【2026年07月22日】日経平均3日ぶり反落66,115円、NYダウは小幅続伸も方向感欠く——アルファベット増収増益・テスラ減益、原油急伸で中東緊迫続く
①東京市場は前日の2,091円高の反動と、この後発表される米ハイテク大手決算(アルファベット・テスラ)を控えた様子見から売りが優勢。寄り付き後に一時67,592円台まで上昇する場面もあったが後場にかけて失速し、日経平均は前日比116.59円(0.18%)安の66,115.60円と3営業日ぶりに反落。財務省が発表した6月貿易収支は4,069億円の赤字(2カ月連続赤字、予想1,210億円の赤字を上回る規模)で、ホルムズ海峡緊迫による原油輸入コスト高止まりが裏付けられた
②NY市場ではダウ平均が前日比6.06ドル(0.01%)安の52,218.58ドルとほぼ横ばい、ナスダック総合は146.31ポイント安の25,690.90、S&P500も小幅安の7,498.96で終えた。決算シーズン本格化で好決算企業が相次ぐ一方、引け後に発表されたアルファベット・テスラの決算を控え終日方向感を欠いた。スーパー・マイクロ・コンピューターは600億ドル超の新規受注と粗利益率見通しの大幅上方修正を発表し株価急伸、サーバー関連株を押し上げた
③中東情勢は一段と緊迫。米中央軍は11夜連続でイランへの空爆を実施し、トランプ大統領はSNSで「イランの橋や発電所を爆撃する可能性がある」と圧力を強めた一方、23日未明には一転して「イランはひどく打撃を受けている、彼らは取引をしたがっている」「原油は急落するだろう」と楽観的な発言も。フーシ派によるサウジ向け紅海封鎖の余波も続き、WTI原油は3日続伸の84.91ドル、ブレント原油は一時1バレル=95ドル台まで急伸。皮肉にも米週間石油在庫統計は市場予想(190万バレルの取り崩し)に反し201万バレルの積み増しとなったが、地政学リスクプレミアムが需給要因を上回った。ドル円は163円台で高止まりし約40年ぶり安値圏が定着。CME FedWatchでは7/29FOMCの現状維持織り込み確率が65.3%まで低下(前日74.3%)
📅 木曜7月23日の主な予定
| 時刻(JST) | 国 | イベント |
|---|---|---|
| 10:30 | 🇦🇺 | 豪 雇用統計(6月) |
| 21:15 | 🇪🇺 | ECB政策金利(7月) |
| 21:30 | 🇺🇸 | 米 新規失業保険申請件数 |
| 21:30 | 🇨🇦 | 加 小売売上高(5月) |
| 22:00 | 🇿🇦 | 南ア 中銀政策金利 |
| 23:00 | 🇪🇺 | ユーロ圏 消費者信頼感指数(速報値、7月) |
📰 ニュース見出し時系列
| 時刻 | 地域 | 見出し |
|---|---|---|
| 早朝 | 🇮🇷🇺🇸 | 🔥🔥 米中央軍、イランに対して11夜連続となる空爆を実施。イラン軍司令部、海上作戦能力、航空機格納庫、ドローン基地、兵站インフラなどを標的とし、ホルムズ海峡における商船の航行は維持されていると説明 |
| 終日 | 🇯🇵 | 🔥🔥 東京市場は寄り付き後に一時1,300円超上昇し67,592円台をつける場面があったものの、この日引け後に発表される米ハイテク大手(アルファベット・テスラ)決算を控えた利益確定売りに押され後場失速。日経平均は前日比116.59円(0.18%)安の66,115.60円で3営業日ぶりに反落し、この日の安値圏で取引を終えた |
| 時刻 | 地域 | 見出し |
|---|---|---|
| 日中 | 🇪🇺 | 欧州株式市場は堅調に推移。この後に控えるアルファベット・テスラの決算発表を意識した展開 |
| 時刻 | 地域 | 見出し |
|---|---|---|
| 寄り付き前 | 🇺🇸 | フィリップモリス、AT&T、オーチス・ワールドワイドが決算発表。フィリップモリスは大幅増益も通期見通しへの警戒から株価下落、AT&Tは増益で株価上昇 |
| 寄り付き前 | 🇺🇸 | 🔥🔥 スーパー・マイクロ・コンピューターが2026年度第4四半期の暫定業績を公表。新規受注が600億ドル超に達し受注残高が過去最高を更新、粗利益率見通しも8.2〜8.4%から15〜17%へ大幅上方修正。株価は20%超急騰し、デル・テクノロジーズなどサーバー関連銘柄にも買いが波及 |
| 日中 | 🇮🇷🇺🇸 | 🔥🔥 米国のイラン空爆拡大と協議再開への消極姿勢を受け原油相場が急伸。ブレント原油は一時1バレル=95ドルを突破する場面があった |
| 日中 | 🇺🇸 | 半導体株の軟調さがナスダック総合とフィラデルフィア半導体指数の重しとなる一方、ダウ平均は決算好調な銘柄への買いで逆行高となる場面も |
| 引け後 | 🇺🇸 | テキサス・インスツルメンツが決算発表。売上高・EPSともに予想超過に加え、7-9月期も強気の見通しを提示 |
| 引け後 | 🇺🇸 | IBMが決算発表。EPS・売上高ともに市場予想に届かず、通期見通しも下方修正 |
| 引け後 | 🇺🇸 | サービスナウが決算発表。EPS・売上高ともに予想超過、通期ガイダンスも上方修正され時間外で急伸 |
| 引け後 | 🇺🇸 | サウスウエスト航空、CSX、ラスベガス・サンズ、ムーディーズ、ノーザン・トラストが決算発表。CSXとムーディーズは大幅な予想超過、ラスベガス・サンズはマカオの低ホールドが響き未達 |
| 引け後 | 🇺🇸 | 🔥🔥🔥 アルファベットが決算発表。Google Cloud売上高が前年比+82%と急加速し、2026年設備投資見通しを最大2,050億ドルに引き上げ |
| 引け後 | 🇺🇸 | 🔥🔥🔥 テスラが決算発表。売上高は過去最高を更新した一方、規制クレジット収入の急減で営業利益率が大幅に圧縮し、非GAAP EPSは市場予想に届かず |
| 深夜〜未明 | 🇮🇷🇺🇸 | 🔥🔥 トランプ大統領がSNSで対イラン強硬発言と一転して楽観的な発言を相次いで発信。原油・為替市場が神経質な値動きとなった |
| 未明 | 🇺🇸🇯🇵 | ドル円は163円台で高止まりし、1986年12月以来約40年ぶりの安値圏を維持 |
🎙️ 要人発言|7月22日〜23日未明(時間はJST)
| 日時 / 発言者 | 発言内容 |
|---|---|
| 7/22 10:06 片山財務相 | 為替、必要があればいつでも適切に断固たる対応/具体的な為替水準についてはコメント控える |
| 7/22 11:16 木原官房長官 | 為替については必要に応じていつでも適切に対応/市場の信認確保しつつ、国内経済への影響を含め経済財政運営に万全を期す |
| 7/22 12:57 片山財務相 | 為替対応、我々のスタンスは全く変わりない/いつでも必要に応じ措置を取る |
| 7/22 22:02 トランプ米大統領(SNS) | イランの橋や発電所を爆撃する可能性がある |
| 7/23 04:58 トランプ米大統領 | 原油は急落するだろう/インフレは大幅に下がった/イランはひどく打撃を受けている。彼らは取引をしたがっている |
📊 経済指標|7月22日(水)発表分
| 時刻(JST) | 国 | 指標 | 結果 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 08:50 | 🇯🇵 | 6月貿易収支(通関ベース) | ▲4,069億円 | ▲1,210億円 | ▲3,786億円(改▲3,918億円) |
| 08:50 | 🇯🇵 | 6月貿易収支・季調済 | ▲8,819億円 | ▲5,748億円 | ▲904億円(改▲2,211億円) |
| 09:30 | 🇦🇺 | 6月Westpac景気先行指数(前月比) | +0.04% | --- | ▲0.04%(改▲0.08%) |
| 15:00 | 🇬🇧 | 6月CPI(前月比) | +0.1% | +0.1% | +0.2% |
| 15:00 | 🇬🇧 | 6月CPI(前年比) | +2.6% | +2.7% | +2.8% |
| 15:00 | 🇬🇧 | 6月コアCPI(前年比) | +2.6% | +2.5% | +2.6% |
| 15:00 | 🇬🇧 | 6月RPI(前月比/前年比) | +0.3%/+3.0% | +0.3%/+2.9% | +0.2%/+3.1% |
| 15:00 | 🇬🇧 | 6月PPI仕入(前月比/前年比) | ▲2.0%/+7.3% | ▲0.7%/+8.3% | +0.2%/+8.7% |
| 15:00 | 🇬🇧 | 6月PPI出荷(前月比/前年比) | 0.0%/+3.5% | ▲0.1%/+3.6% | +0.5%/+4.0% |
| 17:00 | 🇿🇦 | 6月CPI(前月比/前年比) | +0.7%/+5.0% | +0.6%/+4.7% | +0.7%/+4.5% |
| 20:00 | 🇿🇦 | 5月小売売上高(前年比) | +2.3% | +1.8% | +1.3%(改+1.2%) |
| 20:00 | 🇺🇸 | MBA住宅ローン申請指数(前週比) | +1.9% | --- | ▲2.7% |
| 23:30 | 🇺🇸 | 原油在庫(前週比) | +201.0万バレル | ▲190.0万バレル | ▲169.2万バレル |
| 23:30 | 🇺🇸 | ガソリン在庫(前週比) | +76.5万バレル | ▲188.0万バレル | ▲153.3万バレル |
| 23:30 | 🇺🇸 | 留出油在庫(前週比) | +139.5万バレル | +82.0万バレル | +455.6万バレル |
🎯 FedWatch(7月29日FOMC向け)
| ターゲットレンジ | Now | 1日前 (7/21) | 1週間前 (7/15) | 1ヶ月前 (6/22) |
|---|---|---|---|---|
| 350-375bp (現状維持) | 65.3% | 74.3% | 89.3% | 63.7% |
| 375-400bp (利上げ) | 34.7% | 25.7% | 10.7% | 36.3% |
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Data as of 22 Jul 2026 05:43:32 CT / CME FedWatchツール / 対象:7月29日(水)FOMC
※FedWatchの数値はツール上でリアルタイムに変動するため、本記事内の数値は上記時点を基準としています。
💼 企業決算|7月22日発表分
🇯🇵 国内企業
外食業態の既存店回復と客単価上昇が寄与し、経常利益は前期比で5割超の増益。通期進捗率も上期時点で計画の半分に迫る堅調な滑り出し。
国内ERP大手として、1Qからコンセンサスを上回る増益を達成。自社一貫体制による安定した収益基盤の強さが改めて示された内容。
親会社オービックと同日決算。中小企業向け会計・給与ソフト事業の安定成長が続き、1Qからコンセンサスを上回った。
経常利益は前期比で倍以上に拡大したが、通期進捗率は1割程度にとどまり下期偏重の計画とみられる。
🇺🇸 米国企業(4-6月期決算、特記なき限り)
EPS・売上高は市場予想との比較。カッコ内は補足。
売上高1,198億ドル(前年比+24%、予想1,172億ドル超過)、GAAP EPS9.11ドル(保有株式評価益が押し上げ)。Google Cloud売上高は前年比+82%の247.7億ドルと急加速し、2026年設備投資見通しを最大2,050億ドルに引き上げた。
売上高282.4億ドル(過去最高、前年比+26%)も、GAAP営業利益は57%減の3.98億ドルで営業利益率は1.4%まで圧縮。非GAAP EPS0.33ドルは市場予想0.53ドルに届かず、規制クレジット収入の激減が響いた。
| 銘柄 | 結果 | 株価反応・備考 |
|---|---|---|
| テキサス・インスツルメンツ(TXN) | 売上高54.6億ドル(前年比+23%)、EPS2.14ドルともに予想超過 | 7-9月期は売上高56.5〜61.5億ドル・EPS2.23〜2.57ドルと強気ガイダンス |
| IBM | 調整後EPS2.93ドル(予想2.97ドル)、売上高171.6億ドル(予想175.8億ドル)とともに未達 | 通期見通しを下方修正、ソフトウェア好調もインフラ(Zメインフレーム)が42%減 |
| サービスナウ(NOW) | EPS0.90ドル(予想0.86ドル)、売上高39.9億ドル(予想39.2億ドル)とともに超過 | cRPO132.0億ドルも予想超過、通期サブスク収益ガイダンスを上方修正し時間外+4.6% |
| AT&T(T) | 調整後EPS0.65〜0.66ドル(予想0.59ドル)と大幅超過、売上高316億ドルは予想をわずかに下回る | 株価+3.4%。自社株買いを年間100億ドルに増額 |
| フィリップモリス(PM) | 調整後EPS2.20ドル(予想2.05ドル)と大幅超過 | 通期見通しが7-9月期にやや弱含むとの受け止めから株価下落 |
| サウスウエスト航空(LUV) | 調整後EPS0.94ドル、営業収益は過去最高の84億ドル(+16.4%) | 燃料費が前年比約9億ドル増加も予想超過。通期EPSガイダンス(3.25〜4.25ドル)は従来の「4.00ドル以上」から実質下方修正 |
| CSX | 売上高39.4億ドル(過去最高、+10%)、EPS0.54ドル(予想0.52ドル)とともに超過 | 営業利益+17%。2026年通期見通しを上方修正 |
| ラスベガス・サンズ(LVS) | EPS0.53〜0.59ドル、売上高31.5億ドルともに市場予想(EPS0.77ドル、売上高33.7億ドル)に届かず | マカオのロールプレイでの低ホールドが響く。シンガポールは堅調 |
| ムーディーズ(MCO) | EPS4.68ドル(予想4.28ドル)、売上高21.85億ドルとともに大幅超過 | 格付け事業の新規案件が前年比約45%増、アナリティクス事業のARRも約9%増 |
| ノーザン・トラスト(NTRS) | 売上高27.1億ドル(予想比+23.1%の大幅超過)も、EPS4.23ドルはGAAPベースで予想を8.4%下回る | 運用資産残高は1.97兆ドル(+16%)と拡大 |
| オーチス・ワールドワイド(OTIS) | EPS1.01ドル(予想1.03ドル)とわずかに未達、売上高38.59億ドルは予想超過 | サービス部門は堅調も新設エレベーター事業が中東の案件遅延の影響を受ける |
| スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI) | 2026年度4Qの暫定業績を公表(決算本体は8/11発表予定)。新規受注600億ドル超、粗利益率見通しを8.2〜8.4%から15〜17%へ大幅上方修正。株価は20%超急騰 | |
出典:みんかぶFX 経済指標カレンダー・為替ニュース、CME FedWatchツール、日本経済新聞・株探・トレーダーズウェブ・時事通信 市況ニュース、マネックス証券 国内株式・米国株式決算カレンダー(2026年7月22日〜23日)、各社決算発表資料(IR PRESS RELEASE)、CNBC・StockTitan・AFPBB News・NHKニュース・Reuters
- 日本経済新聞「NYダウほぼ横ばい6ドル安 原油高や金利の上昇が重荷」(2026年7月23日)
- ゴールドオンライン「米ハイテク決算前で日経平均は66,115.60円と小幅反落」(2026年7月22日)
- 日本経済新聞「6月の貿易収支、2カ月連続赤字 原油輸入費が高止まり」(2026年7月22日)
- ロイター「英CPI6月2.6%に鈍化、燃料値下がり イラン情勢悪化で再加速へ」(2026年7月22日)
- NHKニュース「米軍11日連続でイラン攻撃 ホルムズ海峡めぐりこう着状態に」(2026年7月21日)
- Bloomberg「円は40年ぶり安値、一時1ドル=163円台-介入への警戒感強まる」(2026年7月22日)
- BigGoファイナンス「米超微の受注急増で株価20%超急騰、ハイテク大手決算がAI投資の信認を左右へ」(2026年7月22日)
- CNBC「Google (GOOG) Q2 2026 earnings report: Live updates」(2026年7月22日)
- Electrek「Tesla (TSLA) releases Q2 2026 financial results」(2026年7月22日)
- CNBC「IBM Q2 earnings report 2026」(2026年7月22日)
- CME FedWatchツール(2026年7月22日05:43 CT)
- みんかぶFX 経済指標カレンダー/22日の主な要人発言(TRADERS WEB FX)/マネックス証券 国内株式・米国株式決算カレンダー(2026年7月22日〜23日)

