ師の国葬(7月9日頃まで継続)を挟んで停滞している。

注目イベント・指標

米週間石油在庫統計(水曜)、米・イラン協議再開の有無、NATO首脳会議での中東関連の発表内容に注目。ホルムズ海峡の航行データ(通過隻数)も供給過剰観測の強弱を左右する材料として引き続き確認したい。

📚 主な出典
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年
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