【2026年07月20日】NY市場開始前展望——原油83ドル台に上昇、金・ドル円は方向感乏しく週末のイラン情勢緊迫化を消化
📎 本日朝の展望はこちら:「ドル円・金・原油マーケット展望——イラン攻撃で原油急騰、金は4,000ドル攻防、ドル円162円台ミドルでFOMC待ち」
②為替はドル円162円40銭前後で方向感に乏しい。週末のイラン・ヨルダン間の攻撃応酬拡大やウォーシュFRB議長のタカ派発言をこなしつつも、明確なリスクオフの円買いには至っていない
③NY金先物は4,010ドル前後とレンジ内で推移、金曜の終値(4,023ドル)からはやや軟化。方向感の乏しさが続く
④WTI原油は83ドル台後半まで上昇し高止まり。週末のイラン・ヨルダン攻撃応酬拡大と3人目の米兵死亡が伝わったことで、地政学リスクプレミアムが一段と積み上がった形
⑤米10年債利回りは4.569%まで上昇。ウォーシュ議長のタカ派的な議会証言(7/14)の余韻に加え、週末の地政学リスクを受けたインフレ再燃観測も意識されている
⑥NYダウ先物CMEは5万2318.00(金曜終値比+171、+0.33%)とやや堅調、CFD S&P500・FANG+はほぼ横ばいで推移。半導体株の調整局面が続く中でも、週明けは様子見ムードが強い
| 指標 | 現値 | 金曜終値比 | 時刻(JST) |
|---|---|---|---|
| NYダウ先物CME | 52,318.00 | +171.58(+0.33%) | 15:28 |
| CFD S&P500 | 7,456.25 | -1.44(-0.02%) | 15:28 |
| CFD FANG+ | 17,164.10 | -9.79(-0.06%) | 15:28 |
| ドル円 | 162.395円 | ほぼ横ばい | 15:28 |
| NY金先物 | 4,010.62ドル | -12.38(-0.31%) | 15:28 |
| WTI原油先物 | 83.85ドル | +1.38(+1.67%) | 15:28 |
| 米10年債利回り | 4.569% | +0.024pt | 15:28 |
| 日経225(現物・休場のため参考) | 64,141.12 | 金曜終値のまま | ― |
| 日経225大証ラージ(夜間) | 64,790.00 | +730(+1.14%) | 15:28 |
※先物・CFD値を含む速報値。時々刻々変動するため、実際の売買にあたっては最新の気配値をご確認いただきたい。
| 指標 | 朝10:19 | 現在15:30 | 日中の変化 |
|---|---|---|---|
| ドル円 | 162.368円 | 162.395円 | ほぼ横ばい |
| NY金先物 | 4,013.85ドル | 4,010.62ドル | 小幅軟化 |
| WTI原油先物 | 83.42ドル | 83.85ドル | 続伸 |
| 日経225大証ラージ(夜間) | 64,980円 | 64,790円 | 日中はやや伸び悩み |
🇺🇸 NYSE・NASDAQ
前日(先週金曜17日)の振り返り
17日のNY株式市場は続落。中国AIスタートアップ・月之暗面の新モデル「Kimi K3」発表を受けAI投資の正当性への懸念が再燃し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は一時5.7%安となり、6月高値から20%超下落して弱気相場入り目前に急落した。ナスダック総合は1.4%安、NYダウは406ドル55セント(0.77%)安の5万2146ドル42セントで終えた。一方、アップルは時価総額で一時Nvidiaを逆転し約15カ月ぶりに世界首位を奪還するなど、AI関連の資金シフトも観測された。
本日の注目ポイント
15:28時点でNYダウ先物CMEは5万2318.00(金曜終値比+171、+0.33%)とやや堅調に推移しており、金曜の急落からの自律反発を試す動き。半導体を中心としたグロース株の調整局面は続いているとみられるが、CFD S&P500・FANG+はほぼ横ばいで推移しており、週明けは様子見ムードが強い。週末にウォーシュFRB議長のタカ派色を鮮明にした議会証言(7/14)や、イラン・ヨルダン間の攻撃応酬拡大が伝わったが、株式市場全体としては織り込み済みとの受け止めもうかがえる。東京市場が休場の中、夜間取引の日経225先物が堅調に推移していることも、グローバルなリスクセンチメントがひとまず落ち着きを取り戻しつつあることを示唆している。
注目イベント・指標
今週は決算シーズンが本格化する。7/21にスリーエム、7/23にアルファベット・テスラ、7/24にインテルが決算を発表予定で、AI関連の設備投資姿勢や需要動向が改めて問われる週になりそうだ。指標面では23:00発表の米6月景気先行指数が本日の焦点。
💴 為替(ドル円中心)
前日の振り返り
17日はミシガン大学消費者信頼感指数の予想超過などを受けつつも、中東情勢の緊迫化を意識したドル買いがやや優勢となり、週末にかけて162.5円台まで上昇する場面があった。
本日の注目ポイント
15:28時点でドル円は162円40銭前後(朝10:19の162円37銭からほぼ横ばい)と、方向感に乏しい展開が続いている。週末のイラン・ヨルダン間の攻撃応酬拡大や3人目の米兵死亡といった地政学リスクの高まりにもかかわらず、明確な方向感は出ていない。東京市場が休場で薄商いとなっていることも、値動きが抑制されている一因とみられる。
注目イベント・指標
23:00発表の米6月景気先行指数のほか、週末の地政学リスクを巡るヘッドライン次第では、薄商いの中で値が飛びやすい点に注意したい。
🥇 貴金属(金)
前日の振り返り
17日のNY金は4,023.00ドルで終了。原油高を通じたインフレ再燃観測とウォーシュ議長のタカ派姿勢による実質金利上昇が上値を抑える一方、地政学リスクの高まりが下値を支える綱引きが続いていた。
本日の注目ポイント
15:28時点でNY金先物は4,010.62ドル(朝10:19の4,013.85ドルから小幅軟化)と、4,000ドル前後でのレンジ推移が続いている。米10年債利回りが4.569%まで上昇しており、実質金利の上昇が金の重しとなっている構図に変化はない。「金は安全資産ではなく実質金利で動く」という当ブログのフレームワークに照らせば、週末の地政学リスクの高まりほどには金が反応していない点は、実質金利上昇の影響がなお優勢であることを示している。
注目イベント・指標
23:00発表の米景気先行指数後の金利反応に加え、週内のFOMC(7/29)観測の変化、地政学リスクを巡るヘッドラインが引き続きドライバーとなりそうだ。
🛢️ 原油(WTI)
前日の振り返り
17日のWTIは、米中央軍によるカーグ島沖タンカー攻撃を受け一時82.76ドルまで上昇していた。
本日の注目ポイント
15:28時点でWTI原油先物は83.85ドル(朝10:19の83.42ドルから+0.43ドル続伸)と、週末を通じて上昇基調が続いている。イラン・ヨルダン間の攻撃応酬拡大、3人目の米兵死亡、ダルホヴィン原子力発電所への攻撃など、供給不安を強める材料が週末にかけて相次いだことが背景。ホルムズ海峡を巡る動向が引き続き最大の注目材料であり、トランプ大統領が警告する発電所・インフラへの攻撃拡大が現実化すれば、一段の原油高につながるリスクがある。
注目イベント・指標
本日は特段の石油関連指標の発表はなく、引き続き中東情勢の続報が焦点。23日発表の米週間石油在庫統計や、週内のイラン関連ヘッドラインを注視したい。NY市場開始後もヘッドライン次第で急変動する可能性がある点には注意したい。
- nikkei225jp.com「リアルタイム225先物」および掲載ニュース一覧(2026年7月20日10:19〜15:32JST時点)
- CNN「Two US service members killed, one missing following Iranian strikes in Jordan」CENTCOM発表を引用(2026年7月18日)
- NBC「3 U.S. troops killed in Middle East and 1 missing after Iranian attacks, CENTCOM says」(2026年7月19日)
- Bloomberg「ウォーシュ議長、タカ派色を鮮明に-FRB内でインフレ論争熱帯びる」(2026年7月19日)
- Reuters「アルファベットやインテルが決算発表、AI相場の行方占う=今週の米株式市場」(2026年7月20日)
- 当ブログ「ドル円・金・原油マーケット展望——イラン攻撃で原油急騰、金は4,000ドル攻防、ドル円162円台ミドルでFOMC待ち」(2026年7月20日)
- 当ブログ「日経平均2694円安、キオクシアHDストップ安 半導体株は弱気相場入り目前」(2026年7月17日)
ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god

